暗礁(下) の商品レビュー
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連続して黒川博行の疫病神シリーズ。これは第三弾。 疫病神・ヤクザの桑原保彦に頼まれ、賭け麻雀の代打ちを務めた建設コンサルタントの二宮啓之。 利のよいアルバイトのつもりだったが、その真相は大手運送会社の利権が絡む接待麻雀。 運送会社の巨額の裏金にシノギの匂いを嗅ぎつけた桑原に、三たび誑し込まれる契機となった―。 何故第一弾の後に第三弾なのか、というと単に「母の遺品になかった」からであって、深い理由はない。 『疫病神』と言う作品自体、面白くはあったが好みの軸とは少しズレている気もしていた。 そんな気持ちを抱えつつ「まあせっかくだから読んでみるか」的な気持ちで読み始めたことを素直にここに記しておく。 …面白かった。 個人的には『疫病神』より断然良かった。 自分が小慣れてきたのか、作者が二宮と桑原の見せ方に慣れたのか分からないが、一作目よりもスイスイと読めたのだ。 使ってる言葉が平易になった訳でも無いと思うのでやはりこちらが馴染んできたのかもしれない。 作中の二宮も桑原の扱い方にだいぶ慣れたようで、桑原を適度に持ち上げつつちゃっかり自分の取り分だけは主張するように成長していた。 いや、そうしないとやっていけないのだろうが。 ただ会話が楽しそうになっているのは確かかと思う。 桑原が「二宮くん」と呼ぶ時のやり取りはちょっとした漫才の掛け合いのようでもある。 一方で今回のシノギの対象はかなりの規模の会社であり、その額も相当な物。 桑原も本気で狙いに行っているのだが、それにうまいこと使われている二宮はまあまた災難ではある。 (ある種の自業自得な部分もある) 最後は極道の世界の大物(どれくらいの大物なのかは分からないが)も登場し、あの桑原ですらアッサリとやられてしまう。 げに恐ろしき極道の世界である。知らんけど。 こんな中で平然と(?)分け前もらったりする二宮の肝の座り方はやっぱり異常だ。父親がその筋だったとしても。 あとこの2人絶対仲良し。 と言う訳で上下巻に分かれているが長くは感じられないほど夢中で読めた作品である。
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疫病神シリーズ第3弾。上下巻の下巻。 桑原と二宮のコンビが下巻では沖縄へ。 沖縄へ行き、沖縄のヤクザとゴロをまく。 実はこのシリーズは色々な場所を旅する物語でもあるのかしら。 関西、北朝鮮、沖縄、次作はどこへ。 桑原はここ一番、状況を把握し無理をしないところが流石だ。 突っ込...
疫病神シリーズ第3弾。上下巻の下巻。 桑原と二宮のコンビが下巻では沖縄へ。 沖縄へ行き、沖縄のヤクザとゴロをまく。 実はこのシリーズは色々な場所を旅する物語でもあるのかしら。 関西、北朝鮮、沖縄、次作はどこへ。 桑原はここ一番、状況を把握し無理をしないところが流石だ。 突っ込んでいくだけじゃないところがいい。 このシリーズ、既に桑原と二宮が会話するだけで楽しい。 星は3つ。3.7とするが、星に意味はない。
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またもや桑原、二宮の冒険(?) 最初は関西圏でちょこまかやっていて、派手なシーンはあまりなく、これはこれで、のんびり読めていいなと思っていました。が、きました。後半からは沖縄入り! 沖縄に入ってからは展開が早い早い。 ゆっくり読むつもりがあっという間に読み終わってしまいました。 まるでジェットコースターのような急展開。 沖縄に行きたくなったし、モデルになってる佐川急便のことも気になったし。 読むのが楽しかったです!
