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旅人 の商品レビュー

3.5

16件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2021/09/06

科学者が語った自叙伝という形をなしているが、非常に読み応えのあるいい文章だ。自分の性格についてもうそ、偽りのない、簡素で鮮明な文章で語られている。湯川は偉大な科学者だが、一人の人間として悩みも素直に語り、生きる姿勢もありのままにつづられている。その文章に引き込まれる。  言葉の力...

科学者が語った自叙伝という形をなしているが、非常に読み応えのあるいい文章だ。自分の性格についてもうそ、偽りのない、簡素で鮮明な文章で語られている。湯川は偉大な科学者だが、一人の人間として悩みも素直に語り、生きる姿勢もありのままにつづられている。その文章に引き込まれる。  言葉の力・・・すごい。どうしてあんなにも偉大なことを、ひけらかすことなく素直に朗々と記すことができるのだろうか。

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2020/11/27

日本人初のノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹博士の回想録。2009年の角川文庫の夏の100冊に選ばれて、帯に森見登美彦氏の推薦文があったのを見て買ったものの、11年間読みきれずにいた。 理系の学者でありながら文章力が非常に高い。就学前から漢籍の素読とはなんという英才教育だろう。 ...

日本人初のノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹博士の回想録。2009年の角川文庫の夏の100冊に選ばれて、帯に森見登美彦氏の推薦文があったのを見て買ったものの、11年間読みきれずにいた。 理系の学者でありながら文章力が非常に高い。就学前から漢籍の素読とはなんという英才教育だろう。 回想は博士の生い立ちから27歳までの、博士曰く「いちずに勉強していた時代」のお話である。子どもの頃に湧いてきた興味とその興味を育てる環境。博士に物理学を修めるよう導く様々な出来事が必然のように思われた。そして専門分野を決めた後の、第一線に追い付き、さらに新たな発見を志す姿勢。世界的な偉業のはずなのに、良い意味で淡々と記されていた。森見氏が博士のことを「生まれついて孤独な雰囲気を持った人」と紹介した理由がわかった気がする。物理の内容は難しくてほとんど理解できなかったが、量子力学や相対性理論の入門書でも読んでみようかなと思うくらいには興味が湧いた。 201127読了。

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2013/06/06

(1991.08.23読了)(1991.04.15購入) 湯川秀樹自伝 内容紹介 amazon 博士の業績同様、その人を知る者は少ないであろう。自ら綴る生い立ちの記。【孤独な我執の強い人間】と自身を語り、その心に去来する人生の空しさを淡々と説く行文は、深い瞑想的静謐を湛える。

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2012/04/10
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湯川秀樹が誕生する前、湯川氏の両親がどうやって知り合い結婚していったのかという経緯から湯川氏の青年期までを自身で回想しながら書いた作品。 学問の入口が幼少期の祖父による論語のスパルタ教育で、周りの兄弟や同級生を寡黙に観察し、一番活躍できそうと判断し理論物理学にたどりついた内容が若い頃のエピソードを交えテンポよく書かれていた。 余談だが将来の専攻する科を選ぶ際また線を引いた箇所やメモした部分を再読したいなとか思った。

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2012/01/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

淡々と綴られる自伝。 詩情に満ちた静謐な空気。 ほんのり京都の香りがする。 ああ、物理がやりたい。

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2011/09/27

「ずいぶんまわり道をしたものだ」 日本人初のノーベル物理学賞を受賞した物理学者の回想録。 ドストエフスキーと近松を好み、 習っていない方程式を、独学の解き方で紐解いてしまった数学の能力の高さを持つ彼が、物理学に目覚めたのはなぜなのか? 机を、畳の目にあわせて置かなければ気のすま...

