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「狂い」の構造 の商品レビュー

3.7

30件のお客様レビュー

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2021/04/29

倫理観と自我を一旦置いてから読むといい感じに楽しんで読めました。平山節が効いてる。狂人のことが好きで詳しい人間が書く狂人はおもしろい。対談形式なのでスラスラ読めた。猟奇殺人鬼を書きたい人にオススメかもしれない。

Posted byブクログ

2020/10/14

 初読時の悪印象。平山夢明の毒気にあてられ、春日武彦もグレてしまった。  再読。春日の巻頭言に「本書を不謹慎だとか不真面目と誹る人は、いささか心に余裕を欠いている」とあるので、拳々服膺して読む。  「『面倒くささ』っていうのは狂気の孵卵器」。おっしゃる通り。セルフネグレクトの行く...

 初読時の悪印象。平山夢明の毒気にあてられ、春日武彦もグレてしまった。  再読。春日の巻頭言に「本書を不謹慎だとか不真面目と誹る人は、いささか心に余裕を欠いている」とあるので、拳々服膺して読む。  「『面倒くささ』っていうのは狂気の孵卵器」。おっしゃる通り。セルフネグレクトの行く末に、狂気や犯罪があるのだろう。  ただ「しょうもないもんばっかり発明してるヤツいるよね。扇風機が埋め込んであるスーツとか作ってる人とかさ」。この発言は見通しが甘かった。初出が2007年だから致し方ないか。

Posted byブクログ

2019/07/23

サイコパスとか、ソシオパスとかいう言葉は使われておらず「狂い」ですよ!放談、面白いです。次も読もう。

Posted byブクログ

2019/07/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館の本 読了 内容(「BOOK」データベースより) 給食費未納問題、赤ちゃんポスト、光市母子殺害事件から伝説的連続殺人鬼まで。怠慢で、尊大で、鈍感で、無意味…世界はついに狂気のざわめきに満たされた。どいつもこいつもバルンガ病だ。「このミス1位」作家と精神科医が超危険な狂気の川を遡り、その源流を目指す。 面白くて一気読み!対話式な文章ということもあってとても読みやすく、わかりやすい。 「狂う」ということは「普通」との順番が違うだけ、というのがおそろしい。でも面白い。 知らない殺人犯とか事件とかもいっぱいあったし、この事件を基にこの小説がかかれた、もいっぱい記載があったからこれは自分で買う本にします。

Posted byブクログ

2018/12/26

小説家と精神科医の対談。「狂いの構造」とあるが、体系的に「狂う」とはなにかを教えてくれる本ではない。 世界で有名な殺人鬼のノンフィクションも書いてきた小説家平山夢明の語るミクロと、精神科医春日武彦が語るマクロ二つの視点からどのようにして人が狂うのかなどを明らかにしていく対談である...

小説家と精神科医の対談。「狂いの構造」とあるが、体系的に「狂う」とはなにかを教えてくれる本ではない。 世界で有名な殺人鬼のノンフィクションも書いてきた小説家平山夢明の語るミクロと、精神科医春日武彦が語るマクロ二つの視点からどのようにして人が狂うのかなどを明らかにしていく対談である。 印象に残っているのは、「面倒くさいは狂うきっかけ」というのと、「殺人を犯す人は人間の捉え方が雑」という考えである。

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2018/02/19

狂気の発生源についてから始まり、多くの脱線と雑談を交えた対談集です。 専門的な内容は無く、予備知識は不要です。 「面倒くさい」が「狂い」に繋がるという考えは納得できてしまう反面、自分も大丈夫だろうかと恐怖します。 「面倒くさい」という状態は思考を抑制・停止したもので、理性的な判断...

狂気の発生源についてから始まり、多くの脱線と雑談を交えた対談集です。 専門的な内容は無く、予備知識は不要です。 「面倒くさい」が「狂い」に繋がるという考えは納得できてしまう反面、自分も大丈夫だろうかと恐怖します。 「面倒くさい」という状態は思考を抑制・停止したもので、理性的な判断はできないのだと思います。 仕事でも私事でも、そのように思わない積極性が正気を保つコツなのでしょう。

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2017/09/18

作家平山夢明と精神科医春日武彦が「狂い」 について対談したものを書籍化したもの。「狂い」について学術的に述べたものではなく、本当に各人が主観的に捉えていることをつらつらと並べ立てているような内容となっています。そのため、かなり毒が強めで、苦手な人は途中で放棄するような内容になって...

作家平山夢明と精神科医春日武彦が「狂い」 について対談したものを書籍化したもの。「狂い」について学術的に述べたものではなく、本当に各人が主観的に捉えていることをつらつらと並べ立てているような内容となっています。そのため、かなり毒が強めで、苦手な人は途中で放棄するような内容になっています。個人的に毒は好きですが、今作品に関してはユーモアは少なく、単なる悪口みたいになっていて面白味に欠けた印象です。 この本は平山夢明や春日武彦の考え方を知るという点では良いかもしれないが、何かを学ぶとかこれを読んで何かを得られるかと言われたらそういう訳ではなく娯楽色が強いように思われました。

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2016/08/03

平山さんが本名だったっていうのが驚き。 とりとめのないふたりの会話、面白かった。 「面倒くささ」が「狂い」を生んでいく説、なるほど。

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2016/06/01

こんなに明るく狂気を語れるのはこの2人だけかも。異様な世界でありながら何故か惹かれている、そのことを恥じることなく、隠すことなく、むしろ堂々と語れる清々しさ。

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2013/10/08

平山さんの怖い話のストックの豊富さに驚嘆するばかり。 平山さんの書く小説が読みたいような気もする。 やはり怖いのだろうか…。 「面倒くさい」が「狂い」のはじまり、という話には説得力があると思う。 「面倒くさい」は、思考停止だから。 こういう本は精神状態が安定している時に読んだ...

平山さんの怖い話のストックの豊富さに驚嘆するばかり。 平山さんの書く小説が読みたいような気もする。 やはり怖いのだろうか…。 「面倒くさい」が「狂い」のはじまり、という話には説得力があると思う。 「面倒くさい」は、思考停止だから。 こういう本は精神状態が安定している時に読んだほうが良さそう。

Posted byブクログ