悪魔の薔薇 の商品レビュー
この作者は大昔読んだ闇の公子周辺のシリーズがなんか好みではないながらも結構まとめ読みして以来、名前を聞いても特に読みたいと思わなかった。 図書館でたまたま手に取り、第1話でまあこのシリーズは良いかも、と思ったけれど2話でなんか嫌、と思い3話は読んだもののまあ途中で返そうということ...
この作者は大昔読んだ闇の公子周辺のシリーズがなんか好みではないながらも結構まとめ読みして以来、名前を聞いても特に読みたいと思わなかった。 図書館でたまたま手に取り、第1話でまあこのシリーズは良いかも、と思ったけれど2話でなんか嫌、と思い3話は読んだもののまあ途中で返そうということになりました。 あくまでも個人的な嗜好です。闇の公子が大人気だったようにこの本大好き、という人のほうが世の中のは多いと思います。 あ、思い出したけれど闇の公子はそこそこ好きだったかも。続くシリーズがなんか駄目、だった感じです。
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ファンタジーとホラーの間くらいの物語たち。 ダークな世界観は大好物なので、この本全体に漂う空気感はとても好きなんだけど、☆×3に留めたのは和訳が好みと合わなかったから。 多分原作の文章はもっと美しいんだろうなぁ、と思ってしまったから。和訳の方が文章として優れてる可能性もあるけど、...
ファンタジーとホラーの間くらいの物語たち。 ダークな世界観は大好物なので、この本全体に漂う空気感はとても好きなんだけど、☆×3に留めたのは和訳が好みと合わなかったから。 多分原作の文章はもっと美しいんだろうなぁ、と思ってしまったから。和訳の方が文章として優れてる可能性もあるけど、意味が掴み取れなくて何度か戻って読み直すことがあって…私の読解力の問題かもしれませんが。 この著者の他の作品も読んでみたいなと思う程度には面白かったです。 解説より抜粋 「作風を簡単にいうならば、耽美華麗にして陰惨沈鬱といったところか。とにかく倒置と比喩を多用した絢爛豪華な文体を駆使して、退廃的で不道徳で官能的な物語を紡ぎだす作風」 ↑はい。まさにコレ。
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短編集。ファンタジー。ホラー。 文章的に、なかなか読みにくい感じがするが、雰囲気・世界観がお洒落で癖になる。 吸血鬼の話を従者の立場から見た設定が特徴の「別離」。 西アジアが舞台と思われる、王道ファンタジー感満載の「愚者、悪者、やさしい賢者」。 孤独な魔女の悪行を描いたラブストー...
短編集。ファンタジー。ホラー。 文章的に、なかなか読みにくい感じがするが、雰囲気・世界観がお洒落で癖になる。 吸血鬼の話を従者の立場から見た設定が特徴の「別離」。 西アジアが舞台と思われる、王道ファンタジー感満載の「愚者、悪者、やさしい賢者」。 孤独な魔女の悪行を描いたラブストーリー「蜃気楼と女呪者」。 以上3作が好み。 この1冊では、SF系の作品を省いたらしいが、著者のSF作品を集めた短編集も読みたい。
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これまでなかなか手が伸びなかった著者の一人。幻想文学、ダークファンタジー、これらの分野にあまり興味がそそられなかったのが理由。今回読んでみて感じたのは、総じて「童話的」な物語が多かったという点。「大人の」と付ければ尚更しっくりくる。文章は洗練されており、多少華美な感じはするが、嫌...
これまでなかなか手が伸びなかった著者の一人。幻想文学、ダークファンタジー、これらの分野にあまり興味がそそられなかったのが理由。今回読んでみて感じたのは、総じて「童話的」な物語が多かったという点。「大人の」と付ければ尚更しっくりくる。文章は洗練されており、多少華美な感じはするが、嫌味はない。『愚者、悪者、そして賢者』『黄金変成』そして最後の『青い壺の幽霊』あたりが好み。全体的に読了後の余韻を楽しめる作品が多い。
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読了。 タニス・リーのホラー・ファンタジー短編集。 表題作は現在世界でも実現できそうな恐ろしい行為ですな。
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河出書房新社『奇想コレクション』の1冊で、ホラー寄りの短編を集めた、日本オリジナル編集の短編集。 どちらかというとオリエンタルな雰囲気の作品が多かったが、表題作『悪魔の薔薇』だけは現実味のあるホラー。オチはとある有名な都市伝説を彷彿とさせる。 吸血鬼ものが『別離』1作だけだったの...
河出書房新社『奇想コレクション』の1冊で、ホラー寄りの短編を集めた、日本オリジナル編集の短編集。 どちらかというとオリエンタルな雰囲気の作品が多かったが、表題作『悪魔の薔薇』だけは現実味のあるホラー。オチはとある有名な都市伝説を彷彿とさせる。 吸血鬼ものが『別離』1作だけだったのは少し残念。もう1作ぐらい加えても良かったのでは……?
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可もなく不可もなく、というところ。「ゴルゴン」「タマスターラー」などで佳作の短編はもう訳しつくしたか、とすら思った。かろうじて「悪魔の薔薇」が良かったと思える程度で、確かにあざやかな色彩といい耽美ワールドではあるが、うっすらと背筋が寒くなるようなところは皆無。奇想コレクションで出...
可もなく不可もなく、というところ。「ゴルゴン」「タマスターラー」などで佳作の短編はもう訳しつくしたか、とすら思った。かろうじて「悪魔の薔薇」が良かったと思える程度で、確かにあざやかな色彩といい耽美ワールドではあるが、うっすらと背筋が寒くなるようなところは皆無。奇想コレクションで出すほどのものか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
短編集。目次の題名を見て、面白そうだったので読んでみました。本のタイトルである「悪魔の薔薇」は、正直、オチが幻想小説でもなんでもありませんでした。インパクトのあるタイトルではありますが。タイトル作より、吸血鬼とその執事の話や、3人の芸術家の話などの方が印象に残りますし、雰囲気が良いです。
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華麗な文体。訳が物語をさらにぐっと引き立てていると思う。 「別離」がいちばん好き。 表題作、「悪魔の薔薇」の正体が・・・
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『悪魔の薔薇』筆者自身の評価が全てを物語っている。あらゆる形で繰り返される悲劇だと。ホラーっていうのはこういうことをいうのだと思った。感じた。
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