ベーコン の商品レビュー
井上荒野の本を読むのは本書で4冊目。井上荒野の作品は不思議だ。 読んで幸せ!になることもないし、流れる涙が止まらない!ということもない。 でも、「行間を読ませる作家だな」と思う。ちょっと陰のある恋愛と、それにまつわる食べ物の話だから、感覚として好き嫌いの分かれる本(あるいは作家さ...
井上荒野の本を読むのは本書で4冊目。井上荒野の作品は不思議だ。 読んで幸せ!になることもないし、流れる涙が止まらない!ということもない。 でも、「行間を読ませる作家だな」と思う。ちょっと陰のある恋愛と、それにまつわる食べ物の話だから、感覚として好き嫌いの分かれる本(あるいは作家さんそのもの)かもしれない。 帯に「食と性愛にまつわる9つの短編」とありますが、時間軸や人間関係の距離感をさりげなく、そして絶妙に書いているところが、ある意味生々しいです。とはいえ、具体的には何も書かれていないし、帯を見て期待(?)した人は拍子抜けするかもしれない(笑) 食べることは官能なんだなぁとは、小泉武夫先生の文章で常々感じていますが、井上荒野は違った意味で、食べることや食べ物を通しての官能を私たちに妄想させてくれます。井上荒野、おすすめ! ほうとう ☆☆☆☆☆ クリスマスのミートパイ ☆☆☆☆☆ アイリッシュ・シチュー ☆☆☆☆☆ 大人のカツサンド ☆☆☆☆☆ 煮こごり ☆☆☆☆☆ ゆで卵のキーマカレー ☆☆☆☆ 父の水餃子 ☆☆☆ 目玉焼き、トーストにのっけて ☆☆☆ ベーコン ☆☆☆☆
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10/2 おもしろすぎて切なすぎた。短編集はこうあらにゃというような一冊。感情を風景を通して見ることのできる人なんだろうと思った。こういう心情のときってこういうところが目につくよね!と。無駄な風景じゃないかんじ。文庫もほしいです。かなりよかったです。
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初めて読んだ井上さんの本。今でもこれが井上さんのなかで一番すき。むさぼるように読む。という形容がぴったりな読みっぷりだったと思う。続きが読みたくてどんどん進むんだけど、この井上さんワールドから抜け出したくない〜〜〜という、葛藤。ほんとにおもしろかった。読んでる間はおなかがすきます...
初めて読んだ井上さんの本。今でもこれが井上さんのなかで一番すき。むさぼるように読む。という形容がぴったりな読みっぷりだったと思う。続きが読みたくてどんどん進むんだけど、この井上さんワールドから抜け出したくない〜〜〜という、葛藤。ほんとにおもしろかった。読んでる間はおなかがすきます。装丁もすき。
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全て食べ物が題名になった短編集。 食べ物についついひかれてしまう・・・ なんか食べ物について書かれている本は 幸せなのが多いから。 でも、これは・・・ 不倫だったり、親がいなくなってしまったり・・・ ちょっと悲しい思い出のある食べ物って感じ。
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ほうとう、クリスマスのミートパイ、煮こごり、等々食べ物にまつわる短編集。 ゆで卵のキーマカレーが良かった。じーーーん。
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なんでこの本を予約してまで借りたのか不明です。食べ物に関する短編集はいいですね。特にベーコンのステーキ(?)を食べてみたいです。
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何かしらを抱える人達の食べ物を介した関わり合い。 なかでも「ほうとう」「煮こごり」「アイリッシュシチュー」「ベーコン」が好み。
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2008.9.26 食べ物にまつわる恋愛短編小説集 ほうとう クリスマスのミートパイ アイリッシュ・シチュー 大人のカツサンド 煮こごり ゆで卵のキーマカレー 父の水餃子 目玉焼き、トーストにのっけて ベーコン
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全てが食材に関係してくる短編集。 まったりしていたり暗かったり救いが なかったり、私好み。 荒野(呼び捨て)好きだ。
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食べ物と人間関係にまつわる短編集……といった前情報で気になったので読んでみましたが、ちょっと思っていたものとは違いました。ほのぼのとした話を想像していたのですが、どちらかというとモヤッと感が残るような…(苦笑) 『煮こごり』はコミカルな雰囲気で良かったです。(2008.04.25...
食べ物と人間関係にまつわる短編集……といった前情報で気になったので読んでみましたが、ちょっと思っていたものとは違いました。ほのぼのとした話を想像していたのですが、どちらかというとモヤッと感が残るような…(苦笑) 『煮こごり』はコミカルな雰囲気で良かったです。(2008.04.25読了)
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