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面白かったけどメインストーリーは私のスポンジ頭には難しかった…笑 2人の小気味良いやりとりは変わらず、 ドタバタしてるところを見るだけで楽しめた ドナルドダックのサマーセーター着た桑原、実写で見たいなあ〜
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金に目が眩んだ荒くれたちによる裏金争奪戦の舞台は、沖縄へ。 警察組織と暴力団の利権の草刈場と化していた奈良東西急便。その社屋放火事件の容疑者に仕立て上げられた二宮啓之に、捜査の手が伸びる。起死回生を狙う桑原保彦は、裏金を管理する男を追って二宮とともに沖縄へ飛ぶが、二人を追い込む罠はそこでも四方八方に張り巡らされていた…。 一見、出たとこ勝負のワイルドなハードボイルドのようでありながら、その実、幾重もの伏線が織り込まれたプロットの緻密さには唸るばかり。 シリーズ3作目にして、疫病神コンビの会話にはますます"磨き"がかかり、ストーリーを加速させる。 そして、ご都合主義で片づけないのも黒川作品の特徴。巨悪を成敗するところまではいかず、解決金で手打ちにするというところが、作品のリアリティを支えています。
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平成19年初版。大阪出身の私にとって、テンポの良い大阪弁でのやりとり(ガラのよいものではないですが)・頭に浮かぶ街の風景が懐かしくて読んでしまいます。イケイケヤクザの桑原と風采の上がらない二宮のコンビ振りが良い。桑原を厄病神と思いながらも心の底からは憎んでいないような二宮。桑原も...
平成19年初版。大阪出身の私にとって、テンポの良い大阪弁でのやりとり(ガラのよいものではないですが)・頭に浮かぶ街の風景が懐かしくて読んでしまいます。イケイケヤクザの桑原と風采の上がらない二宮のコンビ振りが良い。桑原を厄病神と思いながらも心の底からは憎んでいないような二宮。桑原も、ボロクソに言いながらも二宮を気にしている。面白かったです。
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セリフ回しとテンポが良くて一気に読んでしまいました。登場人物がどの人を魅力的で良い、大好きなシリーズです。
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あぁ、面白かった。黒川博行さんの「疫病神シリーズ」の3作目。 建設コンサルタントの二宮は疫病神・やくざの桑原に頼まれ、賭け麻雀の代打ちを務めます。ほんのアルバイトのつもりでしたが、実は警察相手の接待麻雀。億単位の金の匂いを嗅ぎつけた桑原に、二宮は再び翻弄されます。 今回も桑原の暴...
あぁ、面白かった。黒川博行さんの「疫病神シリーズ」の3作目。 建設コンサルタントの二宮は疫病神・やくざの桑原に頼まれ、賭け麻雀の代打ちを務めます。ほんのアルバイトのつもりでしたが、実は警察相手の接待麻雀。億単位の金の匂いを嗅ぎつけた桑原に、二宮は再び翻弄されます。 今回も桑原の暴走ぶり、二宮のダメ男ぶりが存分に描かれます。また2人の大阪弁のやり取りの魅力も健在です。 「二宮くん、わしは喉が渇いているんや」 「コーラでも飲みますか。奢りますわ」 「おまえ、わしをおちょくってんのやないやろな」 まさに声に出して読みたい日本語です。 舞台は大阪を中心に、奈良、京都、沖縄で、昔のヤクザ映画を見ているようなシーンが展開されます。娯楽性の高いハードボイルドですが、前の2作同様、登場人物、団体数がやたら多く、それらが複雑に絡み合っています。一気に読まれることをお勧めします。
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疫病神シリーズが読みたくて買った一冊。 仲がいいのか悪いのか このコンビは最高に面白い! 途中人間関係や人の繋がりがよくわからなくなった。登場人物が多い 上巻と合わせると結構なページ数だったが、テンポよく話が進み、あまり長さを感じる シリーズ物は飽きる時がたまにあるが、疫...
疫病神シリーズが読みたくて買った一冊。 仲がいいのか悪いのか このコンビは最高に面白い! 途中人間関係や人の繋がりがよくわからなくなった。登場人物が多い 上巻と合わせると結構なページ数だったが、テンポよく話が進み、あまり長さを感じる シリーズ物は飽きる時がたまにあるが、疫病神シリーズは次の作品も楽しみになる小説でした。
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