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夏光 の商品レビュー

3.9

36件のお客様レビュー

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2009/10/04

久々に読んだ和製のホラー小説です 乾ルカは新人ですが、まるで新人とは思えないほどのストーリーテラーです 久々に読んだホラーでしたが、全てが人の顔の一部分をメインテーマにおいた各作品はすばらしいの一言です。 今後の作品に期待です。

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2009/10/04

すごく面白かったです! いちばん良かったのは「風、檸檬、冬の終わり」。 ラスト少し涙ぐみました。「夜鷹の朝」も好き。 反対に「は」は怖かったですホント。もう読みたくないぜ・・・ 新人さんでこれは凄い。文章がすごく綺麗! 次の作品も期待しています!

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2010/02/07

帯には“恐怖(ホラー)の女王”降臨!と書かれていましたが、この作品はホラーではないかな、と思います。私の中ではファンタジーでした。 個人的に良かったのは「夏光」と「百焰」、「Out of This World」の三編。 「夏光」のラストはガツンと来ました。...

帯には“恐怖(ホラー)の女王”降臨!と書かれていましたが、この作品はホラーではないかな、と思います。私の中ではファンタジーでした。 個人的に良かったのは「夏光」と「百焰」、「Out of This World」の三編。 「夏光」のラストはガツンと来ました。あの時、喬史の左目に映った人々、その光景を想像するのはとても怖くて、そして悲しいです…。「百焰」は、そこはかとなく宮部みゆき氏の江戸人情ものを思い出させるような物語。怖さの中にも、じんわりと心が温かくなるものがあります。「Out of The World」には泣きました。号泣とまではいきませんが、思わず涙ぐんでしまいます。 デビュー作ということですが、文章は読みやすくサクサクと進みました。

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2009/10/04

第一部め・くち・みみ 夏光 疎開先で苛められる。目のまわりに痣 のある少年と仲良くなる。一緒に 苛められた。スメナリの祟り。 目に海ほたるが入る。死ぬ人間は光 がつく。母の手紙を破られた。 疎開先を逃げ出し広島の母に会いに 行く。急がなければいけん。 夜鷹の朝 身体を治す為に北海...

第一部め・くち・みみ 夏光 疎開先で苛められる。目のまわりに痣 のある少年と仲良くなる。一緒に 苛められた。スメナリの祟り。 目に海ほたるが入る。死ぬ人間は光 がつく。母の手紙を破られた。 疎開先を逃げ出し広島の母に会いに 行く。急がなければいけん。 夜鷹の朝 身体を治す為に北海道で下宿。 下宿先で見た亡霊。妊娠中に夜鷹を 殺す。死産。母は見えるかのように 振舞う。娘の口が嘴。姿を見えるのは 自分だけ。 百焔(もものほむら) 醜い姉と美貌の妹。耳の小さな穴。 厄相。姉妹ともにあった。 蝋燭を100本を燃やす呪いをかける。 美貌の妹が火事で醜くなる。姉の為の 着物を家に取りにいった。姉は妹の 為に生きる。縁談も破談。 第二部 は 金魚すくいで取った金魚を育てた 大きくなり、最後は餌を与えず餓死 させようとした。ペットの猫に内臓 を喰う。自分の右腕も食いちぎられた 友人と鍋にして食べた。食べ終わった 瞬間に食欲が増した。鋭い白い歯が 光った。 Out of This World 旭川の転校生。抜け出しマジックを していた父がTVで失敗。虐待をうけて 身体がキズだらけ。飛べるように なった。耳の中にてんとうむし。 最後に一緒に鉄塔まで飛ぶ。さよなら を行って置いてきぼり。地元の新聞に のった。友達の死体が発見。父親に 殺された。 風、レモン、冬の終り 少年院を出た後、世話になった保護司 余命わずか。臭いでわかる。親が借金 の方に自分をヤクザに売った。 見込まれて人身売買の見張り役。 サボる父。絶望の臭いのしない少女、 海をみせてやる。父に見られ殴られ、 殺してしまう。少女が港に運ばれる際 同行。その後、自首。

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2009/10/04

短編集です。ちょっと不思議な感じの話ですね〜。 残酷で美しくて。 読後感がなんともいいです。 哀しいんだけどさわやか、みたいな不思議な感覚。

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2011/09/07

 新人のデヴュー作とは思えないレベルの高い短編集。ジャンルのくくりでいえばホラーになるんでしょうが、見せ方にちょっとした心憎い工夫があって、単なるグロテスクな怖い話にせず、人の心の柔らかい感情に訴える物語にしているところがたまらない。 表題作がピカ一な強烈さだと思うけど、「Out...

 新人のデヴュー作とは思えないレベルの高い短編集。ジャンルのくくりでいえばホラーになるんでしょうが、見せ方にちょっとした心憎い工夫があって、単なるグロテスクな怖い話にせず、人の心の柔らかい感情に訴える物語にしているところがたまらない。 表題作がピカ一な強烈さだと思うけど、「Out of This World」「風、檸檬、冬の終わり」も良かったー。琴線触れまくり(感涙)。 収録された6編とも、体の一部分が異質だったりと拘った作品ばかりで、そういう隠しテーマで作品を作るとは、まったくもって心憎い。これからの活躍が、とても楽しみな作家さんです。要チェック!!!

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