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ももいろのきりん の商品レビュー

4.5

87件のお客様レビュー

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2024/10/30

小学校低学年の頃に課題図書だったかでかつては家にあって楽しく読んだ思い出の本。何十年ぶりに図書館で読み返しました。るるこちゃんはお母さんからもらった大きなももいろの紙を切ったり貼り付けたりしてキリンのキリカを作ります。キリカに命が宿りしゃべったり動いたりするようになって二人は仲良...

小学校低学年の頃に課題図書だったかでかつては家にあって楽しく読んだ思い出の本。何十年ぶりに図書館で読み返しました。るるこちゃんはお母さんからもらった大きなももいろの紙を切ったり貼り付けたりしてキリンのキリカを作ります。キリカに命が宿りしゃべったり動いたりするようになって二人は仲良しになり、クレヨンのなる木のある山に冒険に出かけるのです。 とても懐かしかったです。子供の頃は絵を描いたり紙を切ったり貼り付けたりしながら何時間でも遊んでいられた。想像した世界にすんなり没入できて、自分の作りだした世界の住人になれました。その楽しさ、ワクワク感を思い出させてくれました。物語の中に歌が出てくるところも楽しいですよね。絵を描かれた中川宗弥さんは中川李枝子さんの旦那さんでいらっしゃったのですね。ご夫婦の合作だったとは。中川李枝子さんのご冥福をお祈りします。

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2024/10/25

2024.10.19 市立図書館 中川李枝子さんの訃報に接し、追悼読書用に借りてきた、その1。 実家に古い本があるのだけど、とりいそぎ読み返したくて借りた。るるこちゃんがももいろの紙を切り貼りしてつくったすてきなきりんのキリカが大活躍するファンタジー。子ども心にも、いまみても、る...

2024.10.19 市立図書館 中川李枝子さんの訃報に接し、追悼読書用に借りてきた、その1。 実家に古い本があるのだけど、とりいそぎ読み返したくて借りた。るるこちゃんがももいろの紙を切り貼りしてつくったすてきなきりんのキリカが大活躍するファンタジー。子ども心にも、いまみても、るるこちゃんはそれほどかわいらしくは描かれていないのだけど、なにしろキリカがかわいくてすてきで、中盤のクレヨンの木や最後のキリカのおうちなど、うっとりみとれてしまうような挿絵が効果的に入っていて、気に入っていた。 大人の目でいま読み返すと、るるこちゃんは泣いたり怒ったり喜んだりの感情の動きがとても大きくて正直で、創意工夫の精神があふれていて、思いやるのあるいい子だなと思う。キリカはとってもかわいくてたのもしい。いじわるだったオレンジぐまがちゃんと更生する(それを手だすけする)のがうれしい。 うちにはこの本はあったけど定番「いやいやえん」はなかった。母に聞いたが本人もどうしてかしらね、という感じだった。

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2024/10/18

 るるこが描いたきりんが生き生き動き出すところが、読んでてわくわくした。  想像力あふれる幼年童話だと思う。

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2024/10/18

私が初めて自分から親にねだって買ってもらった 大好きな大好きな絵本 部屋いっぱいの画用紙と 物干し竿に干されてるキリンのページが好きだった 「そらいろのたね」も好きだったなぁ そしてやはり子どもたちも興奮したのは ぐりぐらの巨大カステラ!! たくさんのワクワクをありがとう...

私が初めて自分から親にねだって買ってもらった 大好きな大好きな絵本 部屋いっぱいの画用紙と 物干し竿に干されてるキリンのページが好きだった 「そらいろのたね」も好きだったなぁ そしてやはり子どもたちも興奮したのは ぐりぐらの巨大カステラ!! たくさんのワクワクをありがとうございました 中川李枝子さんのご冥福をお祈りします

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2024/09/28

とっても懐かしい。クレヨンのなる木を見つけて色を塗り直すシーンが大好きだったな。自分の色に自信が持てない動物たちが、るるこに塗り直してもらったことで自分の色が一番!という自信を取り戻しているところも嬉しくなる。十人十色、みんな違ってみんな良いよね。

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2024/08/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

4歳さんのお気に入りの本 寝かしつけように久しぶりに読んだ 洗濯バサミで挟まれて干されてるシーンで笑ったり、お家に帰れなくなって泣いちゃうシーンで不安になってキリカとクレヨンの木に行かなければよかったのにと言ったり、子供の本への感想がすごく新鮮で愛おしい。 私にとって大切な本の一つです

