古代の思想 の商品レビュー
前半は韓非子、墨子、孫子について、後半は寓話がたくさん入っている。 韓非子と墨子の対比が面白かった。韓非子はリアリストという感じで、始皇帝に影響を与えていたとは。ただ思想は自分に返ってくるものでもあると感じた。墨子は孔子が述べなかった霊的なものも認め、中国の「宗教」を創ろうとして...
前半は韓非子、墨子、孫子について、後半は寓話がたくさん入っている。 韓非子と墨子の対比が面白かった。韓非子はリアリストという感じで、始皇帝に影響を与えていたとは。ただ思想は自分に返ってくるものでもあると感じた。墨子は孔子が述べなかった霊的なものも認め、中国の「宗教」を創ろうとしていたのかなと思った。「墨」が「入れ墨」つまり囚人や奴隷を意味していた所から、祖先は卑しい身分だったのではという説は初耳! それでも行動でその人格を表現してきた墨子を尊敬する。 「孫子」は2人いたのも驚き! 兵法はそれ以後の時代、三国志でも使われている。 後半の寓話では、故事成語がたくさん入っていて面白かった。虎の威を借る狐、漁夫の利、矛盾、蛇足etc… 読んでもイマイチ意味が分からないものもあった。何度も読めば分かるのかなー
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韓非子、墨子、孫子からいくつかの話を抜粋している。いずれも儒家の思想に影響を受けている様子が垣間見れ、改めて儒家および「論語」の影響力の大きさがわかる。 また、儒家や道家と同様に逸話を用いて思想を説いているところが哲学とは異なり、かつどちらかという宗教に近いものを感じさせる所以だ...
韓非子、墨子、孫子からいくつかの話を抜粋している。いずれも儒家の思想に影響を受けている様子が垣間見れ、改めて儒家および「論語」の影響力の大きさがわかる。 また、儒家や道家と同様に逸話を用いて思想を説いているところが哲学とは異なり、かつどちらかという宗教に近いものを感じさせる所以だろうというのもわかる。 この3つの中では孫子が一番現実的であり、兵法を説いていると解釈されるのも頷ける
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