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盗まれた街 の商品レビュー

3.6

29件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

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2023/09/20

1955年刊行、79年和訳の本と考えるとアイディアも凄いし、するすると読める勢いもある。ただ、独身中年女性だからヒステリーなんだ~という描写、男性医師はそのヒステリー女性の話を軽んじて真に受けない …というありがちオープニングから入るためスムーズに飲み込めない残念さもある。また主...

1955年刊行、79年和訳の本と考えるとアイディアも凄いし、するすると読める勢いもある。ただ、独身中年女性だからヒステリーなんだ~という描写、男性医師はそのヒステリー女性の話を軽んじて真に受けない …というありがちオープニングから入るためスムーズに飲み込めない残念さもある。また主人公一人称小説なので、主人公のことはわかるのだが、ヒロインは…もともと”盗まれている”のではと思うほどに中身がないのは伏線かと思ったがそうではなく…

Posted byブクログ

2023/05/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

かなり昔の宇宙人の侵略もの。珍しく人目につかないあまりにも驚きの形で、どんどん親しい街の人たちが感情のない、心を真似ているだけの存在になってしまう。抵抗できるのが4人だけという少数精鋭ながらも、地球は好戦的という判断を下した宇宙人はいい判断をしたんじゃないかなあ。もっと上手くやれば共存できそうな気がする。

Posted byブクログ

2023/05/10

いまから70年近く前に出版されたとなると、当然ながら古臭いところがある。SFといっても言うほどSFでもないし(ホラーに近い)、妙に明るい。明るい、というのはストーリーというより筆致が明るい。いかにもアメリカのSF黄金期に書かれたといった感じの前向きさがある。 文化の発展は人口と...

いまから70年近く前に出版されたとなると、当然ながら古臭いところがある。SFといっても言うほどSFでもないし(ホラーに近い)、妙に明るい。明るい、というのはストーリーというより筆致が明るい。いかにもアメリカのSF黄金期に書かれたといった感じの前向きさがある。 文化の発展は人口と経済に依るところが大きい。 特に黄金期のSFは無限の発展を前提してるところがある。日本のSFは高度経済成長期に黄金期を迎えて、いまは中国SFが熱い。 お金がなかったらひとは文化的な活動をしないし、ひとが多くないとムーブメントは起こらないという当たり前の幸福な条件の只中で書かれた感じがする。

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2022/12/14

結末は地味だけど、古臭さを感じさせず一気に読んだ。 価値観が古い感じもあり、展開が焦れったい。 覚醒剤が心配。

Posted byブクログ

2020/10/27

恩田陸の「月の裏側」きっかけで知った本。後半の展開は得体の知れない恐怖と焦りとがあってとても面白かった。ラストシーンの想像させられる情景は鮮やかでとても好き。

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2020/02/07

じわじわと知らず知らずのうちに侵略される恐怖。UFOや宇宙人がドンっと出てきはしないけど、家の地下でこっそり増えて知らない間になりかわってる。ボーッとしてたら周りの変化に気づかないし、自分の変化にも気づかない。すごくこわいなぁと思った。

Posted byブクログ

2018/12/02

「横浜駅SF」をきっかけに読んだ。面白かった。ごく普通の田舎町を舞台に、登場御人物もマイルズの知人ばかりなのにこんなスリリングな物語を作れることに驚いた。モンスターやUFOなどが出てくるわけでもないのに、ドキドキさせられる。身の回りの人たちが気が付くと別の誰かになっていってしまう...

「横浜駅SF」をきっかけに読んだ。面白かった。ごく普通の田舎町を舞台に、登場御人物もマイルズの知人ばかりなのにこんなスリリングな物語を作れることに驚いた。モンスターやUFOなどが出てくるわけでもないのに、ドキドキさせられる。身の回りの人たちが気が付くと別の誰かになっていってしまうというのは、確かに怖い。外見はまったく同じなのに中身は違うものにすり替わっているというのは何とも気持ちが悪い。オイラがバッドロングらに説得されたら最後まで知恵を絞って抗うことができるか怪しい。もはや自分たちを除く他の住民はその意思にかかわらずマイルズとは異なる選択をしたわけだし、自分も多数派に加われば楽である。マイルズに戦う勇気を与えたのは間違いなくベッキイだ。やっぱり、こんな女性がいると男は才能以上の力を発揮するものなのかなぁ。そう言えば最近、嫁が別人に見える。目が笑っていない・・・・

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2018/04/19

ある日突然、一緒に暮らし慣れ親しんだ人に違和感を感じる。 外見も中身も特に変わった箇所は見受けられず、ただただ何かが違うとモヤモヤする。 これはSFと言うよりホラーですね。 この作品のオマージュ、『月の裏側』も読みましたが また違った恐怖を味わえて面白いです。 宇宙は広いんで...

ある日突然、一緒に暮らし慣れ親しんだ人に違和感を感じる。 外見も中身も特に変わった箇所は見受けられず、ただただ何かが違うとモヤモヤする。 これはSFと言うよりホラーですね。 この作品のオマージュ、『月の裏側』も読みましたが また違った恐怖を味わえて面白いです。 宇宙は広いんですもの。何があっても不思議ではない。

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2018/01/31

SFだけどホラー的なアプローチ。外見は同じなのに(敵意のない)侵略者に乗っ取られていくという設定が、地味に効いている。

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2017/05/07

冷戦時の時代背景を持つSFホラーの古典。1Q84のサナギもこの作品へのオマージュか。 昨日までの知人が・仕草そのままだけれども、全く違う人と思われ信じることができなくなくってくるその時代背景が非常に恐ろしいけれども、今だから通じる恐ろしさもあり非常に面白い作品。侵略とはいううも...

冷戦時の時代背景を持つSFホラーの古典。1Q84のサナギもこの作品へのオマージュか。 昨日までの知人が・仕草そのままだけれども、全く違う人と思われ信じることができなくなくってくるその時代背景が非常に恐ろしいけれども、今だから通じる恐ろしさもあり非常に面白い作品。侵略とはいううものの悪意はなく(だからこそ恐ろしい)進化の過程で適応した生物との戦いになるところがSFたる所以か。さすが古典。

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