ぼくを探しに の商品レビュー
最後の展開がグッとくる。自分のかけたピースを探すのは他によくあるが、そうではない結末に心が動かされた
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「ぼくを探しに」シルヴァンスタイン著・倉橋由美子訳、講談社、1977.04.24 105p ¥1,500 C0098 (2026.04.03読了)(2026.04.03借入)(1995.10.27/46刷) 図書館で「おおきな木」を借りた時、隣にこの本がありました。倉橋由美子駅な...
「ぼくを探しに」シルヴァンスタイン著・倉橋由美子訳、講談社、1977.04.24 105p ¥1,500 C0098 (2026.04.03読了)(2026.04.03借入)(1995.10.27/46刷) 図書館で「おおきな木」を借りた時、隣にこの本がありました。倉橋由美子駅なので、以前から気にしていた本でした。「おおきな木」を返しに行ってこの本を借りてきました。 原題は、「The Missing Piece」ですので、「失われたかけら」「足りないかけら」という感じでしょうか。 円の一部が口をあいたように切れ込んでおり、目のようなものが点でついています。人間の横顔のように見えます。これが主人公です。口の部分を埋めて、円になりたいようです。 「何かが足りない それでぼくは楽しくない」 「足りないかけらを 探しに行く」 ゆっくり、のんびり自分探しを楽しんでいるようです。とうとう、自分にぴったりのかけらを探し当てて喜んだのですが、自分の描いていた結果と違ったようで、ぴったりのかけらを捨ててしまい、かけら探しを続けます。何かを探し続けること自体が、楽しみだったようです。いろんな読み方ができるのでしょうけど。 倉橋由美子さんのあとがきでは、「自分に足りないなのかを求めるのは、ある時期に卒業して大人になるのが普通の人間」と言っています。 一つの読み方としては、「理想の女性と結婚したが、やはり一人でいるのがよくなった男の話であってもよい」と言っています。 ☆関連図書(既読) 「おおきな木」シェル・シルヴァスタイン著・ほんだきんいちろう訳、篠崎書林、1976.11.20 ☆倉橋由美子さんの本(既読) 「聖少女」倉橋 由美子著、新潮社、1965.09.05 「妖女のように」倉橋 由美子著、冬樹社、1966.01.20 「スミヤキストQの冒険」倉橋 由美子著、講談社、1969.04.24 「悪い夏」倉橋 由美子著、角川文庫、1970.05.10 「婚約」倉橋 由美子著、新潮文庫、1971.06.21 「暗い旅」倉橋 由美子著、新潮文庫、1971.11.30 「ヴァージニア」倉橋 由美子著、新潮文庫、1973.05.25 「わたしのなかのかれへ 上」倉橋 由美子著、講談社文庫、1973.09.15 「わたしのなかのかれへ 下」倉橋 由美子著、講談社文庫、1973.09.15 「夢の浮橋」倉橋 由美子著、中公文庫、1973.10.10 「パルタイ」倉橋 由美子著、文春文庫、1975.01.25 「ポポイ」倉橋 由美子著、新潮文庫、1991.04.25 「大人のための残酷童話」倉橋 由美子著、新潮文庫、1998.08.01 「よもつひらさか往還」倉橋 由美子著、講談社、2002.03.20 内容紹介(情報提供:絵本ナビ) 「何かが足りない それでぼくは楽しくない足りないかけらを 探しに行く」ころがりながら、歌いながら、足りないかけらを探します。みみずと話をしたり、花のにおいをかいだり、楽しみながら、野を越え、海を越えて進みます。かけらを見つけますが、小さすぎたり、大きすぎたり。ぴったりだと思っても、落としてしまったり、きつくくわえすぎて壊れてしまったりします。そしてとうとう、ぴったりのかけらに出会います。「はまったぞ ぴったりだ やった! ばんざい!」ところが・・・。
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「欠けている部分」を埋めようと必死に旅をする主人公。でも、完璧になった途端、今まで見えていた景色や楽しかった会話が消えてしまう……。 幸せとは「何かを手に入れること」ではなく、「今の自分を楽しめる状態」のことだと気づかせてくれる一冊です。倉橋由美子さんの凛とした訳も素敵でした。
