ロックンロール の商品レビュー
小説執筆のためパリのホテルに滞在していた作家・植村は、なかなか筆の進まない作品を前にはがゆい日々を送っていた。しかし、そこに突然訪れた奇跡が彼の感情を昂ぶらせる。透き通るような青空の下で、恋が動き出そうとしていた。ポケットに忍ばせたロックンロールという小さな石ころのように、ただ転...
小説執筆のためパリのホテルに滞在していた作家・植村は、なかなか筆の進まない作品を前にはがゆい日々を送っていた。しかし、そこに突然訪れた奇跡が彼の感情を昂ぶらせる。透き通るような青空の下で、恋が動き出そうとしていた。ポケットに忍ばせたロックンロールという小さな石ころのように、ただ転がり続ければいい。作家は突き動かされるように作品に没頭していく―。欧州の地で展開される切なくも清々しい恋の物語。 2年前にこの小説を読んだとき、「大人の恋愛だなぁ。」ぐらいの感想しか持てませんでした。描写もかなり”大人”な感じで、思わず顔を赤らめてしまう場面も。 2年経った今、不思議とこの小説を素直に読むことができました。”大人”な内容を素直に読める自分が少し嬉しかったり、反対に残念に思ったりもします。
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パリの街や音楽の美しさや、主人公のシンプルな考え方が、カッコよくおもえた。しっかりしたイメージのある哲学を持っているのに、謙虚だとおもった。シリアスじゃない登場人物たちが良い。
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私も趣味で小説を書きます。 でも磨く鍋が……全然…足りない^^; まだまだ未熟であります故…精進精進。
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ふと、村上春樹を読んでる気分になる。 だからあんまり好きではない。 でもなぜか読んでしまう。 作家と編集者の三角関係? 奈美 みく 久美子 to be rock and not to roll 09'04'17
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なぜ人はこんなにも苦しみ、悶えるような思いで、石ころとなり坂を転がり続けなくてはならないのだろう。 転がっていった先にはいったい何が待っているというのだろう。 僕にはわからない。 正直にいって、僕にはわからない。
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6冊目。 完全に大崎食傷気味。 舞台がずっとパリなのも苦手な要因かも知れぬ。 心なしか女性目線が強かったのも原因かも。 この人の文章は春樹と比較されるらしいが、彼と春樹の文章で大きく違う点は 「わからないことに意味を求めないこと」 だと思う。 様々な葛藤に悩まされる主人公...
6冊目。 完全に大崎食傷気味。 舞台がずっとパリなのも苦手な要因かも知れぬ。 心なしか女性目線が強かったのも原因かも。 この人の文章は春樹と比較されるらしいが、彼と春樹の文章で大きく違う点は 「わからないことに意味を求めないこと」 だと思う。 様々な葛藤に悩まされる主人公の「わからない」は、春樹の小説に出てくる、何もかも俯瞰したスーパー人間よりも余程説得力がある、と個人的には思う。 でも飽きた。
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コレ読んで、私が大崎さんの小説が好きな理由が分かりました。ロックンロールという話自体にも思い入れはありますが、それ以上に後半に書かれていた主人公の語る小説の評価の方法に凄く共感しました。共感というか、自分が小説に求めること・言葉への姿勢がそのまま形になってました。 「パリのカフ...
コレ読んで、私が大崎さんの小説が好きな理由が分かりました。ロックンロールという話自体にも思い入れはありますが、それ以上に後半に書かれていた主人公の語る小説の評価の方法に凄く共感しました。共感というか、自分が小説に求めること・言葉への姿勢がそのまま形になってました。 「パリのカフェに夕陽があたっているというシーンがあったとする。文章を書くということはその場面を描写するための言葉を選ぶということでもあるわけだ。たったそれだけの場面を描写するにしても、言葉とその組み合わせは、きっと信じられないほどの数になるだろう。そのときにその組み合わせの中から、ピッタリと嵌った言葉を抽出して、過不足なく書ければ、僕にとってはそれでいいわけで、小説を書くという作業はきっとそれに近いことの果てることのない繰り返しに思えることがある。」 ほんと、その通りだと思います。 言葉の選び方に人一倍慎重で、これ以上ないっていう表現を使ってくる気障な大崎さんの小説大好きです!! ポケットに小石を持っている人間と持っていない人間がいるとしたら、私もきっと小石を持っているんだろうと思いました。石になれ、しかし、けして転がるな。とはよく言ったもの。
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大崎善生らしい、リリシズムに満ちた私小説っぽい小説。 ただ、どことなく、抑制が効いていず、『パイロットフィッシュ』などに比べると凡庸な出来だと思う。
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うーん、やっぱり私はこの人の小説が好きだ。 世界観とか、そんな大袈裟なものじゃないかもしれないけど ちょっとしたところでとっても近いものを感じ、嬉しくなる。 ロックンロールの教え。 諦めないこと、悔やまないこと、振り向かないこと。 転がり落ちる石ころのように、運ぶま...
うーん、やっぱり私はこの人の小説が好きだ。 世界観とか、そんな大袈裟なものじゃないかもしれないけど ちょっとしたところでとっても近いものを感じ、嬉しくなる。 ロックンロールの教え。 諦めないこと、悔やまないこと、振り向かないこと。 転がり落ちる石ころのように、運ぶままに身を任せる。 ずっとそうなわけじゃない。 けど、石が転がり始める瞬間って誰にもある。 そんな瞬間を意識してしっかり心に刻み、 思いっきり楽しんで前を向いて転ぶような生き方がしたいと思う。
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6/? 初めに読んだのがいちばんおもしろかったなあ。可もなく不可もなく。前半と後半のつながりもイマイチな気がしたけど。おもしろい部分もあったけど、うーん。。。
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