悪魔の薔薇 の商品レビュー
これよ、これ! こーいうタニス・リーが読みたかったのよぅ!! ひとつ前に読んだ同じ作者のジュブナイル物と比較してしまうから、ますますもって面白く感じたのかも。 今回は 吸血鬼主従もの「別離」 東欧が舞台の、女の敵な最低男のおはなし「悪魔の薔薇」 芸術家と死の女神...
これよ、これ! こーいうタニス・リーが読みたかったのよぅ!! ひとつ前に読んだ同じ作者のジュブナイル物と比較してしまうから、ますますもって面白く感じたのかも。 今回は 吸血鬼主従もの「別離」 東欧が舞台の、女の敵な最低男のおはなし「悪魔の薔薇」 芸術家と死の女神との邂逅「彼女は三(死の女神)」 きれいはきたない・きたないはきれい「美女は野獣」 絶対王制時代のパリが舞台「魔女のふたりの恋人」 ローマ帝国末期の辺境都市に訪れた、黄金を成す娘は何者なのか?「黄金変成」 アラビアンナイトめいた幻想譚。さすが現代のシェヘラザードといったところか「愚者、悪者、やさしい賢者」 中国が舞台のファンタジー。よい男はみなどこかナルシスティックなところがあるわねぇ「蜃気楼と女呪者(マジア)」 全能の魔道師が手に入れた不思議な壺。愛する娼婦をその中に閉じ込めようとしたが・・・「青い壺の幽霊」 の9編。 安野玲さんと市田泉さんの訳がすんばらしい。 『血のごとく赤く』の時のような興奮がよみがえりました。 タニス・リーの短編は外れがないなぁ!
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文体がほんとにすごい。 甘美で怪しい世界を描く絢爛豪華な言葉たち。 ただそれに酔えばよい!というような作品。
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短編集。全部が全部面白いわけじゃあないが、全体としてマル。特に表題作が◎。こういうデモーニッシュな感じはとても好きだ。これまで読んだ奇想コレクションの中で一番良かったかも。
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怖くて妖しく美しい〜とっぷりと濃いタニス・リーの世界です。 巻頭は83年の作品「別離」吸血鬼譚。 「彼女は三(死の女神)」は84年世界幻想文学短編賞受賞作。 優雅な貴族社会での恋の行き違いをうっとりと哀しげに描いた「魔女のふたりの恋人」 ルーマニア風であったりアラビア風であったり...
怖くて妖しく美しい〜とっぷりと濃いタニス・リーの世界です。 巻頭は83年の作品「別離」吸血鬼譚。 「彼女は三(死の女神)」は84年世界幻想文学短編賞受賞作。 優雅な貴族社会での恋の行き違いをうっとりと哀しげに描いた「魔女のふたりの恋人」 ルーマニア風であったりアラビア風であったりと趣向を変えつつ展開する〜日本で編まれた中短編集。
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陰鬱にして甘美。全編を通して、夜の闇のような物憂い雰囲気が流れています。登場する美女がことごとく謎めいていて、何をやらかすんだ、とドキドキしながら引き込まれました。美男美女の恋愛・・・一筋縄じゃいかないというか、この短編集の場合、ハッピーエンドじゃなくてもいいんです(笑)。私的に...
陰鬱にして甘美。全編を通して、夜の闇のような物憂い雰囲気が流れています。登場する美女がことごとく謎めいていて、何をやらかすんだ、とドキドキしながら引き込まれました。美男美女の恋愛・・・一筋縄じゃいかないというか、この短編集の場合、ハッピーエンドじゃなくてもいいんです(笑)。私的には『彼女は三(死の女神)』の少女が部屋にやってくるシーンが印象的でした。ゾク。他、「魔女の〜」「黄金〜」「青い壺〜」「美女〜」等、余韻が素敵。
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耽美華麗にして陰惨沈鬱、退廃的で不道徳で官能的な幻想怪奇の饗宴―― <現代のシェへラザード姫>の異名を誇るファンタジー界の女王・リーが語る、 怪しく美しい9つの物語。世界幻想文学賞受賞作を含む、収録作全篇初訳!
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耽美華麗にして幻想怪奇、頽廃的で官能を刺激する妖美な作品が9編収録された作品集。『闇の公子』に代表される妖美で幻想的なリー作品が好きなファンには、たまりません!9編すべてが初訳なのも嬉しいし。 近年ではジュブナイルにも作風を広げているタニス・リーだけど、やっぱりどんな作品でも読...
耽美華麗にして幻想怪奇、頽廃的で官能を刺激する妖美な作品が9編収録された作品集。『闇の公子』に代表される妖美で幻想的なリー作品が好きなファンには、たまりません!9編すべてが初訳なのも嬉しいし。 近年ではジュブナイルにも作風を広げているタニス・リーだけど、やっぱりどんな作品でも読めればいいんじゃなく、「こういう作品が読みたかったのよっ!」狂喜乱舞しつつ、うっとり耽溺してしまいそう。はぁ。やっぱりリーは<現代のシェヘラザード>だし、ダーク・ファンタジーの女王さまだわ! 良かったのは、、、全部!(おい) ファンにはたまらない作品集だし、この作品からタニス・リー入門するのものもありなんじゃないかしら。 ちょっぴり恐ろしい、だけど芳醇な物語に、酔いしれてください。
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未訳作品を集めた日本オリジナルのアンソロジーとのこと。統一感のある選択で、よい短編集になっていると思います。 あとがきにあるように、未訳の作品でまた別の本がでたらいいなあ…。 この中で特に気になったのは「別離」、「彼女は三(死の女神)」、「蜃気楼と女呪者(マジア)」。様式美のある...
未訳作品を集めた日本オリジナルのアンソロジーとのこと。統一感のある選択で、よい短編集になっていると思います。 あとがきにあるように、未訳の作品でまた別の本がでたらいいなあ…。 この中で特に気になったのは「別離」、「彼女は三(死の女神)」、「蜃気楼と女呪者(マジア)」。様式美のあるのがいいみたいです。 表紙はこの奇想コレクションのシリーズじゃないほうが良かったかも。
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