長い長いお医者さんの話 の商品レビュー
ほとんど全部お医者さんがしゃべっていたので魔法使いがかわいそうだと思いました。あと、お医者さんが色々なことを知っていてびっくりしました。
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私事。 小学5年生の春、ケガで入院した。ベッドから動けなかった私は、直前に読んだ「長い長いお医者さんの話」を、付き添いしていた母に語ってきかせた。 小学5年生でもあらすじが覚えられるような特徴あるストーリー展開。今読んでも、いつまでも、心が温かくなります。
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チャペックの有名な児童文学を、数ヶ月かけてのんびり読んだ。 チャペック兄のゆるいイラストも、とても良かった。 郵便やさんの話、幻想的な犬のダンスをみた犬の話、正直者のルンペンがかばんを見守り、一年間拘留された話が印象的だった。
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チェコの作家、カレルチャペック氏の中編小説集。 カレルチャペックは装丁が可愛くて、大学生の頃気に入っていてちょこっと読んでいました。 こちらも装丁が可愛くて、手に取ってみることに。 装丁デザインは和田誠さん。さすがですね。 挿絵を手がけたのは兄のヨゼフチャペック氏。 古さを感じ...
チェコの作家、カレルチャペック氏の中編小説集。 カレルチャペックは装丁が可愛くて、大学生の頃気に入っていてちょこっと読んでいました。 こちらも装丁が可愛くて、手に取ってみることに。 装丁デザインは和田誠さん。さすがですね。 挿絵を手がけたのは兄のヨゼフチャペック氏。 古さを感じさせないとってもお洒落なイラスト。才能のある兄弟ですね。 (ちなみにこのカレルチャペック氏、「ロボット」ということばを作った人らしいです) タイトルの「長い長い郵便屋さんのお話」を含む、9つの物語。 大体は自由奔放でハチャメチャ。といった雰囲気。 郵便局やカレル広場の小人の話、お巡りさんが竜を退治する話、チェコの川に住むカッパの話、山に住む魔法使いと医者の話、森や野原にいる妖精たちの話… など、ファンタジー要素もあるんだけど、キラキラした雰囲気ではなく、ユーモアと皮肉、イタズラ心が効いた物語ばかり。 少し理屈っぽさもあり、子供が読んだらちょっと小難しいかな。 「長い長い郵便屋さんのお話」が好きかな。お手紙を触ったその温度で、送った人の感情やそのお手紙の大切さがわかるという小人が愛らしい。 たまに海外小説もまた読んでいこうと思います♬
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1つ1つのお話がとても長く感じるのが不思議。タイトルからどんな話なのか想像し、読み始める。最初は想像からかけ離れてはいない。なのにいつの間にやら「これ何の話だったっけ」というくらい遠くへ連れて行かれる。途中で新たな人物が突然出てきたり、「あなた主人公だった?」という人が長々語り出...
1つ1つのお話がとても長く感じるのが不思議。タイトルからどんな話なのか想像し、読み始める。最初は想像からかけ離れてはいない。なのにいつの間にやら「これ何の話だったっけ」というくらい遠くへ連れて行かれる。途中で新たな人物が突然出てきたり、「あなた主人公だった?」という人が長々語り出したり。でも最後はちゃんと面白い結末が待っています。親子で気に入ったのは「宿なしルンペンくんの話」。ルンペンくんの「待つ」タイミングが可笑しい。チャペックの実兄が描く挿絵がとてもユーモラス。
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ホラ噺系の落語のようにどんどこ話が転がっていく。ほかでは味わえない物語の快感。 中野好夫氏の名訳だが、チェコ語→英語→日本語、いわゆる二重翻訳である。数十年を経て、日本語もやや古びてしまった。 チェコ語から直接訳した新訳を、いつか読めたらいいなと思う。
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この本にも入っている「郵便屋さんの話」は、まえに別の訳本で読んでいた。が、「へのへのもへじ文庫」へ行ったときに、この中野好夫訳の岩波少年文庫をみかけて、『マルコヴァルドさんの四季』と一緒に借りてみた。 表題作の「長い長いお医者さんの話」や「郵便屋さんの話」のほかに、「カッパの話...
この本にも入っている「郵便屋さんの話」は、まえに別の訳本で読んでいた。が、「へのへのもへじ文庫」へ行ったときに、この中野好夫訳の岩波少年文庫をみかけて、『マルコヴァルドさんの四季』と一緒に借りてみた。 表題作の「長い長いお医者さんの話」や「郵便屋さんの話」のほかに、「カッパの話」、「小鳥と天使のたまごの話」、「長い長いおまわりさんの話」、「犬と妖精の話」、「宿なしルンペンくんの話」がおさめられている。さし絵は、兄のヨセフ・チャペック。 訳者違いで読むと、やはり話の印象も変わる。中野好夫は、じつにうまく日本語にのせて訳してるなと思うところがあった。あとがきでは「日本の少年少女読者のために、もとの本でもない、英訳本でもないようにかえたところもあります」と書いてあり、こういう翻訳が、とりわけ物語にはいいなと思った。 たとえば、魔法つかいのマジャーシュさんがウメの種をのみこんだというのを診断する3人の医者。 「どう見てもこれは急性ウメタネ炎でしょうな。」「わたしも、ウメマク炎とにらみましたよ。」「わたしの見るところでは、気管支のタネ性カタルの症状だと思いますがねえ。」 この一同診察の結果、マジャーシュさんの病気は「急性ウメタネマク気管支カタル」と決定するのだ。おかしすぎる。 あるいは、ルンペンくんの話に出てくる、ものいう白いカラス。 ▼「…黒いカラスはね、ただ、なくだけだけど、あたしたち白いカラスはみんなお話できるの。どんなことだっていえるのよ。」 「そいじゃ、これを一口でいってみな、ナガモチノウエニナマゴメナナツブ。」 「ナガモチノウエニナマゴメナナツブ。」 「よし、こんどは、タケヤノヘイニタケタテカケタ。」 「タケヤノヘイニタケタテカケタ。」と、その白いカラスはすらすらといってみせました。(p.254) 表題作のお医者さんの話を読んでいると、こないだ読んだ『治療という幻想』で、石川憲彦さんが書いていたことが、なんだかよみがえってくるのだった。医者は、何をしてこようとしたのかと。 「長い長いお医者さんの話」は、私が前に読んだ本以外にも別バージョンがあるらしい。それもちょっと読んでみたい。 (7/4了)
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夜空の彗星はしっぽをふって空中かけまわる犬のお星さま!なんて素敵なんだ。とくに素敵だなと思ったのは、あて名のない愛の手紙を送り主に届けるために国中探しまわるゆうびんやさんのお話。
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たぶん再読だと思う。 読んでるうちに、カレル・チャペックの世界に はまりますね。 盗賊のはなしと郵便配達の話がいいな。
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カレル・チャペックは短編の寓話みたいなものが気に入っていて何回も読みたくなる。訳者さんの優劣ってよく分からないけど、中野さんの訳もとてもいいのかもしれない。
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