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2024/07/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 色画用紙で作られたキリンがクレヨンの山に冒険に出発!色鮮やかな動物たちと綺麗で強いキリンのキリカのお話だ。  桃色の画用紙を置いたらその反射光で部屋中が綺麗な桃色の光に包まれたり、キリカや動物たちが色とりどりに踊ったり、オレンジクマを塗り直すことで性格が変わったりと、色に関してファンタジックで楽しくてカラフルな描写が沢山!余談ながら主人公の女の子は想像力豊かで塗り絵の天才だがなかなか良い性格をしているぜ…。

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2023/12/19

絵本や児童文学には、つい切なさを連想してしまうのは私だけだろうか。切なさを期待する自分もいれば、切ない結末の予感に耐えきれない自分もいる。大人になった今でも「泣いた赤おに」「ごんぎつね」あたりは、タイトルだけでかなしい気持ちになる。勿論、そのかなしさが魅力でもあり、名作である所以...

絵本や児童文学には、つい切なさを連想してしまうのは私だけだろうか。切なさを期待する自分もいれば、切ない結末の予感に耐えきれない自分もいる。大人になった今でも「泣いた赤おに」「ごんぎつね」あたりは、タイトルだけでかなしい気持ちになる。勿論、そのかなしさが魅力でもあり、名作である所以だろう。 と言いつつも、「ももいろのきりん」は、そんな切なさで物語が終わらないところがよかった。ももいろのきりんとるるこは、最初から最後まで、この本の中でたのしく過ごして終わる。だからこそ、あのわくわくするようなももいろを堪能できるのかもしれない。ピンク、ではなく、ももいろ、というところも良かった。

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2023/09/11

お母さんにもらった、とてもおおきいももいろのかみできりんをかいた 目や口も書くとそのキリンは喋り出し動き出す 雨のせいで色褪せてしまいクレヨンの木を目指すことにするが…。 色々な動物が出てきてとても色鮮やか

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2023/06/20

「中川李枝子」さんの物語と、その夫の「中川宗弥」さんの絵による、1965年の本書は、のっけから 「あたしったら、ももいろのゆうやけの上にいるんだわ」といった、型に縛られない始まり方が、私には新鮮だった。 それは、「るるこ」のおかあさんからもらった、部屋いっぱいになる程の、大きな...

「中川李枝子」さんの物語と、その夫の「中川宗弥」さんの絵による、1965年の本書は、のっけから 「あたしったら、ももいろのゆうやけの上にいるんだわ」といった、型に縛られない始まり方が、私には新鮮だった。 それは、「るるこ」のおかあさんからもらった、部屋いっぱいになる程の、大きな桃色の紙によるもので、「このかみでなら、うんとくびのながい大きなきりんがつくれるわ」と、早速るるこは作り始めるが、その制作風景は、巨大なアートパフォーマンスを見ているようで面白く、また、宗弥さんの絵は、既に大人のアンニュイな雰囲気を纏ったような色の無い分、着飾らない自然さが魅力の、るること、如何にも子どもが描きました的な、シンプルで愛らしい桃色のきりん、「キリカ」との対照性が目にも映え、まるでセンスの良い女性雑誌のデザインのようで面白い(白黒と桃色しか存在しない世界)。 そして、ついに完成したキリカには、紙が話したり動いたりできるファンタジー感と、紙の特性を活かした現実感(糊が乾くまでぐにゃぐにゃして動けなかったり、雨に濡れると色が落ちてしまったり)とが、ほどよく混在した、子どもにとって、大変惹き付けられるものがあり、しばらくは二人で楽しんでいたが、あるとき、キリカの首に登って見えた、クレヨンの木のある山が気になって、そこから一気に、本書の世界も一面に様々な色が、鮮やかに咲き誇るようになる。 しかし、ここでの宗弥さんの絵は、ものを忠実に眺めて細かく写生した感じというよりも、どこか抽象的に近い、イメージ優先で大雑把に描いた感じで、それはキリカの絵のように、子どもが描いたような無垢な印象を持つ一方で、レモン色の猿のいる木の芸術性を感じさせる美しさもあって、はたして、これらの雰囲気を、今の子どもたちがどう捉えるのだろうと気になってしまう時代性は、正直なところ、少々感じられた。 ただ、それでも、クレヨンの木のある山に住む、これまた型に縛られない色を持った動物たちは、とても印象に残り、上記のレモン色の猿しかり、他にも、空色のうさぎ、ぶどう色のりす、クリーム色のきつねに、チョコレート色のひつじ、赤いリボンのようなへび等々、どれも個性的であり、彼等が、いつの間にか色の付いたるること一緒に踊り回る姿には、まるで、それぞれのアイデンティティを高らかに主張しているような、そんな自由奔放で平和な世界の一面を見せてくれて、そこに、長年保育士をされていた李枝子さんの人柄と、この絵本を作った意義を感じさせられたのが、とても印象的でした。

Posted byブクログ