世界屠畜紀行 の商品レビュー
好んで食べている肉がどのようにできているかが知りたくて、「飼い喰い」に続き拝読。内容は重たい部分もありますが、軽めの書き方で、好きな人が好きなことを突き詰める模様としてすいすい面白く読み進めました。 本アプリ上の他の方の感想で主張が一貫していない部分が指摘されていて、確かに…と...
好んで食べている肉がどのようにできているかが知りたくて、「飼い喰い」に続き拝読。内容は重たい部分もありますが、軽めの書き方で、好きな人が好きなことを突き詰める模様としてすいすい面白く読み進めました。 本アプリ上の他の方の感想で主張が一貫していない部分が指摘されていて、確かに…と思いましたが、雑誌連載のエッセイなので仕方ないですかね。 もっとたくさんの人が、食卓に並ぶ食材がどこから来るのか?に興味を持って、国を支える一次産業が大事にされることを願います。
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日本を含む世界における屠畜(屠殺)の方法、屠畜という職業に対する人々の意識について調査し、その実態をわかりやすく示してくれる本。私も著者と同じように、屠畜に興味があったので手に取った。世界の街で出会う人々のキャラクターがなんだか魅力的。また、ポップなイラストつきで屠畜の工程を説明...
日本を含む世界における屠畜(屠殺)の方法、屠畜という職業に対する人々の意識について調査し、その実態をわかりやすく示してくれる本。私も著者と同じように、屠畜に興味があったので手に取った。世界の街で出会う人々のキャラクターがなんだか魅力的。また、ポップなイラストつきで屠畜の工程を説明してくれているおかげで、文章全体が明るく、重苦しい雰囲気が少ない。 印象に残ったところメモ。 ・解体風景を目の前にしながら豚はスヤスヤと安らかに熟睡している。よく豚は殺されるのを嫌がってキイキイ啼くという人がいるけれど、あれは引っ張られたり、縛られたりしたことに対しての「啼き」なんだとあらためて実感する。→まさに自分も同じような認識をもっていたから驚いた。ものごとの解釈の仕方まで、これまで周囲から規定されていたようだ。
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結構評価が高い本だが… 長すぎ、細い線のイラストが見にくい、個人の感想書きすぎ、、、などはあるが、斬新さがある内容。なかなか明かされない秘密めいた事情を知ることができる。 読了120分
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この著者のエッセイはテンポが読みやすかったけど 流石にこの本は ペースが落ちました。 とは言え 屠殺場などの様子が 写真ではなくイラストなので 血なまぐさい事が苦手な人にも読みやすいですね。 多くの人は 肉を食べるけど その過程を知らない。 一昔前なら 日本各地で 鶏などを...
この著者のエッセイはテンポが読みやすかったけど 流石にこの本は ペースが落ちました。 とは言え 屠殺場などの様子が 写真ではなくイラストなので 血なまぐさい事が苦手な人にも読みやすいですね。 多くの人は 肉を食べるけど その過程を知らない。 一昔前なら 日本各地で 鶏などを飼っていて 年に数回は しめるのを 見たという人もいただろうけど 今は殆どの人は知らない現場です。 日本では昔は皮製品を扱う人達は 差別を受けたりしていましたが 海外では 屠殺の仕事の人の方が 高級取りだったりとか、 知らない内容が 結構あって 面白かったです。 家で羊などを飼って 大切に育てて 何かのお祝いのときに 食べる。 命がなくなる瞬間を見て それを 捨てることなく 全て大切に頂く。 自分の命は 沢山の命を頂いているのだと 学ぶ事が とっても 大切だと思います。 今の日本では そういう環境は 難しいとは思うけど 命を頂くという教育を 本の中だけではなく 体験できるように なればいいなあと 思いました。
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屠畜や革を扱う人々への差別は万国共通なのか? 肉はどのように屠畜されいるのか、そこで働く人々、周囲の人々はその行為をどう思っているか。著者は、韓国、バリ島、エジプト、チェコ、モンゴル、インド、アメリカ、そして日本の屠畜の現場を取材する。 屠畜が祝祭と結びついているイスラム...
