妖怪 新装版(下) の商品レビュー
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上巻は面白かったけど、下巻は微妙だった…源四郎が2度も兵法修行したのに、結局延々と唐天子の幻術にかけられ続け、何者にもなれなかったというオチ。その間に御台所・富子とお今の戦いがあり、そこに源四郎も関わりはする、けど主役じゃない。将軍になれなくて良いから、せめて唐天子には勝って名のある人になって欲しかったな、これじゃ誰が主人公かよく分からないな、、という感じだった。 解説曰く、室町時代の終焉をしっかりと描いているそうなので、物語としてではなく歴史書として読むならもう少し評価高くなるかも。(私は物語として読むので星2つで…)
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初・司馬遼太郎作品。『妖怪』というタイトルから、もっと怪談もののようなものを想像していたが全然違った。乱世の様子を表現したかったのだろうか?初めて司馬作品を読むにしてはミスチョイスな作品だったかもしれない…。話が少し難解だった。結局実際のところ、妖怪というのは、唐天子のことではな...
初・司馬遼太郎作品。『妖怪』というタイトルから、もっと怪談もののようなものを想像していたが全然違った。乱世の様子を表現したかったのだろうか?初めて司馬作品を読むにしてはミスチョイスな作品だったかもしれない…。話が少し難解だった。結局実際のところ、妖怪というのは、唐天子のことではなく、日野富子の事?
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室町時代末期、下克上の風潮が蔓延し、足軽、印地など無名の庶民が群がりでて、世の中が混沌する変革期。 商品経済の発展過程であり、合理主義が浸透し始めたばかりで、幻術、妖怪の存在感ある最期の自他であった。 この世界観とこの時代の歴史がうまくマッチしており、大変面白い作品となっている。
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駄作だという評価らしいが、個人的には楽しめた。 司馬遼太郎の味が出ていて、これが今新書で流行りの応仁の乱へ向かう流れなんだという勉強もできた。そりゃあ、坂の上の雲と比べるとかわいそうですぜ、旦那笑 ということで、手元の集計では、司馬遼太郎の長編作品をこれにて全て読了。足掛け10...
駄作だという評価らしいが、個人的には楽しめた。 司馬遼太郎の味が出ていて、これが今新書で流行りの応仁の乱へ向かう流れなんだという勉強もできた。そりゃあ、坂の上の雲と比べるとかわいそうですぜ、旦那笑 ということで、手元の集計では、司馬遼太郎の長編作品をこれにて全て読了。足掛け10年かかりました。 トボトボした歩みも歩けばいつかゴールにたどり着くんです。 あとは、短編とかエッセイをちびちび読みましょう。
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※このレビューにはネタバレを含みます
せっかく細川勝元も山名宗全も出てくるのだから、もうちょっと応仁の乱周辺をしっかり読みたかったなあ……と思ったりもしましたが、あの幻戯の感じとかは独特の気持ち悪さがあってなかなか楽しめました。 ラストシーンの唐天子の「わしは遠くへ去る」と、腹太夫の(神も仏もあるものか)という言葉は、神仏とかそういったものが真剣に信じられていた時代の終わりの象徴なのかな、と思いました。ちょっとね。 しかしこれが「坂の上の雲」の直前に書かれていたと言う事実がおもしろい。全然タイプが違ってて、その切り替え凄いですよね。
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この小説を通して、だれが妖怪であるのかを考えた。表面上は、唐天子や指阿弥陀仏のことだと考える。しかし、彼らを操っていた日野富子や今参りの局が本当の化け物である気もする。日野富子に至っては、今参りの局を遠島にし、京都に関所を設け、私腹を肥やしている。彼の夫である足利義政も極貧の時...
この小説を通して、だれが妖怪であるのかを考えた。表面上は、唐天子や指阿弥陀仏のことだと考える。しかし、彼らを操っていた日野富子や今参りの局が本当の化け物である気もする。日野富子に至っては、今参りの局を遠島にし、京都に関所を設け、私腹を肥やしている。彼の夫である足利義政も極貧の時代に銀閣寺を建てるなど、人間離れした感覚の持ち主である。誰が一体妖怪なのか。 私は、筆者なのかと思案する。
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応仁の乱の前哨戦を描いたような感じだが、富子とお今の間を行き来する源四郎というのは何なのか。妖術もよく分からず、結局今一つだったなあ。
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室町時代は「妖術」という雰囲気がぴったり。そういう意味では、この小説は室町時代をとてもよくあらわしているという気がします。
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御台所の富子に惚れた源四郎は、今参りの局を殺そうとして失敗し、結局唐天子とかいう幻術師の思惑にまんまとはまって捕まった。後半はひたすら唐天子にあやつられ続けて終わるって感じ。 主人公がアホくさくてうちにはこの本の面白さはよくわかりませんでした。
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