水滸伝(十三) の商品レビュー
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「似ている。私に何か欠けているように、おまえにも何か欠けている。それでいながら、常に生きているという実感を求めてしまう。 おまえを好きになれないのは、そういうものがみえてくるからかもしれん」 童貫の台詞が何故か心に残った。
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ここ数巻、どうも淡々としてる気がして。 読む時間は少なくて済むけど、 北方水滸伝の人物描写の面白さが減ってる気がします。 次に期待。
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次々に親しんだメンバーが死んでいく・・・ まあ、かっこいい死に方なんだけど、悲しい 孔明、かっこ良すぎるぜ 官軍がだんだん本気になってきて、これから益々厳しい戦いになってく
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思わず泣いてしまった。 だいぶ前からだけども 登場人物に愛着がわきすぎて 死んじゃうとつらい・・・。
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梁山泊の全体図が載っている。ワクワクすることうけあい。朱仝が雄々しく死んだのも、宋大公が静かに亡くなったのも、孔明がわずかな部下を逃がすために死んだのも丁寧に描かれていて受け止めながら読み進められた。と、思っていたら解説の西上心太に阮小五は死なせるつもりじゃないのに死んだって明か...
梁山泊の全体図が載っている。ワクワクすることうけあい。朱仝が雄々しく死んだのも、宋大公が静かに亡くなったのも、孔明がわずかな部下を逃がすために死んだのも丁寧に描かれていて受け止めながら読み進められた。と、思っていたら解説の西上心太に阮小五は死なせるつもりじゃないのに死んだって明かされて衝撃だったよ。呉用さんへの風当たりが厳しいのでわたしとしては残念。星3つ。
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基本的に李希が活躍する巻は★5(笑) 朱仝が死ぬ。双頭山の二人がこれで死んだけれど、二人とも似合う格好良い死に方だった。 呉用の流花塞への執着もあり、現場との齟齬が出る。呉用が責められるのは心が痛む。まぁ実際にいたら自分が好きになれるかは別だけど。 宋大がと李希や武松と話しているところはいいね。李希は本当にいい。
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官の大軍が梁山泊への進攻を開始。呉用は流花寨の防衛を重視するが、敵の狙いは別のところにあった… いよいよ局所戦から全体戦へ。禁軍の童貫こそまだ出馬しないものの、官軍が梁山泊に向けて緻密な戦略を練り大攻勢をかけてきた。 ほとんどが戦場シーン、戦死者が続出するこの巻で、ほっこりと挟ま...
官の大軍が梁山泊への進攻を開始。呉用は流花寨の防衛を重視するが、敵の狙いは別のところにあった… いよいよ局所戦から全体戦へ。禁軍の童貫こそまだ出馬しないものの、官軍が梁山泊に向けて緻密な戦略を練り大攻勢をかけてきた。 ほとんどが戦場シーン、戦死者が続出するこの巻で、ほっこりと挟まっている宋太公と李逵のエピソードが泣ける。
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水滸伝を読み始めて4か月近く経過しているが、私の場合他の多くの書と同時並行して読み進めていることと、ここ最近は水滸伝原典や北方氏による回顧録を2冊読むなど道草をしていたため、登場人物の現状の各配置が頭の中でごちゃごちゃになっていた。梁山泊本隊、二竜山、双頭山、流花塞…。それらの各...
水滸伝を読み始めて4か月近く経過しているが、私の場合他の多くの書と同時並行して読み進めていることと、ここ最近は水滸伝原典や北方氏による回顧録を2冊読むなど道草をしていたため、登場人物の現状の各配置が頭の中でごちゃごちゃになっていた。梁山泊本隊、二竜山、双頭山、流花塞…。それらの各総隊長は分かるが、副官、軍師、隊長が入り乱れ、尚且つ初登場時にセットだった者同士はほとんどバラ売りされているので(例えば、少華山の賊徒だった朱武・陳達・楊春はそれぞれ流花塞の軍師、梁山泊の遊撃隊、二竜山の将校と配置も役職もバラバラ)私の頭が追いついていかない。 更に人事異動があったり、途中で死亡したり…。 また、李がつくキャラクターだけで何人いるのだろうと思う。 李忠(双頭山の副官) 李立(流花塞の兵站担当) 李応(梁山泊の重装備隊長) 李俊(水軍総隊長) 李逵(板斧の遣い手) 李袞(呼延灼戦で死亡) 李富(青蓮寺の叛乱担当)…。 さすがにメジャーキャラの李逵や李富を間違えることはないが、他は怪しい。さきに読んだ北方氏の回顧録によれば、北方氏さえも混乱することがあるという。 梁山泊軍だけで108人以上のキャラクターが存在するという舞台設定から仕方のないことなのだろう。何とか、各キャラクターに日本の俳優・タレントを当てはめてイメージを試みている今日この頃である。 さて、本巻ではいよいよ官軍も本腰を入れてきたようで、趙安と董万の2将に、梁山泊殲滅を命じる。結果、双頭山がほぼ陥落し体勢立て直しを強いられるのだった。 その結果、幹部の人事異動が行われるのだが、何と梁山泊本隊の軍師:呉用が軍師を外れた。呉用はどちらかと言えば武官ではなく文官タイプなので、官軍との闘いが熾烈さを極める今後の梁山泊のためにも、良い配置換えだったのではないかと思う。 決断したのは頭領の宋江。「軍師として適任ではない」とかなり手厳しい指摘をしたのだが、これには裏があったようだ。元々呉用は現場の人間からは嫌われる存在なのだが、宋江がはっきりと厳しく言うことで、他の者がそれ以上責めることを出来なくしたのだ。 これはビジネスにおいても、出来る上司によく見られるパターンである。例えば現場の人間が仕事に失敗し組織に迷惑をかけた場合、多くの者がそれを責めようとする前に、トップの人間がガツンと叱ることで他の者が責めることを出来なくする…。言わば、上手な叱り方というものである。この宋江の描き方に、改めて北方氏の人間描写の巧さを感じた。 前述のように登場人物の多さに頭が混乱しているが、自分なりにイメージを持ちながらあと6巻読み切ろうと思う。まだまだ長いが…(笑)。
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梁山泊軍は官軍に双頭山をほぼ壊滅に近い状態にされてしまう。 武松と李逵に守られながら、宗大公は安らかに畑で死ぬ。 北方謙三は、この水滸伝で「死」というものをテーマにして生きることを書いているのだなと感じた。
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白虎の章は何人も漢たちが命を落とす。なかでも朱どうの死は壮絶だ。楊志や晁蓋の死に匹敵するほどの重要さだ。双頭山への官軍の試みを見出せなかった呉用と武官達の対立がこの後どの様になるのか気になるところだ。最後の孔明の死も重くのしかかる。これからラストスパートへ物語は向かうことだろう。
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