屠畜や革を扱う人々への差別は万国共通なのか? 肉はどのように屠畜されいるのか、そこで働く人々、周囲の人々はその行為をどう思っているか。著者は、韓国、バリ島、エジプト、チェコ、モンゴル、インド、アメリカ、そして日本の屠畜の現場を取材する。 屠畜が祝祭と結びついているイスラム圏やモンゴル。巨大な「工場」「産業」と化してしまって阻害された労働となったアメリカ。そして、東アジアでは・・・・。 日本の肉がどのように「作られて」いるのか、芝浦屠場の取材はそれこそ知らないことばかりで、なんとも興味深い。それらを知って、ありがたく「お肉」をいただくことが必要。 この世界を形作っている、重要な一部。
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世界や日本の「屠畜」について。体当たりでの、エネルギーある取材や画力。圧巻。なかなか分量のある本ですが、著者のエネルギーかそこからもあふれている。時を置いてまた読み返そう。
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タイトルの通り世界の家畜の屠殺について書いてあります。そして、屠殺とはなかなか切り離せ無い差別について。日本やアジア圏ではやっぱり差別はありますが、沖縄や南方の国ではあまり無い。インドは宗教によるが、近代になってから考え方が変わって来たようです。肉を食べるなら知っておくべき事だと...
タイトルの通り世界の家畜の屠殺について書いてあります。そして、屠殺とはなかなか切り離せ無い差別について。日本やアジア圏ではやっぱり差別はありますが、沖縄や南方の国ではあまり無い。インドは宗教によるが、近代になってから考え方が変わって来たようです。肉を食べるなら知っておくべき事だと思いました。
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自分の食べている肉がどうやって作られているのか、よく分かる。面白おかしく書かれているが、食の安全を考えさせられる本。
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中3で読んで、衝撃を受けた本。 あとから読み返してみたら、結構著者の意見が強いなあ、と思って、実際批評されている部分はそこだけど、この本は何にも負けないと思った。 単純に、イラストや説明がが細かすぎて具体的すぎて(笑)面白いなあ、と思ったし、この本をきっかけに、世界の考え方や文化...
中3で読んで、衝撃を受けた本。 あとから読み返してみたら、結構著者の意見が強いなあ、と思って、実際批評されている部分はそこだけど、この本は何にも負けないと思った。 単純に、イラストや説明がが細かすぎて具体的すぎて(笑)面白いなあ、と思ったし、この本をきっかけに、世界の考え方や文化の違いに興味を持つようになった。 外国の屠畜が書かれた章を読んで、すごいなあとか思っていたら、日本の芝浦屠場も取材されていて、「あっ」と思った。私は全く日本の屠畜、自分に関係あることなのに、意識していなかったのだ。 まあ、とにかく眺めるだけでも面白い本だし、しっかり読んで、自分の考えをまとめるにもよい本だと思う。 “食べる”ことは生きていくのに必要なことだから、必然的に「屠畜」は思想や宗教や、差別に関わってくる。 是非オススメしたい。
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単純な世界の屠畜レポかと手に取ったら、思った以上に内容は屠畜や皮鞣しという生業への日本の差別への考察も多くて嬉しい誤算だった。屠畜者への差別って世界から見ると結構特殊なんだなぁ。知らなかった。わたしは最近自分で家畜を屠ったり皮を鞣したりするようになってきた(まだ全く道半ばだけど)...
単純な世界の屠畜レポかと手に取ったら、思った以上に内容は屠畜や皮鞣しという生業への日本の差別への考察も多くて嬉しい誤算だった。屠畜者への差別って世界から見ると結構特殊なんだなぁ。知らなかった。わたしは最近自分で家畜を屠ったり皮を鞣したりするようになってきた(まだ全く道半ばだけど)。個人的には、殺すことは怖いとも思い、折り合いの付け方に悩むタイプなので、特に中東やモンゴルの話は希望でした。
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