病んだ家族、散乱した室内 の商品レビュー
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ユーモアがありざっくばらんな語り口調も読み手にとっては敷居を下げていただいているように感じてそれはそれでよいのだが、所々あまりにも不快な描写があり残念。 特にアルコール依存症者の妻であることの多いイネーブラーに対して、「現状を崩すことを決心するだけの度胸も自信もない」「自己欺瞞」「三食昼寝付きといった意味での主婦の座を守ること(は困難であるかもしれないと腹をくくらせる)」などなど、この方は本当に相談にやってきたAAの妻に対してこの対応をしていたのだろうか?と思うと精神科医に対してのイメージはさらに悪くなった。(さらに筆者が元産婦人科医であったことにもぞっとする) 「何が面白くてアル中の妻でいるのか」(P91)と疑問をお持ちのようだが、精神科医として「なぜアル中の妻でいてしまうのか」を説明できるくらいは勉強をしていただきたい。 病んだ家族に対する感想が「病んでる」に終始していてがっかり。 20年以上前に出版された本なので、「痴呆」「ボケ」「分裂病」「近親相姦」等、今では使用しないワードが盛りだくさんで、筆者の今現在の認識も気になりつつ、、読まないだろうな。
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病んだ家族、散乱した室内―援助者にとっての不全感と困惑について。春日 武彦先生の著書。病んだ家族、散乱した室内と向き合うすべての援助者を社会全体でやさしくサポートする制度を確立しなくてはいけない。病んだ家族、散乱した室内と向き合うすべての援助者を社会全体でやさしくサポートする制度...
病んだ家族、散乱した室内―援助者にとっての不全感と困惑について。春日 武彦先生の著書。病んだ家族、散乱した室内と向き合うすべての援助者を社会全体でやさしくサポートする制度を確立しなくてはいけない。病んだ家族、散乱した室内と向き合うすべての援助者を社会全体でやさしくサポートする制度がないと、援助者の身体的負担と精神的負担が増えてしまうだけで、援助する側の人が簡単に援助してもらう側の人になってしまう。精神疾患の患者さんのケアを精神疾患の患者さんの家族だけに押し付けるようなことはあってはならない。
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(2022-05-31 2.5h) 「ケアをひらく」シリーズ、2冊め。 このシリーズ、どれも面白そうなので積極的に読んでいこうと思う。 部屋は自分の内部で、デリケートな場所。 いじめ被害者の子どもが何故周囲の大人に頼らないのか、著者の考察が的を射てるように思う。自分の安地を汚...
(2022-05-31 2.5h) 「ケアをひらく」シリーズ、2冊め。 このシリーズ、どれも面白そうなので積極的に読んでいこうと思う。 部屋は自分の内部で、デリケートな場所。 いじめ被害者の子どもが何故周囲の大人に頼らないのか、著者の考察が的を射てるように思う。自分の安地を汚したくないという気持ち。 わたしは小さな頃から部屋が汚れているという状態が常だったので、改めなきゃいけないという危機感を本書から貰った。性格を変えるよりまず環境を変えることから。忘れがちだけど、大切なこと。
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精神障害を持つ人々の援助者は必読。 自分もこんなふうに当事者に接しているつもりではあるが、それでいいんだよ、とお墨付きをもらったような気分。 やっぱり、そっとずっと人に関われるのって素敵だ。
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精神状態や家庭の状況が、片付けられないことと関係があるのかという興味から手に取ったのだったか… 断捨離の本ではなかった。笑 精神科の医師によるくだけた表現の医学的な論文に近い。 2001年に書かれた本。20年で世の中は大きく変化した。本の中で、分裂病、痴呆症など今では使用されな...
精神状態や家庭の状況が、片付けられないことと関係があるのかという興味から手に取ったのだったか… 断捨離の本ではなかった。笑 精神科の医師によるくだけた表現の医学的な論文に近い。 2001年に書かれた本。20年で世の中は大きく変化した。本の中で、分裂病、痴呆症など今では使用されない言葉がこれでもかと出てくる。筆者は医学的な興味から向き合った様々な事例について書いているが、診る側と診られる側には決定的なラインが引かれている。よもや自分がそちら側に行くことは絶対にないかのごとくだ。 ネット上の感想では概ね高評価だったし、古くても参考になるというような印象だったが、患者のことを普通ではないと断言する言い方や、グロテスクという表現は現代には合わないのではないか?現代は多様性の時代で、何が常識でもないし、世間に合わせることが良しという時代でもない。精神的な不調は今や誰もが抱えるものだし特別なものではない。 好意的に読もうと思ったが疲れてしまった。ちなみに散らかった室内の話は冒頭のみで、あとは家族と患者の話が多くなる。
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精神に障害を持つ本人とその家族に対して、何らかの形で支援する立場にある保健師、介護士等は、いかに対すれば良いのか、精神科医である著者が、自らの経験を素に、極めて実践的に説いた書である。 著者の筆致は、責任を取らない、タテマエに囚われている、現場を知らずに高説を垂れる等の人間...