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ぼくには大きな欠けがある。この欠けがあるから転がりにくいしつまずいたりする。ある時ちょうど欠けにぴったりの大きさのひとを見つけ、はまってもらった。ぴったり素敵な円になって、どんどんどんどん転がれる。スピードが出過ぎて止まらない! これではいかんと出てもらった。欠けにまた戻ったけれど、慣れたスピードで進めるこの欠けは、悪くない。
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「子供の頃読んでいた本」としてオススメ?を受けて。 ページ数は多いが、文字数は少なく。 自分の欠けた「一部分」を探しに旅に出るという物語。 なんとほんわかしたストーリー、 と読み進めていたら、おっと、深いぞ。 そういうことか!!と。 人生って素晴らしい。
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10歳8ヶ月の娘 7歳8ヶ月の息子に読み聞かせ 有名どころ ちゃんと読んだことなかったので 改めて。 自分の足りないところを 探しにいく。 でも 本当にそれは必要なのか。 完璧な人なんていない。 完璧でなくていい。 そういうことなのかな。
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登場するのは、自分のかけらを探しに行くぼく。 完璧じゃない自分に足りない部分を探しに行きますが…… 欠けているから立ち止まる 晴れたり、曇ったり、どんな天気の日もあって、 立ち止まるからこそ出会うものも、見えてくるものもある。 まるで人生みたい! 何がいいのか悪いのかも、見方ひ...
登場するのは、自分のかけらを探しに行くぼく。 完璧じゃない自分に足りない部分を探しに行きますが…… 欠けているから立ち止まる 晴れたり、曇ったり、どんな天気の日もあって、 立ち止まるからこそ出会うものも、見えてくるものもある。 まるで人生みたい! 何がいいのか悪いのかも、見方ひとつで変わってくる。 絵本って言葉が少ないぶん思考の余白が大きくて、人それぞれに解釈や受け止め方があるのがいい。 優しい余韻を感じるラストですが、子どもにはシンプルなイラストと言葉で楽しく、大人には示唆に富んでいて哲学的でした。
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こちらと続編(ビックオーとの出会い) を読み終わりました。 20代の初めの頃、何者でもない何者にもなれない自分の未完成さをこの物語を 読んで救われたのを思い出して 読み返したくなりました。 何も考えず読めます。
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ヨシタケシンスケ著『だったらこれどうですか』の中で触れられている1冊です。 “自分の人生の時間軸みたいなことを意識させるような本って、やっぱりいいですよね。” と書かれています。 私が子どもの頃に読んだ時は、それこそ 『よくわからないけれど、なんだか楽しい 面白い』って思ったような。 大人になった今、自分に合う何かを探すとか、自分って何だ?とか永遠のテーマに明るくいこう!と元気もらえました。
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誰にでも欠点はある。周りと比較し打ちのめされながらも、自分を完璧にしてくれるものを探す。 時間をかけて試行錯誤し、苦労しながら完璧を求め続ける。 ではいざ望んでいたものが手に入ったら、幸せになれるのだろうか。 この作品では、欠点があるからこそ生まれた出会い、見つけた足元の花の素晴...
誰にでも欠点はある。周りと比較し打ちのめされながらも、自分を完璧にしてくれるものを探す。 時間をかけて試行錯誤し、苦労しながら完璧を求め続ける。 ではいざ望んでいたものが手に入ったら、幸せになれるのだろうか。 この作品では、欠点があるからこそ生まれた出会い、見つけた足元の花の素晴らしさが描かれている。 完璧が全てではなく、完璧になろうとする努力や苦悩の中で得られた小さな幸せこそ、愛おしいものなのだと気づかせてくれる。 綺麗事だと思わせない深みのある絵や文章に胸打たれた。
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