文章のみがき方 の商品レビュー
☆☆$$そこそこ貯めになった。テーマが細かく分類され、内容も具体的で勉強になった。$$SEマニュアル作成というよりかは、文書全体向上の趣き。$$再読する価値はある。$$やはりひたすら書いて、検証することが大切。
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色々な作家を引用しながら「書く」ことを様々なテーマで語っている。「文章を書くということは自分の中の思い込み、偏見をあばくことでもあります。」というのは、なるほど。引用から、言葉にはそれぞれ寿命があるという話は面白く、動詞は寿命が長く、逆に副詞・感動詞は寿命が短い、と。その動詞も最...
色々な作家を引用しながら「書く」ことを様々なテーマで語っている。「文章を書くということは自分の中の思い込み、偏見をあばくことでもあります。」というのは、なるほど。引用から、言葉にはそれぞれ寿命があるという話は面白く、動詞は寿命が長く、逆に副詞・感動詞は寿命が短い、と。その動詞も最近はカタカナ化され日本語の根幹が危うい、との主旨でしたが、確かにビジネスの様々な面で使われるワケのわからないカタカナたちも、どれほどコミュニケーションを補助できているのかと思うとかなり、疑問。
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毎日、書く 一行でもいいから。 「何度も何度もテキストを読むこと。細部まで暗記するくらいに読み込むこと。もうひとつはそのテキストを好きになろうと精いっぱい努力すること(つまり冷笑的にならないように努めること)。最後に、本を読みながら頭に浮かんだ疑問点を、どんなに些細なこと、つま...
毎日、書く 一行でもいいから。 「何度も何度もテキストを読むこと。細部まで暗記するくらいに読み込むこと。もうひとつはそのテキストを好きになろうと精いっぱい努力すること(つまり冷笑的にならないように努めること)。最後に、本を読みながら頭に浮かんだ疑問点を、どんなに些細なこと、つまらないことでもいいから(むしろ些細なこと、つまらないことの方が望ましい)、こまめにリストアップしていくこと」村上春樹 「人間はね、今日のスープの味がどうだったとか、今日は三時間ばかり、一人きりになって、フラフラ歩いてみようとか……そんな他愛のないことをしながら、自分の商売で食っていければ、それがいちばん、いいんだよ」ジャン・ギャバン 「どんな小さなことでもいい。毎日何かしら発見をし、『へえ、なるほどなあ』と感心をして面白がって働くと、努力も楽しみのほうに組み込むことができるように思う」向田邦子 面白がって働くとこころに余裕ができる 「何も書くことがなかったら、その日に買ったものと天気だけでもいい。面白かったことやしたことがあったら書けばいい。日記の中で述懐や反省はきなくてもいい。反省の似合わない女なんだから。反政するときゃ、かならずずるいことを考えてるんだからな。百合子が俺にしゃべったり、よくひとりごとをいってるだろ。あんな調子でいいんだ。自分が書き易いやり方で書けばいいんだ」武田泰淳 作家、川上弘美は、「元気でないなあと思うときが人生にはままあって、そういうときはたいがい自分で勝手に『元気出ない回路』というところに入りこんでいる」と書いていますをそういうとき、夜中じゅう、武田百合子の『富士日記』を読む。この本は「元気出ないカイロにはまってしまったときには、とくにありがたい本」なのだそうです。 川上はさらに書く。「特別に面白がったり特別に悲しがったりするのではない、武田百合子は、どんなこともあるように感じて、あるように書く。 自分の中にある、へんな、思い込みみたいなものにからめとられなくてもいいんだよ、と武田百合子は言っているように思える」 「毎日坐って、坐ってから考えるのです。何を書くか、どえらいものを書こうとしてはいけない。肩の力を抜いて、ただ、頭に浮かんだことを正確に書くのです」宇野千代 具体的な描写によって「ゆっくり休みましょう」という呼びかけに、説得力がまします。ターシャは、ただの「椅子」ではなく「ロッキングチェア」と書く。ただの「ティー」ではなく、「カモミールティー」と書く。「鳥一般」の声ではなく、「ツグミ」と書く。そういう具体的なものへの愛着があって、ある「夕方の光景」が、絵になって浮かびあがります。具体的な絵が浮かぶからこそ、「毎日の生活が、もっと楽しくなりますよ」という言葉に説得力がでてくるのです。 「考えろ・語れ・行え」漱石 雨でわかる物体の音のはなしが素敵。 よい文章イコール人に伝わることば イコール人生? 文章が書きたくなる本だった。 筆者は天声人語を書いてた人。 こんなに真摯に文章に向き合えるってすごいよなーとただただ感心。 しかし、いろんな人が文章について語ってるのね。まあ文章のプロが文章について文章で語るってのは当たり前っちゃ当たり前だから多くても納得なんだけども。 芥川龍之介の恋文が可愛すぎた。 まさか死んでからこんなに多くの人に読まれてしまうとは思ってもみなかったことであろう。
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前の本と重複してるところがいくつかあって、前の本よりは技術&練習について書かれています。手元に置いて線を引いたりしたい。「させていただく」という言葉は政治家だけじゃなくて、芸能人や一般人も使いすぎて不快に思ってました。言葉の重要性がよくわかる本です。
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文章についてどこか聞いたことのあるようなことをきれいめに、丁寧ぶって書いている、という印象。つまらない。「概念」の節で「概念」の使い方に違和感が半端ない。
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各章のタイトルが、そのまま要点になっていてわかりやすい。各章の冒頭で他人の文章を紹介し、それをネタに話を展開しているのも読みやすい。エッセイ風だが、要諦は詰まっているように感じた。 ・いい文章を書くために必要なことは、まず書くこと。一行でもいい。なんでもいい。 ・毎日座って、考...
