1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編 の商品レビュー
※購入理由 2019年の乃木坂文庫 田村真佑カバー 装丁買いでないと手に取らない本、ジャンルだね。 今後興味が広がれば‥
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「最後の一葉」「賢者の贈り物」等、感涙ものと言われるこれらの作品でも皮肉な結末だと感じるひねくれ者の私ですが、すべての話がこの短いページ数の中ですとんと落とされることには感激します。岩波文庫の傑作選を読んでいるたのでいくつか重なっていたものがあり、同じ話を読むと訳者さんの力という...
「最後の一葉」「賢者の贈り物」等、感涙ものと言われるこれらの作品でも皮肉な結末だと感じるひねくれ者の私ですが、すべての話がこの短いページ数の中ですとんと落とされることには感激します。岩波文庫の傑作選を読んでいるたのでいくつか重なっていたものがあり、同じ話を読むと訳者さんの力というものを見せつけられる思いがしました。岩波も読みやすいですがこちらの方がさらに理解しやすく砕いてある気がします。「献立表の春」などはこちらの訳がとても好きです。でも岩波は言葉選びの美しさを感じましたので甲乙つけがたいですね。今回は一度に読まずに一か月かけてのんびりゆっくり少しずつ楽しみました。「甦った改心」「二十年後」は再読でも好きで、今回初めて出会った中では「サボテン」にやられました。すごく情けないけれど誰もが多かれ少なかれ心当たりがありそうです。/覚え書き…第2回O・ヘンリー誕生日読書会参加http://bookmeter.com/event/event_show.php?id=2493
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2016年4月24日に開催されたビブリオバトルinいこまで発表された本です。テーマは「金」。 まちライブラリー ブックフェスタ2016in関西参加イベント
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「賢者の贈り物」 2016/2/16 日々の暮らしにも事欠くほどの貧しい家庭の夫婦が、お互いにクリスマスプレゼントをするために自分の一番大事で高価な代物を犠牲に、愛するパートナーへの贈り物を買った。その贈り物はお互いの犠牲によって何の意味も価値もないものになってしまったが、本当にそうなのだろうか。その価値のない贈り物をし合った二人を筆者は、聖書に出てくる3人の東方の賢者に例えるほど、彼らを「賢者」であると言っている。彼は何故彼らを「賢者」であるといったのか。「賢者」とはいったい何なのだろうか。 物語中に「年100万ドルの収入のものと週20ドルの収入の違いとは何であろうか」という問題提起がある。収入や生活環境でいえば、明らかに前者のほうが豊かな生活であることは誰にでもわかる。しかし、主人公夫婦が貧乏だからといって不幸であるようには思えない。つまり、収入の差による物の豊かさや出来ることの多さは幸不幸にはそれほど影響を及ぼさないということである。 では、この物語がお互い価値がなくなることなく贈り物をすることができたら、彼らは「賢者」ではないのだろうか。この賢者であると言わしめた要素はおそらく相手を想う「愛」ゆえに自分の大切なものを犠牲にしたことである。そのため、贈り物の価値がなくなってしまったこと自体にはそれほど大きな意味はないのかもしれない。 二人はお互いのプレゼントがお互いの犠牲によって価値をなくしてしまったがために、お互いの本当にプレゼントしたかったもの、「愛」を与え合うことができたのではないだろうか。それは筆者が聖書に出てくる賢者を引用してきたことと非常に合う。豊かな生活を送る者も愛なくして贈り物はできない。いや、クリスマスだから何かものをあげないといけないという義務感から物を与えられても、「愛」があるとは言いづらいし、感じにくい。心も満たされない。そのようなことを儀礼的にい合う仲の二人だったら、筆者は「賢者」とは決して表現しなかっただろう。筆者が一番言いたかったことは、贈り物の本質は「愛」であり、「愛」があれば、例えその贈り物の価値が無くなってしまっていても、心は十分すぎるほど満ちることができるということかもしれない。彼らは贈り物自体には大きな意味はなく、「愛」を贈ることに成功しているから賢者なのだろう。たとえ収入が少なく、高価な贈り物ができなくても大した問題ではなく、「愛」を贈ることこそ大事だということだろう。
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原作と翻訳、どちらが原因かはわからないが、ややまどろっこしい。 作品の背景にある文化や風俗を含めて楽しみたい人にはオススメ。 短編の切れ味を求める人には、長い割にはキレが甘く(結論が予測できるなど)、物足りない。 個人的に良かったと感じた作品は、水車のある教会、最後の...
