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病んだ家族、散乱した室内 の商品レビュー

3.7

13件のお客様レビュー

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2011/09/28

家族という名のグロテスク。 外界の常識とは関係なく家族はその家族なりの「文化」をもち、 統合失調症や痴呆、ひきこもり‥‥などの苦痛を訴えることがあっても、なにゆえか「介入」を潔しとしない。 支援者のほうがおおいに戸惑い、苦悩するが、家族は何食わぬ顔で狂い続ける。 結果的にグロテ...

家族という名のグロテスク。 外界の常識とは関係なく家族はその家族なりの「文化」をもち、 統合失調症や痴呆、ひきこもり‥‥などの苦痛を訴えることがあっても、なにゆえか「介入」を潔しとしない。 支援者のほうがおおいに戸惑い、苦悩するが、家族は何食わぬ顔で狂い続ける。 結果的にグロテスクな結末を迎えることがある。 このプロセスに、児童相談所が手をこまねいている間に 起こってしまう最悪な出来事を垣間見れよう。 まさにどうしようもないんだよ、としか言えないプロセスだ。 それでも著者は支援者として精神科の医師として 「時期を待つ」こと、「余裕をもつ」ことを経験から提唱し、誠実に実践する。結果的にそれらが思わぬ道を拓くことがある。 それを信じる気長さ、楽観性が必須なのだ。 仕事でかかわる発達障害系の人、不登校の人、および家族への対応にきわめて近しいものを感じる。 相談された上で「介入」を拒まれたこともある。その心理が理解できた。 特に「アルコール問題に学んだ7つのポイント」は、 手の込んだ話やへヴィーな展開に接するときに大いに参考になる。 「気長さ、楽観性」も同様だ。

Posted byブクログ

2010/11/13

内容は ゴミ屋敷の話じゃなかった。((○| ̄|_残念。 統合失調症や、痴呆や鬱が原因で 散乱した室内に引きこもりがちな人を サポートする人へのアドバイス書。 医学書的書き方ではなく、エッセイ風。

Posted byブクログ

2009/10/08

図書館。 4〜5年前に、もしこの本を読んでいれば何かが変わっていただろうか。 タイトルとサブタイトルを変えて欲しいくらい(そうしたら売れ難いだろうけど) 精神の病をサポートする事を重点に書かれていて、なかなか無い、解りやすい 良書。 統合失調症が、精神分裂病と言われていたころの...

図書館。 4〜5年前に、もしこの本を読んでいれば何かが変わっていただろうか。 タイトルとサブタイトルを変えて欲しいくらい(そうしたら売れ難いだろうけど) 精神の病をサポートする事を重点に書かれていて、なかなか無い、解りやすい 良書。 統合失調症が、精神分裂病と言われていたころの著書だけども、けして内容は 古びたりしていない。 思い当たる状況や、家族の状態がよく書かれていて、ああやっぱりあれは病ゆえの 違和感だったんだと、得心した。 解らない、というのは恐怖になる。解ったからといって、病気が治るわけではないけど 恐怖して、違和感に麻痺していくよりもずっと良い。 難しい専門書ではないので、まず好奇心を持って読んで正解な本。

Posted byブクログ