おじいちゃん の商品レビュー
1984年に文と絵が一体となったいい絵本にのみ与えられる「エミール/クルト・マッシュラー賞」を受賞した絵本。淡いほのぼのとした優しいタッチの絵が読む人を優しく温かい気持ちにさせてくれる。 ページをめくるごとに物語が進んでいくのではなく、見開きのページそれぞれが独立した話にな...
1984年に文と絵が一体となったいい絵本にのみ与えられる「エミール/クルト・マッシュラー賞」を受賞した絵本。淡いほのぼのとした優しいタッチの絵が読む人を優しく温かい気持ちにさせてくれる。 ページをめくるごとに物語が進んでいくのではなく、見開きのページそれぞれが独立した話になっている構成がおもしろい。 色がついている絵と色がついていない絵が見開きの左右で描き分けられているページもあり色々と考えさせられる。 前半はおじいちゃんと孫娘の会話が噛み合っていないところもあっておもしろいというか微笑ましい感じがした。後半は二人の会話が噛み合ってくる。 誰も座っていない緑色のソファーをさびしそうに見つめている孫娘の姿がせつなく悲しい。おじいちゃんが亡くなって、孫娘はおじいちゃんと一緒に過ごした時間がどれだけかけがえのない大切な時間だったかということに気づいたのかもしれない。 最後のページを見ると、孫娘が赤ちゃんが乗ったベビーカーを押して走っている姿が描かれている。妹か弟ができたのかもしれない。おじいちゃんと過ごした日々を思い出して無性に走りたくなったのかもしれない。 孫娘がおじいちゃんなことが大好きなこと、おじいちゃんが孫娘のことが大好きなことは言葉では書かれていないが、絵が二人の気持ちを表現している。私が大切にしたいと思う絵本の一冊。
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はじめの方の会話で、なんとなくどういうことになるのかわかるけど、言葉のないページに来たときの気持ちはなんともいえない。無言のページの雄弁さよ。改めて表紙や裏表紙を見るとじーんとするね。
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「よく来たね、元気かい?」〝虫も天国に行くの?〟「縫いぐるみのクマが女の子だなんて、知らんかったよ」〝お爺ちゃん、このお家も船になる?〟「こりゃ、素敵なチョコレ-ト・アイスクリ-ムだね」〝チョコレ-トじゃないわ、苺よ〟「釣れたら、晩ごはんのおかずににしよう」〝もし、クジラが釣れた...
「よく来たね、元気かい?」〝虫も天国に行くの?〟「縫いぐるみのクマが女の子だなんて、知らんかったよ」〝お爺ちゃん、このお家も船になる?〟「こりゃ、素敵なチョコレ-ト・アイスクリ-ムだね」〝チョコレ-トじゃないわ、苺よ〟「釣れたら、晩ごはんのおかずににしよう」〝もし、クジラが釣れたら、どうするお爺ちゃん?〟・・・祖父と孫との関係は、会話が噛み合わなくったって、ちっとも不思議じゃないホノボノ絵本。作者は、映画「チキ・チキ・バン・バン」に登場した空飛ぶ自動車の設計者だそうな。翻訳は谷川俊太郎さん。
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おじいちゃんとは会話がちぐはぐ。でもお互い気にしない。時にはけんかもする。女の子のペースに合わせておじいちゃんは遊んでくれる。やがておじいちゃんは病気になり、最後には主人のいない椅子が残される。せつない。楽しくやさしい思い出がいっぱいあるだけに。
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左のページと右のページで、見たこともないような関連性(構成)を持たせながら、進む作品。 大好きなジョンバーニンガム先生の作品で、絵のタッチも、色合いもすべてが優しい。 最後には少し悲しさがこみ上げる作品でした。
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文と絵が、絶妙に絡み合っている。見開きごとに、少女とおじいさんの大切なワンシーンが描かれていて、ページをめくるたびに、積み重なっていく二人の思い出が深く深く自分の心にも響いてくる。
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谷川俊太郎さんが訳だというので、目に留まり ジョン・バーニンガムさん作というので、飛びつきました。 これ、きっとこどもたちはピンと来ないだろうな。 おじいちゃんと孫の、かみ合わない会話がリアルで切なくて。 でもきっと、それでいいんだろうな。 会話がちぐはぐだろうと、大切で大きな...
谷川俊太郎さんが訳だというので、目に留まり ジョン・バーニンガムさん作というので、飛びつきました。 これ、きっとこどもたちはピンと来ないだろうな。 おじいちゃんと孫の、かみ合わない会話がリアルで切なくて。 でもきっと、それでいいんだろうな。 会話がちぐはぐだろうと、大切で大きな存在。 ちいさなえほんや「ひだまり」さんセレクト、”10才までに読みたい、こころが豊かになる110冊”より。/ami
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谷川俊太郎さんが訳だというので、目に留まり ジョン・バーニンガムさん作というので、飛びつきました。 これ、きっとこどもたちはピンと来ないだろうな。 おじいちゃんと孫の、かみ合わない会話がリアルで切なくて。 でもきっと、それでいいんだろうな。 会話がちぐはぐだろうと、大切で大きな...
谷川俊太郎さんが訳だというので、目に留まり ジョン・バーニンガムさん作というので、飛びつきました。 これ、きっとこどもたちはピンと来ないだろうな。 おじいちゃんと孫の、かみ合わない会話がリアルで切なくて。 でもきっと、それでいいんだろうな。 会話がちぐはぐだろうと、大切で大きな存在。 ちいさなえほんや「ひだまり」さんセレクト、”10才までに読みたい、こころが豊かになる110冊”より。
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2017.4.12 おじいちゃんとの何気ない日常の思い出の断片。 とこかチグハグだったり喧嘩もするけど、このふたりいいなあ。私はおじいちゃんの記憶がないから、孫とおじいちゃんの独特で唯一無二の関係がうらやましい。ラストではいつもおじいちゃんが座ってた椅子が空っぽに。ぽっかり穴が空...
2017.4.12 おじいちゃんとの何気ない日常の思い出の断片。 とこかチグハグだったり喧嘩もするけど、このふたりいいなあ。私はおじいちゃんの記憶がないから、孫とおじいちゃんの独特で唯一無二の関係がうらやましい。ラストではいつもおじいちゃんが座ってた椅子が空っぽに。ぽっかり穴が空いたみたいに。でも思い出はきっと永遠だ。ずっとともに。
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