1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編 の商品レビュー
あの有名な「最後の一葉」がO・ヘンリーの作品だったということを知ったというか思い出したというか。どの短編小説もとても良かった。
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「最後の一葉」「賢者の贈り物」がパロディ化されるくらいあまりにも有名だが、もっと多彩な面のある作家。笑いもウェットドライ両方。詩情もある。サキ程毒はないけど、棘はあるかな。
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現代の感覚ではベタすぎと思うのもあるが、よく考えたらいくつかはそもそもどこかですでに読んでたかも。 日本人にとってはショートショートといえば星新一たが、あちらの研ぎ澄まされた理系チックな雰囲気と比べると、読者への呼びかけなどいちいち詩的なのが印象的。
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o・ヘンリーという作家を初めて知った。古典の本を読むのも初めてかもしれない。短編とは言っても、わかりやすいオチはない。なんとも表現しずらいが、一世紀前に書かれたものだから、のんびりとした平和という感じだろうか。アメリカの昔の白黒映画のような世界だ。記憶に残るというよりは、なぜか、...
o・ヘンリーという作家を初めて知った。古典の本を読むのも初めてかもしれない。短編とは言っても、わかりやすいオチはない。なんとも表現しずらいが、一世紀前に書かれたものだから、のんびりとした平和という感じだろうか。アメリカの昔の白黒映画のような世界だ。記憶に残るというよりは、なぜか、オチのわかりづらい短い小説に、黙々と付き合うという感じだろうか。あとがきには、o・ヘンリーの足取りが書かれていて、銀行に勤めるが、横領の罪に問われ、服役中に、その名を知られるようになり、最後は酒浸りになり、早くして亡くなってそうである。名作といわれるものも多いらしいが、また機会があればどこかで、その功績を知ることになるかもしれない。
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道徳の授業で使われた話の原作だったり、英語の教科書に載っていた話であったり、思い出しました 結末にはオチがあり、起承転結がはっきりしている 装飾的な表現が多いけれど翻訳の質が高くて読みやすかった 久しぶりに米文学に触れたなぁ 最後の解説が大変詳しくて著者の生涯が分かり、各話の理解...
道徳の授業で使われた話の原作だったり、英語の教科書に載っていた話であったり、思い出しました 結末にはオチがあり、起承転結がはっきりしている 装飾的な表現が多いけれど翻訳の質が高くて読みやすかった 久しぶりに米文学に触れたなぁ 最後の解説が大変詳しくて著者の生涯が分かり、各話の理解が進んだ
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一編一編に引き込まれ、結末が気になってしまう作品ばかりでした。 どの作品も風景描写や登場人物の感情を巧みに表現していて、日常の些細なことでも文章にするとこんなに面白くなるのかと思いました。 個人的には「水車のある教会」のラストが印象に残っていて、思わず泣いてしまいました。
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短篇23編。O・ヘンリーはやっぱりいい。「最後の一葉」「賢者の贈り物」ばかりが有名だけど他の作品も知られてほしい。 「献立表の春」…可愛くて甘酸っぱいラブロマンス 。可愛いの一言に尽きる。いつ読んでもほんわかする。 「甦った改心」…個人的NO.1。金庫破りの恋。 「十月と六月」…印象的な文章が多かった。 「警官と賛美歌」…刑務所のほうがマシというのは今も昔もあまり変わらない。 「ミス・マーサのパン」…女性のささやかな思い込みがもたらす悲しい結末。タイトルとしては「魔女のパン」のほうが好き。 全タイトル 多忙な株式仲買人のロマンス 献立表の春 犠牲打 赤い族長(レッド・チーフ)の身代金 千ドル 伯爵と婚礼の客 しみったれな恋人 1ドルの価値 臆病な幽霊 甦った改心 十月と六月 幻の混合酒(ブレンド) 楽園の短期滞在客 サボテン 意中の人 靴 心と手 水車のある教会 ミス・マーサのパン 二十年後 最後の一葉 警官と賛美歌 賢者の贈り物
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一つの話が短いのにどれも意外な結末が待っていて凄い。十月と六月、私も騙されたけど、これ男の方が年上っていう価値観、思い込みが無いと騙されないよなと。(勿論大尉という位もあるが)騙されるタイプの話、読者が持っている常識に左右されるなと思った。
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優しいテイストの短編が多く心が温まります。時折皮肉の効いた話も混じっていて飽きずに読めます。やっぱり最後の一葉と賢者の贈り物が好きです。
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味わい深い人間模様を綴る短編集。 ラストのオチが秀逸で、一辺倒ではなく意外性をはらみ楽しい。お気に入りは、途中まで読んでオチが解りつつも巧みな明かし方で感動を呼ぶ「水車のある教会」、やはり外せない名作「最後の一葉」、罪の重さと良心の天秤に思いを馳せる「甦った改心」、真に思い合う夫...
味わい深い人間模様を綴る短編集。 ラストのオチが秀逸で、一辺倒ではなく意外性をはらみ楽しい。お気に入りは、途中まで読んでオチが解りつつも巧みな明かし方で感動を呼ぶ「水車のある教会」、やはり外せない名作「最後の一葉」、罪の重さと良心の天秤に思いを馳せる「甦った改心」、真に思い合う夫婦の皮肉で心温まる「賢者の贈り物」あたりかな。あとがきで作者の小説になりそうな身の上を知り、その経験が多彩な作品を紡ぐ事になることに納得。 貧乏とお金持ち、恋人、罪人と正直者といった立場をうまく短編に仕上げる作品集、機会があれば再読したい。
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