猫のあしあと の商品レビュー

町田康【著】

2010/12/26

[猫にかまけて]の続編
前作と同様に号泣してしまった
うちにも猫がいるが読むたびに　自分も作者と同じくらい責任を持って
猫と接しているだろうか？　と自分に問いかけている

2019/01/16

野良猫の保護団体に亡くなったヘッケと似た猫がいれば
もらいたいと言ったところ、全く違う猫ばかりが連れてこられた。
すぐ人間を威嚇するシャア、いつも舌がはみ出しているニゴ、
白血病のトラ、可愛い顔立ちのウメチャン、
小さくて小さくて今にも死んでしまいそうな黒猫エル、
そして前からいるゲンゾーと奈々に囲まれて
仕事そっちのけでついつい相手をしてしまう。
トラの爪を切ろうと奮闘したり、脱柵したウメチャン、ニゴ、シャアを探したり、
エルを威嚇する奈々をなだめたりと大忙しだ。
ブックデザイン：有山達也、飯塚文子(アリヤマデザインストア)
写真：町田康・町田敦子

生き物を飼うことの大変さを改めて感じるエッセイです。
猫のいたずらやそれに対する情けない自分の所は面白おかしく、
死に瀕している猫を救おうとする姿は真摯に描かれています。

最近読んだばかりの「一分間だけ」と「にょっ記」を
足して2で割ったような感じ。
相変わらず不思議なオノマトペが続出です。

2010/11/07

猫と生活をしたことがある人なら、あーわかるわかるーとなるはずだ。猫はかわいいだけじゃないんだという話。彼らの命はあくまで彼らものである。

2010/07/01

猫との出会いと別れは一筋縄ではいかない
仕事場での保護猫たち
猫を保護する人に頼んでいたのと全然違う猫を連れてこられても
「かしこいね、かしこいね！」と話しかけて猫パンチをくらい受け入れ

長年一緒だった猫が亡くなったとき「ともだち」だった、と時間がたっても胸を締め付けられる

私とおんなじことを著者が考えていたことにも驚く
人間は食べ物を選びドクターショッピングができるけど猫はできないだから人間が気をつけないといけない

読了後ことらを抱きしめた

2010/04/15

「猫にかまけて」の続編。

続々と猫が増えていく！（増やされていく？）
どの子に対しても、愛情と責任をもって一緒に生活していく著者。連れてきちゃったものは拒まず、出来ることは何でもしてやろうとするのが、何だかとてもお人よしに見えるのです。当り前のことかもしれないけれど。

2011/08/03

町田さんの猫本ふたつめ。町田さんはきっととても自分に厳しい人なのだろうと思う。そして他に優しい。パンクロッカーさんはみなそうなのかしら・・・。あとがきを読んでまた涙が出てしまった。

2010/01/29

町田家の猫『猫にかまけて』の続編。猫飼いとしてのひとつの使命感をもってペンをとっているように感じられ、生死についての考察が強く炸裂している。頭をたれアホアホで情けない町田氏が、とにかく狂おしくかっこいい。(picobanさん）

2010/01/22

町田康が飼っている猫と預かっている猫とのライフエッセイ。

最初の方はエッセイの名を借りた、ただの猫日記に思えたがとても愛があふれたエッセイでした。
ゲンゾーの話らへんから胸が苦しく涙が出そうでした。

ゲンゾーと町田さんの２ショットがなんとも幸せそうで。。

2010/01/10

町田さんちの猫本２。

やっぱりほろりときてしまう。
献身的な飼い主とその猫たち。

町田さんがそばでへんてこな踊りしてても、
なんてことない顔している猫たちがひどくいとしいです。

身勝手な人間とそれに振り回される命に、怒りとふがいなさを感じる作者にはほんとに共感します。

町田はいい人だにゃあ。

2011/09/18

猫ボランティアから、お願いしているのとは全然違う猫が連れてこられ、でも、違うからと断ることも出来ず・・・次々と連れてこられ、結局保護することになった５匹の猫たち。猫には罪は無い。奥さまとともに、猫たちの世話に追われながらも、猫の生命をとても大事に考えている。愛情あふれる、写真の数々。残念ながら、命を落とした猫もいる。悲しいことだけど、でも、最後に町田さんのところで保護されて、よかったなぁ。動物とともに暮らすことは、気軽には出来ないなぁ。共に暮らすことで、自分たちは彼らの命を預かることになるのだから。前作「猫にかまけて」と同様、最後は考えさせられました。