各章のタイトルが、そのまま要点になっていてわかりやすい。各章の冒頭で他人の文章を紹介し、それをネタに話を展開しているのも読みやすい。エッセイ風だが、要諦は詰まっているように感じた。 ・いい文章を書くために必要なことは、まず書くこと。一行でもいい。なんでもいい。 ・毎日座って、考える。肩の力を抜いて、頭に浮かんだことを正確に書く(宇野千代) 1 基本的なことを、いくつか 毎日、書く/書き抜く/繰り返し読む/乱読を楽しむ/歩く/現場感覚をきたえる/小さな発見を重ねる 2 さあ、書こう 辞書を手もとにおく/肩の力を抜く/書きたいことを書く/正直に飾りげなく書く/借りものでない言葉で書く/異質なものを結びつける/自慢話は書かない/わかりやすく書く/単純・簡素に書く/具体性を大切にして書く/正確に書く/ゆとりをもつ/抑える 3 推敲する 書き直す/削る/紋切型を避ける/いやな言葉は使わない/比喩の工夫をする/外来語の乱用を避ける/文末に気を配る/流れを大切にする 4 文章修業のために 落語に学ぶ/土地の言葉を大切にする/感受性を深める/「概念」を壊す/動詞を中心にすえる/低い視線で書く/自分と向き合う/そっけなさを考える/思いの深さを大切にする/渾身の力で取り組む
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この本のレビューを書くことは、教師に感想を述べているようで恐ろしい。文章を書くことの難しさ、人の心に触れる言葉を紡ぎだすことの苦しみと楽しみ、日々努力なさっていることを改めて学びました。と、短文を書いただけでも赤ペンをいっぱい頂いてしまいそうな本です。
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これは以前いたリサーチ会社でアンケートのコンテンツ企画をしていたとき、上司に薦められて買った本だったがようやく読むことができた本だ。 私はどちらかといえば構えて文章を書く傾向があるので、この本は参考となった。 奇をてらわず、「正直に飾りげなく書く」こと、そして、「わかりやすく...
これは以前いたリサーチ会社でアンケートのコンテンツ企画をしていたとき、上司に薦められて買った本だったがようやく読むことができた本だ。 私はどちらかといえば構えて文章を書く傾向があるので、この本は参考となった。 奇をてらわず、「正直に飾りげなく書く」こと、そして、「わかりやすく書く」ことが大事だと本書は伝えている。 著名な作家たちの文章を引用し、納得できる『文章のみがき方』が書かれているのだ。 この著者は朝日新聞の天声人語を1975~88年に担当していた方。なるほど、文章の基本を押さえて的確に、教えていただけるものとなっている。 少し教条的な感じもするが、いい本だ。 著者が以前に書いた『文章の書き方』もぜひ読んでみたいと思う。
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[ 内容 ] いい文章を書くために、作家・文章家たちは何を心がけているか。 漱石・荷風から向田邦子・村上春樹まで幅広い人びとの明かす知恵を手がかりに、実践的な方策を考える。 歩くことの効用、辞書の徹底活用、比喩の工夫…。 執筆中と推敲時だけでなく、日常のなかの留意点もまじえて説く、ロングセラー『文章の書き方』の姉妹編。 [ 目次 ] 1 基本的なことを、いくつか(毎日、書く 書き抜く 繰り返し読む 乱読を楽しむ 歩く 現場感覚をきたえる 小さな発見を重ねる) 2 さあ、書こう(辞書を手もとにおく 肩の力を抜く 書きたいことを書く 正直に飾りげなく書く 借りものでない言葉で書く 異質なものを結びつける 自慢話は書かない わかりやすく書く 単純・簡素に書く 具体性を大切にして書く 正確に書く ゆとりをもつ 抑える) 3 推敲する(書き直す 削る 紋切型を避ける いやな言葉は使わない 比喩の工夫をする 外来語の乱用を避ける 文末に気を配る 流れを大切にする) 4 文章修業のために(落語に学ぶ 土地の言葉を大切にする 感受性を深める 「概念」を壊す 動詞を中心にすえる 低い視線で書く 自分と向き合う そっけなさを考える 思いの深さを大切にする 渾身の力で取り組む) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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多くの文章論から書き抜いて集めた言葉を整理し、38個のいい文章の条件にまとめた本。様々な作品から抜き出したいい文章と、それらの文章への筆者の感想が興味深い。中でも、35番目の「自分と向き合う」にとても共感できた。才能のある人でさえ、自分の書いたものに不満、劣等感、引け目を持ってい...
多くの文章論から書き抜いて集めた言葉を整理し、38個のいい文章の条件にまとめた本。様々な作品から抜き出したいい文章と、それらの文章への筆者の感想が興味深い。中でも、35番目の「自分と向き合う」にとても共感できた。才能のある人でさえ、自分の書いたものに不満、劣等感、引け目を持っている。しかし、そう感じるからこそ、彼らはさらなる高みを目指すことができるのだろう。劣等感のようなマイナスな感情でさえ自分の力にできると、僕は思う。
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