キマイラの新しい城 の商品レビュー
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これが遺作なのか……。 巻末解説に拠ればバカミスだそうだが、二つの密室殺人のトリックはどちらも脱力もの。ことに現代で起きる秘書殺しのトリックには怒った方がいいのかも知れない。とはいえ、このトリックを成立させうることから逆算した結果、中世の騎士が現代に現れる設定にたどり着いた気もする。でもやっぱりマイケル・ムアコックが先なのかなあ。古城の密室に対する、水城探偵のやっつけ推理にも爆笑。先例について色々言われていますが、そもそも推理の根拠が「天○」なら、成り立たないじゃないか。
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今度は中世ヨーロッパの騎士が現代に甦り、750年前の死の真相を石動が解き明かす!?本当に色々と楽しませてくれるなぁ。もう何が起きても驚かない自信はあった(耐性は付いた)が、これが名探偵石動の最後の事件かと思うと物足りない。 もっと読みたかった。。。
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非常に面白かった 黒い仏を読んでいたからこそ楽しめたのか、、 水城優臣の登場で胸が高鳴る! 石動は今回も全然名探偵じゃないのがいい このシリーズの続きがもうないのが悲しい、、
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ちょっと特殊な設定のため、 最初はカタカナが頭に入らない。。。 すごく好き嫌いは分かれそうな気がする。 最後のオチもえっそうなの?という感じで、 あまり好きではなかったけど、読ませる力はさすが。
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コメディ要素強め、かな。「黒い仏」で振り落とされなかったなら問題ないかと。 石動が相変わらずイスルギィという感じだったけど、まかの水城優姫登場で歓喜しました。テレビ見ながら通話しながらという、片手間で推理。流石。 エドガーのロポンギルズでの立ち回り、かっこよかった。あれについていけたカゲキも凄いけど、本当に声をかけなきゃよかったね、としみじみ思った。いい人故に巻き込まれ。 エドガーの死の真相は、切なかった。どんな思いで日々を過ごしていたのか。 これから先、シリーズが続いていけば、石動とアントニオと時々水城で活躍するのだろうなと期待がどうしても膨らむ話だった。でも、もう二度と、このシリーズの続きが読めないのが悲しい。 シリーズ全部読めてよかった、ありがとう。
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石動戯作シリーズ第四弾。最初の方はわりとバカミスって感じなんだけれど、段々キャラクターに感情移入していって最後まで読むとエドガー氏の最期の真相にはわりと胸にくるものがあった。このユーモアとシリアスの落差よ。全体的な事件の真相としてはあっさりと解決したのでミステリとしてはちょっと物...
石動戯作シリーズ第四弾。最初の方はわりとバカミスって感じなんだけれど、段々キャラクターに感情移入していって最後まで読むとエドガー氏の最期の真相にはわりと胸にくるものがあった。このユーモアとシリアスの落差よ。全体的な事件の真相としてはあっさりと解決したのでミステリとしてはちょっと物足りなかったかな。
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※本書は「鏡の中は日曜日」の重大なネタバレがあるので、そちらを先に読むべし。 面白かった。伏線の散りばめ方が見事。また、シチュエーションの作り方が凝っていて、オチまで含めてこんなミステリは他に類を見ないと思う。少々冗長な部分はあるが、殊能将之作品の中でも傑作の部類と思う。
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テーマパークの社長に憑りついた中世の騎士。自分の死の真相を石動探偵に究明してもらおうとしますが、そこへ起こる現代での殺人事件。殊能さん初心者がいきなりこの本を読んだらびっくりするかと思いますが、石動探偵を順番に追ってくるといろんなことがもちろんアリなのです。トキオーンのロポンギル...
テーマパークの社長に憑りついた中世の騎士。自分の死の真相を石動探偵に究明してもらおうとしますが、そこへ起こる現代での殺人事件。殊能さん初心者がいきなりこの本を読んだらびっくりするかと思いますが、石動探偵を順番に追ってくるといろんなことがもちろんアリなのです。トキオーンのロポンギルズでの展開はなかなかスリリング。そしてイスルギ―よ、結局君は…。なのに最終的に黒い仏同様に石動探偵大活躍ってことで。楽しかったです。そしてやはりこれ以上この探偵たちに会えないというのがとても残念です。
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石動戯作シリーズ最後の作品。 とはいえ前作の『鏡の中は日曜日』をとばしてこちらを先に読んでしまった…。 そっちに出てくる登場人物がでてくるのでやはり順番通りに読むべきだったかな…と。 750年前のエドガー卿の死の真相を探ってほしい、というとこから入って現代の事件も起こってしまい...
石動戯作シリーズ最後の作品。 とはいえ前作の『鏡の中は日曜日』をとばしてこちらを先に読んでしまった…。 そっちに出てくる登場人物がでてくるのでやはり順番通りに読むべきだったかな…と。 750年前のエドガー卿の死の真相を探ってほしい、というとこから入って現代の事件も起こってしまい…という話でエンタメミステリというかバカミスというかアンチミステリというか…。 本格ミステリのようにカッチリした動機やトリックを重視する人は難色を示すかもしれませんが、どんなんであれ楽しめればという人にはいいと思います。 エドガー卿いいキャラしてました。 生真面目だったり大暴れしたり現代の物に戸惑ったりと事件の最中ですがなんだか微笑ましかったです。 オチには賛否ありそうですがあの切ないような爽やかなような感じは私は好きです。 石動とアントニオのコンビはかわいくて個人的に好きだったので、これでお別れだと思うと寂しい…アントニオが手ふってバイバイしてるとこがこっちに向かってサヨナラしてるように思えてきてなんだか…切なく…。
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テーマパークの社長に憑依した中世の騎士が自分の死の真相の解明を名探偵(?)石動戯作に依頼。そこから始まるドタバタが最高に面白い!こんな迷探偵はそういない。テキトーな推理で済ませたり、丸投げしたり、えっ?そこに気づかない?と失笑させてもいただきました。稲妻卿の現代文明の表現も笑って...
テーマパークの社長に憑依した中世の騎士が自分の死の真相の解明を名探偵(?)石動戯作に依頼。そこから始まるドタバタが最高に面白い!こんな迷探偵はそういない。テキトーな推理で済ませたり、丸投げしたり、えっ?そこに気づかない?と失笑させてもいただきました。稲妻卿の現代文明の表現も笑ってしまった!そして過去と現在の密室殺人が共鳴したかと見せかけ、なんですかその結末は!これがバカミスというものなのですね。ムアコックのエルリックサーガを読んでからだと更に面白いらしい。知識と考証に裏付けられた極上のエンターテイメント!
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