精神に障害を持つ本人とその家族に対して、何らかの形で支援する立場にある保健師、介護士等は、いかに対すれば良いのか、精神科医である著者が、自らの経験を素に、極めて実践的に説いた書である。 著者の筆致は、責任を取らない、タテマエに囚われている、現場を知らずに高説を垂れる等の人間に対して、特に厳しい。日々、隣近所と摩擦を起こす人物やその家族たちとのやり取りに日々消耗している援助者たちに役に立つよう、一緒に考えていこうとの思いが強いためだ。 非常に具体的な説明がされており、こうした分野の門外漢にとっても、大変分かりやすい。特に痴呆老人の箇所については、亡き父のことを思い出しながら読んだが、ああ、そういうことだったのかもしれないなあと、身につまされて読んだ。
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精神保健福祉センターにて訪問医療をしていた精神科医の方が書かれた本です。 「訪問記録から見た、家庭内の精神疾患」がメインテーマでしょうか。 「病んだ家族、散乱した室内」という題名から、ごみ屋敷とかそういう類のことなのかな? と想像していましたが、少し違って、「家族とはグロテスク...
精神保健福祉センターにて訪問医療をしていた精神科医の方が書かれた本です。 「訪問記録から見た、家庭内の精神疾患」がメインテーマでしょうか。 「病んだ家族、散乱した室内」という題名から、ごみ屋敷とかそういう類のことなのかな? と想像していましたが、少し違って、「家族とはグロテスクである」ということから始まり、家族の閉鎖的性質に精神疾患が絡んだとき、家族は他人の介入を阻んだグロテスクな共同体となりうる、というような主旨で書かれています。 主に読者対象としては同業の、福祉関係者や訪問ヘルパー、訪問看護の方などを想定しておられるようで、「読者諸氏にはおわかりのことだろうが~」というような表現がありますが、素人が呼んでも理解できる内容になっています(専門用語が沢山ありすぎてわからない、というわけではないです)。 全くの素人が読んでみての収穫と言いますか、私が個人的に良かったなと思ったのは、本書では「分裂病」と書かれている精神疾患「統合失調症」についてです。 精神科の病気というのは素人にはとても分かりづらく、区別もできないものが沢山ありますが、名前だけはテレビやネットで見聞きすることが沢山あります。 その中でも「うつ病」「統合失調症」「パニック障害」などは頻出の語句ではないでしょうか。 私自身、統合失調症と聞いたことはあるけれど、どういう病気であるのか全くきちんと理解できていませんでしたが、この本には医学書から引いた説明をまず提示して、その後に実際の著者の思うところが記述されています。なるほど、そういう感じなのか、と思いました。 世間では憂鬱な感じ、抑うつ状態を総じて「うつ病」と呼んでいるような気がしますが、違うんだなということに気づけました。 プロでも「こわい」と感じるのは当たり前、という記述を見て、この本の言っていることにより一層、納得できました。怖い気持ちを否定するわけではなくて、次にどうしたらいいのか、選択肢を広げていき、そこから改善へと繋げる。プロってこういうことなんですね。 医学に携わる者ではなくても、こういった本を読むことで理解を深めることができて、それがゆくゆくは、精神病患者への差別をしないことであったり、患者の方を余計に刺激しないことであったり、そういった小さなプラスに転じるかもしれないな、と感じました。
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インパクトあるタイトル。 人格障害、 選択肢を頭に浮かべ、その中でベストを選ぶ作業ができない。故に、偏ったものを選んでしまう。 例えば、ある状況下でフィットした選択であるものを、違う状況下でも当てはめてしまう。別の考え方が必要なのに。 柔軟性の欠如が、グロテスクな領域まで至ったものが、人格障害。
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筆者がいわゆる病んだひとに対しても人間愛を持って接していること、そして家庭を訪問する時にわくわくしていることが伝わってきました。
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著者がとてもフランク。 老健で抱いた疑問がだいぶ晴れた。 いりんのとき抱いたもやもやも少し晴れる。
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