冷たい密室と博士たち の商品レビュー

森博嗣(著者)

2010/01/29

これがメフィスト賞の応募作だったんだっけ。たしかに「Ｆ」よりもオーソドックスな感じで、けっこう地味めかも。
相変わらず、理系。どうも説明部分が理系嫌いの私としてはとっつきにくいんだけれど、それでも半分くらいまで読むと、あとは引っ張られる。それに理系オンチでもちゃんと内容は理解できたと思うので、これも食わず嫌いはしないように、とだけ言いたい。

2009/11/21

ISBN 4-06-181917-8
入手条件・定価 800円
全国書誌番号 97061548
個人著者標目 森, 博嗣 (1957-)∥モリ,ヒロシ
NDLC KH372
NDC(9) 913.6
本文の言語コード jpn: 日本語
書誌ID 000002576987

2009/10/04

全てがＦになるシリーズ。

森氏の作るトリックは、思考の盲点をついたものから、複雑に計算されたものまで様々で魅力的すが、これに挑戦してゆく犀川助教授と萌絵ちゃんがストーリィを盛り上げてくれますね。
第一作に比べてインパクトが低いと言う人もいましたが、
ワタクシ的には寧ろ、一作目はワタクシのキャパを超えてしまっていたので、こちらの方が面白く感じました。

犀川先生もさながら、喜多先生も中々のナイスガイで読み応えたっぷりｖ

ただ、ここまで描写が詳細なのに（舞台設定など、森氏の勤める大学の地理をそのまま使うほどの）、その現実味を帯びた大学の中でぽこぽこ殺人が出るというのにだけは妙な違和感がありました。

シリーズ途中で読まなくなりましたが、まだ続いてるのかしら？

2013/03/30

Ｓ＆Ｍシリーズ第２作
Ｆよりリアリティがある設定。
犀川助教授と萌絵ちゃんを取り巻く人たちの描写も沢山あって面白かった。

事件を解決する上で動機は重要、と言いつつ、どうやって殺人が行われたか、にしか興味がない事を隠そうともしてない感じがいい。

2009/10/04

超面白い…！　トリックもさることながら、最後の犀川と萌絵の掛け合いも、大変魅力的でした。萌絵のピンチに駆けつけてくる犀川…！　前作よりも人間味とか個性が強調されていて、そういう面でも面白いです。もちろん、トリックは緻密で（本当に、緻密としか言いようがないです！）スマートです。

2009/10/07

森ミステリー、Ｓ＆Ｍシリーズの２作目。前作「すべてがＦになる」に比べると大人しい。主人公の二人はもったいぶった感じで手の内を明かさず、あまり活動しない。まぁ、体育系じゃなく理系だもんなぁ、それで読者が文系（笑）
しかし、さすが森で理詰めに納得させられる。動機もＦより説得力あるし。どうも、森ミステリーに深入りしちゃうかも(^^;

2009/10/04

「冷たい密室と博士たち」　森博嗣
良い天気だっ！良いですな〜ぁ！こういう陽気は
ギターの音もカラッとしてて良い・・

んで小説です・・・ちょいと今このシリーズに
嵌り気味ですわ・・（笑）

冷たい密室と博士たち (講談社文庫)

いわゆる犀川さんと萌絵さんのS&Mシリーズと呼ばれてる
作品群の第2弾・・・なんだけど実際はこちらのが先に
書かれたようです・・

なのかも知れないけど、前作のが面白かった・・（笑）

まぁ・・勿論、なぞは面白いしなんかやっぱり理系の思考って
何をやるにしても大事だな〜？と思います・・馬鹿とか利口とか
って話では無くやっぱり人ってご都合主義でモノを考えてるから
なかなか客観的思考なんて無理だからね・・・

でも複雑に見えて実は簡単な話って沢山あるでしょ？
例えばサスペンスとかで不倫してる女の人に横領を
させてる男がそれを隠す為に女の人を殺しちゃったり
する話とか普通に出てくるけど・・・

どう考えても「不倫」と「横領」の方が罪は軽いでしょ？
アホでしょ？小さな罪を隠すのにさらに大きな罪を犯すのは？？（笑）

でも普通に観ちゃうのが人間の心理なんだよな〜ぁ？

そんな普通に考えりゃ「そりゃそーだよな〜？」って話が
沢山出てきますよ〜この人の話・・ホントに面白い・・
でヒントは全て読者に開示されてるので、自分で考える
楽しみもあるしね・・・

とにかく素敵な主人公です・・犀川先生・・（笑）

2009/10/07

犀川の同僚で同じくN大助教授の喜多の誘いで、大学の低温度実験室を訪れた犀川と萌絵の師弟コンビ。二人の目も前でまたもや密室殺人が起こった。亡くなったのは男女の大学院生。犀川と萌絵だけでなく大勢の学生らが見ている前で起こった事件に、萌絵は謎解きに乗り出す・・。

《S&Mシリーズ》第2弾。だが、『すべてがFになる』と比較すると、物語のインパクトが弱まった感は否めない。知的な印象だった萌絵も
今回は、ただ向こう見ずではた迷惑なお嬢さんに過ぎないように見える。
犀川先生が苦悩する、内面の秘密、など新たな局面もあり、今後のシリーズに期待できそうである。

2009/10/04

極地環境研究センタ、通称「極地研」の低温実験室の中で大学院生二人が死体となって発見された。衆人環視かつ密室状態の中で何が起こったのか？この謎に犀川創平と西之園萌絵が迫る！
究極の森ミステリィ第二弾。

森先生の作品の犯人はほとんどが「天才」である。よって犯人の動機は理解できないも知れない。ただその純粋さに・・・。

2009/10/04

被害者が犯人を庇う前提での密室は「すべてが〜」もそうですが、ミステリとしては実におかしい。第3者がその家庭・家族の心境を理解共感できるのか？また、そんなに殺す死ぬとは簡単なことか、家族になら殺されても良いのか？などと言っては物語にはなりませんね、スミマセンね。