象の背中 の商品レビュー
余命半年と宣告された48歳の主人公が人生を振り返り、納得のうちに死を迎えると言うストーリー。 主人公の過去遍歴が余りにも都合が良すぎストーリーに現実味が見いだせない。 過去だけを見ると薄っぺらい人生の男に成り下がる。 ただ、現在の彼に目を移し、死に対して向き合う姿には感銘を覚える...
余命半年と宣告された48歳の主人公が人生を振り返り、納得のうちに死を迎えると言うストーリー。 主人公の過去遍歴が余りにも都合が良すぎストーリーに現実味が見いだせない。 過去だけを見ると薄っぺらい人生の男に成り下がる。 ただ、現在の彼に目を移し、死に対して向き合う姿には感銘を覚える。 お洒落なレストランや小物を使う構成のありかたが、古くさいトレンディードラマを彷彿とさせ興ざめである。 作者が、かの秋元康氏であるので、文章の軽快さや、上手さで一気に読ますチカラはあるが、内容に物足りなさを感じた。 いや、むしろ書きすぎたきらいを感じる。 不要なセンテンスをそぎおとせば、純粋に感動のみが残る作品になったのではないだろうか。 ただ、涙を流してしまった事は事実であるので、その部分をプラス評価として、星3個とさせていただく。
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特に期待もせずに読み始める。こんなにモテル男ってのはどうも現実的ではなくって乗り切れないなぁ・・・・。 淡々と進むそのテンポは良いし、死ぬときにはそばにいてあげるという親友の言葉もすばらしいと思うけれど、やはりそんなにモテル男はなぁ・・・。 乗り切れないまま終わった本だ...
特に期待もせずに読み始める。こんなにモテル男ってのはどうも現実的ではなくって乗り切れないなぁ・・・・。 淡々と進むそのテンポは良いし、死ぬときにはそばにいてあげるという親友の言葉もすばらしいと思うけれど、やはりそんなにモテル男はなぁ・・・。 乗り切れないまま終わった本だった。
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同じサラリーマンとして感情移入ができた。 人生は無限ではなく、有限であり限られた時間をいかに過ごすか考えるきっかけを与えてくれる本だと思う。
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幸せな息の引き取り方があるとしたらこういう形なのかな。「まあまあだった」と振り返る人生を選びたいと思った。何かを遺して死ぬ以上、きっとそうなんだと。 たぶん自分の人生ってそんなに長くないから、せめて大切な人たちと時間をともにしたいというこの気持ちに素直でありたい。
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- ネタバレ
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はわわ。こんなことってあるんだろうか。いや、あるわけないでしょう。最終的に死ぬということで全てを美しくしているつもりなのだろうか。酔っている。本人も家族も愛人も、みんな「死」へのカウントダウンに酔っているんだ、と思った。って思うしかないんだもの!主人公は、死を迎える前の生きる最後の場で誠実であろうとするのだろうけれど、発病後に彼の実行したことは、誠実なのだろうか。下手したら、ケータイ小説レベルになりうる。俺、もうすぐ死ぬんだ、お涙ちょうだい、ってとこが。死ぬという描写を安売りしないでほしい。
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子を持つ親として号泣してしまった本。 10歳の時の人生における一日の重さと30歳の時の人生における一日の重さ、 単純に日数計算すると1/3650と1/3650×3であるから、年を重ねるごとに一日の重みが薄れていくという話しを聞いた事があるが、自分の死期を認識した時は分母がこれ以上...
子を持つ親として号泣してしまった本。 10歳の時の人生における一日の重さと30歳の時の人生における一日の重さ、 単純に日数計算すると1/3650と1/3650×3であるから、年を重ねるごとに一日の重みが薄れていくという話しを聞いた事があるが、自分の死期を認識した時は分母がこれ以上増える事はないと考え一日の重さに気づくのだろう。 死期がわかると私はどうするか。 一番大切な家族と時間を過ごしたい。 自分の人生に終わりをつげるべく、様々な人に、今まで関わりたすけてくれた人へお礼を言いたい。 この本の主人公みたいにかっこ良くドラマ的でないかもしれないが、一人一人に話しがしたい。ありがとうと。 色々考えさせられた本だった。 悩みすぎて鬱になりそいな時に読みたい本。 2011.01.13 読了
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映画にもなってたんで、ちょっと期待して読みました。 素直に感動しました。 ストーリーとしては、余命半年の主人公が家族も浮気相手も愛しているという勝手な人なので、初めは何だよこの自分勝手は?って思ったけど、読み進めていくうちに、これはこれで分かる気がしました。 みんな不器...
映画にもなってたんで、ちょっと期待して読みました。 素直に感動しました。 ストーリーとしては、余命半年の主人公が家族も浮気相手も愛しているという勝手な人なので、初めは何だよこの自分勝手は?って思ったけど、読み進めていくうちに、これはこれで分かる気がしました。 みんな不器用だけど、本気でぶつかっていく姿に感動しました。 最後まで読んで欲しい作品です。
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死を目前にして人は何を考えるのか? 死ぬことより忘れられるのが怖いと思った藤山。毎日が恐怖との戦いだったと思うが、藤山の男としての身勝手さを人間臭いと捉えるべきなのか?
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ところどころ感動できるような、切ない気持ちになるところもあったけど、どうしても主人公のあまりにも身勝手な人生に疑問を感じてしまい感動できなかった。僕の人生経験が足りないということなのか?
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余命半年と宣告されたら自分はどうするだろうか。何を考えるだろうか。自分に置き換えて考えてみた。私も自分自身の意思がある限り、人間らしく生きたい。 それにしても、男はやっぱり男。身勝手な感じが、最後まで男だなと呆れてみたり。
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