原作と翻訳、どちらが原因かはわからないが、ややまどろっこしい。 作品の背景にある文化や風俗を含めて楽しみたい人にはオススメ。 短編の切れ味を求める人には、長い割にはキレが甘く(結論が予測できるなど)、物足りない。 個人的に良かったと感じた作品は、水車のある教会、最後の一葉。前者は、やや長いがそれなりに面白い結論だった。後者は、想像(予想、自分の過去の記憶)と違っていて、意外だった。
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なんと言うかラストがすごく光っています。 もっと早くに出会えていたらな、と思いました。 表題作の2つはどちらもお勧めです。 特に後者は確かに結末こそ アレなものとなっていますが その奥底には考えさせられるものがあります。 著者は浪費と過度の飲酒により命を 落とすこととなりました。 やはり冤罪となった災難が そうなる要素を作ってしまったのでしょうか。
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23編収録の短編集。 これは日本人男性作家じゃ書けなかった作品だな、とそれぞれの短編を読んでいて思いました。アメリカの様々な姿を舞台にしている、というのもその一因ではありますが、一番の理由は話の内容です。短編という制約があるからかもしれないですが、一切の迷いや、ややこしい表...
23編収録の短編集。 これは日本人男性作家じゃ書けなかった作品だな、とそれぞれの短編を読んでいて思いました。アメリカの様々な姿を舞台にしている、というのもその一因ではありますが、一番の理由は話の内容です。短編という制約があるからかもしれないですが、一切の迷いや、ややこしい表現もなく、ストレートにハッピーでロマンティックなエンディングを用意、男女の愛の成就を描く点です。 イメージですが日本の恋愛ものは、一直線に愛の成就を描くのではなく、良くも悪くもうじうじした男女が右往左往し、言外にメッセージを込めつつ恋愛を成立させる、というイメージがあります。O・ヘンリーの作品たちはいい意味で非常に分かりやすく恋愛に向かっていきます。それがロマンティックさの理由のように思います。 そうしたロマンティックさのイメージと裏腹なシニカルな短編も何編か選出しているあたりも、この短編集の良さだと思います。作品集の最後に近づくにつれ「また幸せな結末だろうな」と油断しながら読んでいて見事に転ばされたことが何度かありました(笑) しかし、それを最後の『賢者の贈り物』でチャラにするどころか、見事にロマンティックさを取り戻します。これは作品の並び順も結構計算されているのかな、と考えてしまいますね。 このロマンティックさは、有川浩さんファンの方が読んだら案外はまるんじゃないでしょうか? 一編一編のページ数も少なめでとっつきやすいと思うので、いろんな女性層に読んでもらってときめいてほしいな、と思いました。
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代表作「最後の一葉」「賢者の贈り物」は別格の出来だが、他はちょい温くて捻った恋愛話が続く。その中でもパン屋の女主人の片思いの話が一番スパイスが効いて印象に残った。
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「最後の一葉」が読みたくて購入。 ほかに、「献立表の春」「警官と賛美歌」「賢者の贈り物」がいい。 400ページ弱で23編なので、ごく短い小噺のような感じ。 オチだけで勝負してる感じが潔いが、冴えないオチもいくつか。。 「最後の一葉」は、ベタなんだけど、傑作という言葉の用法として辞...
「最後の一葉」が読みたくて購入。 ほかに、「献立表の春」「警官と賛美歌」「賢者の贈り物」がいい。 400ページ弱で23編なので、ごく短い小噺のような感じ。 オチだけで勝負してる感じが潔いが、冴えないオチもいくつか。。 「最後の一葉」は、ベタなんだけど、傑作という言葉の用法として辞書に丸々載せたらいいと思うくらい好き。
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アメリカ、ニューヨークを舞台とした短編小説群 最後の一葉、賢者の贈り物で有名なO.ヘンリー 読みやすいが、所々落ちが意味不明なところがある。原作での言葉遊びの類いだろうか?それとも時代や地域性の問題だろうか?または宗教的な基礎知識だろうか? いずれにしろどの作品も市井に生きる...
アメリカ、ニューヨークを舞台とした短編小説群 最後の一葉、賢者の贈り物で有名なO.ヘンリー 読みやすいが、所々落ちが意味不明なところがある。原作での言葉遊びの類いだろうか?それとも時代や地域性の問題だろうか?または宗教的な基礎知識だろうか? いずれにしろどの作品も市井に生きる人々の心暖まる話が多く、癒される。たまに皮肉めいた作品もあるが
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