「ずいぶんまわり道をしたものだ」 日本人初のノーベル物理学賞を受賞した物理学者の回想録。 ドストエフスキーと近松を好み、 習っていない方程式を、独学の解き方で紐解いてしまった数学の能力の高さを持つ彼が、物理学に目覚めたのはなぜなのか? 机を、畳の目にあわせて置かなければ気のすまない几帳面さでもって 地質学者の父親に「なにを考えているかわからんっ」と言われ続けてきた少年は、この世にその名をしっかりと刻んだ。 母親のピンとはった背筋の良さも魅力的。 すこし堅い文章なのでさらさらとは読めなかったが、文才は巧み。

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2011/09/02

湯川秀樹先生の自伝的エッセイ。これが世に出るまで編集の仕方で色々あったそう。戦後のこの暗い時代の名誉な日本人。もっと神格化させて書かせたかったなどあったようだ。 そこで、物足りなくなったこの編纂者が◯◯の椅子というような題名でフィクションとして別に発行している。 こちらの本は...

湯川秀樹先生の自伝的エッセイ。これが世に出るまで編集の仕方で色々あったそう。戦後のこの暗い時代の名誉な日本人。もっと神格化させて書かせたかったなどあったようだ。 そこで、物足りなくなったこの編纂者が◯◯の椅子というような題名でフィクションとして別に発行している。 こちらの本は読んでいて想像通り物理学者の不器用さと美を求める姿が謙虚の中に眩しかった。寝てる時までずっと考えて、夢の中で解けそうだったのを必至に思い出そうとしたり、寝床で忘れない様に夢中でペンを取って書き込んだり。 本当に好きなんだなぁ、こんなに打ち込め更に結果を認められた人生というのはなんて幸せで、そうでない人の人生というものはなんなのだろう… 少年時代に神社の境内で友人と遊んでいた時に転んだ。夏の日に仰向けのまま見た空は、大きな木の葉から漏れる木漏れ陽でキラキラと輝いていた。 この情景で、あぁ本当に美しいものを小さい頃から酔える方なんだと思った。 後に研究者になり、試行錯誤の毎日。ある日いきなり閃いた時、あの少年の 日のようにキラキラと美しくこの数式が浮かんだという一説で掘り起こされ、また美しい人なんだと思った。 やはりかずは神からのメッセージであり美しいものなんだと思った。 この神の美しい物語を読める人間になってみたかったな… 途中で退屈な部分があったものの、、うん、美しかった!

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2010/10/30

日本人初のノーベル物理学賞を受賞した湯川先生の 幼少期から論文発表までを記した自伝。 文庫版で約240ページ。すいすい読めました。 文章が少ないからではなく、きっと文章が上手いからでしょう。 中学生の頃にトルストイの「人生論」を読んだだけはある? 恥ずかしながら大学四年生にして...

日本人初のノーベル物理学賞を受賞した湯川先生の 幼少期から論文発表までを記した自伝。 文庫版で約240ページ。すいすい読めました。 文章が少ないからではなく、きっと文章が上手いからでしょう。 中学生の頃にトルストイの「人生論」を読んだだけはある? 恥ずかしながら大学四年生にしてまだ読んだことがありません。 天才と呼ばれる所以を見ることができます。また、運命とは こんなにもいたずらをするのか、とも思いました。 数学から物理学の道へ進むきっかけとなったあの人に感謝? 作中に出てくる工藤君は、スゴいです。 こんな友だちがいたらいいな。 次は湯川先生の「目に見えないもの」でも読もうかな。

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2010/07/20

旅人・・と書いているが、現代に生きる自分からすると、イメージ通りの戦前・戦後を生きたインテリ人の半生。もっと年とってから読むといいのかもしれない。

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2010/04/29

15年ほど前に一度読んでそのままであった。当時は大学院を狩猟し、就職してまだ数年しかたっておらず、しかも独身の頃であった。日本を代表する理論物理学者の自伝ということで大変楽しみながら読んだ思い出が蘇った。今読んでも、いや、あの時以上にじっくりと味わいながら読める。時代が今とは随分...

15年ほど前に一度読んでそのままであった。当時は大学院を狩猟し、就職してまだ数年しかたっておらず、しかも独身の頃であった。日本を代表する理論物理学者の自伝ということで大変楽しみながら読んだ思い出が蘇った。今読んでも、いや、あの時以上にじっくりと味わいながら読める。時代が今とは随分違っているが、それでも優秀な頭脳は子どもの頃から周囲の大人達に認められながら育っていくのだと思う。 単なる自伝ではなく、ドキュメンタリーとしても質が高いと思う。若いうちに、できれば高校生に読んでもらえたら良いと思う本である。

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