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キマイラの新しい城 の商品レビュー

3.4

37件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2016/05/01

石動シリーズ、探偵役の情けなさがすごく好き 設定が有りそうでない感じ 全体を通して微妙な空気感というか、堅苦しさがなく読みやすい 大昔の密室殺人を解き明かす!といった気負いはなく、謎自体はだいぶ大味のバカミススレスレ… ほんわか読んでいられる

Posted byブクログ

2015/10/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

殊能将之の作品は,掛け値なしに面白い。文体も肌に合うが,名探偵役の石動戯作,ワトソン役のアントニオ,鏡の中の日曜日に続いて登場しているもう一人の名探偵,水城優姫。そして,この作品の主人公,エドガー・ランペール。どのキャラクターも個性たっぷりに,生き生きと描かれている。 本格ミステリとして読むと,完全なるバカミス。750年前の密室と,現代の密室,二つの密室の謎が出てくる。現代の密室トリックは,抜け穴があったという信じられないトリック。一応,心理的なトリックは用意されているが,密室を扱った事件で,「抜け穴があった」というトリックの作品を読むことができたのは,逆にラッキーだったと思える。750年前の密室の謎は,被害者が犯人であったというもの。自殺は神に対する背信行為なので,自殺はできない。塔の梁から剣を糸でつるしておき,毎日その下で祈りをささげる。糸が切れて剣が落下したとき,下にいるかもしれないし,いないかもしれない。このような状況で自分自身を殺したというトリック。 750年前の密室の方は,エドガーのキャラクターの魅力も合わせ,なかなか考えさせる。 密室トリックがアレなので,本格ミステリとして読んだ場合は三流だが,エンターテイメントとしては一流。バカミスとして読んでも一流。好みの作風であり,★4をつけたい。

Posted byブクログ

2015/04/02

石動戯作の密室講義やドタバタ推理、社長に取り憑いた古代人の霊が現代社会を見た時の反応など楽しめましたが、肝心の殺人事件に関する記述が少なく冗長に感じました。 二つの密室殺人事件はどちらも人を喰ったような真相で脱力気味。途中披露されたトリックは某作家の作品に酷似していた為、驚きはあ...

石動戯作の密室講義やドタバタ推理、社長に取り憑いた古代人の霊が現代社会を見た時の反応など楽しめましたが、肝心の殺人事件に関する記述が少なく冗長に感じました。 二つの密室殺人事件はどちらも人を喰ったような真相で脱力気味。途中披露されたトリックは某作家の作品に酷似していた為、驚きはありませんでした。

Posted byブクログ

2014/10/16

剣と魔法のテーマパーク シメール城に住み着いた社長は自らを中世の騎士エドガー・ランペールだと名乗り、750年前の密室殺人の解明を名探偵に依頼する。 そして新たに起こる殺人。 背後に蠢く陰謀。 再登場する安楽椅子探偵。 騎士エドガーの稲妻のような太刀振る舞い。 不遇でミーハーで残...

剣と魔法のテーマパーク シメール城に住み着いた社長は自らを中世の騎士エドガー・ランペールだと名乗り、750年前の密室殺人の解明を名探偵に依頼する。 そして新たに起こる殺人。 背後に蠢く陰謀。 再登場する安楽椅子探偵。 騎士エドガーの稲妻のような太刀振る舞い。 不遇でミーハーで残念な名探偵 石動戯作シリーズ最終作。

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2014/08/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最後の石動戯作シリーズ 750年前の密室殺人に主人公が挑む。 一見やな奴、でも案外いい奴という憎めないキャラが多かった。本作でも主人公はいいとこなしで終わり、結局「美濃牛」以降まともに名探偵としての役目を果たしていないという… 個人的には中盤の暴力団員達と江里の戦闘が疾走感があって好き。 このシリーズは本当に好きだったので、もう少し読みたかった。

Posted byブクログ

2014/05/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

殊能先生が亡くなられて、もう1年が経つのですね…。ご逝去の報に接した当時、ハサミ男を是非読もう、と思いながらも時間ばかりが経ってしまった(汗)。そして、何故かハサミ男ではなく、絶筆の作品となってしまった今作から入るという邪道っぷり…← だって、お城の平面図に…滾ってしまったんだもの…←← ※以下、トリックのネタに触れまくってます(一応伏字)。未読の方はご注意ください。 750年前に殺害された亡霊が、「自分の死の真相を解明してほしい」と依頼する設定や、亡霊の視点から見た現代日本の描写が面白い(笑)。 ぶっちゃけてしまいますと、750年前の殺人事件と現代で起こった殺人事件の謎解きは、呆気に取られるくらい味気ないです。平面図に書かれていない出入り口、っていう設定そのものは綾辻先生の館シリーズで免疫がある私には許容範囲ですよ。それでも、×××はないでしょ、×××は~(笑)。 実際の殺害トリックよりも、やはりミステリスキーの端くれとしては、名探偵イスルギー(笑)が途中でぶっこんできたトンデモトリックが良かったですね~。城がまさかの××しちゃうなんて、盲点でした(笑)。 赤川作品にも、【建物が凶器】っていうトンデモトリックがありましたが、このトリックもそれに類するものですね。こういうネタは、現実性とかどうでもよくなるくらい、「ようやってくれた!その意気やよし!」と嬉しくなってしまうのが常でございます(笑)。 GW中にハサミ男も読めたらいいな~ 750年前に密室と化した塔の中で背中を刺され死亡した騎士が、現代の日本に甦った?!「我が死の真相を探る魔術師を呼べ」――そうして呼び出された探偵・石動戯作だったが、事件検証後に関係者の一人が撲殺されてしまう。嫌疑をかけられた騎士の嫌疑を、石動は晴らすことができるのか?

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2013/11/03

解説の福本直美曰く「不思議なすがすがしさを湛えた阿呆ミステリ」。 750年前の騎士が体験する現代日本がどれほど面妖で便利で緑が少ないかがよく分かる。でも後半でその彼がちょこーっとだけかっこよく見える(かもしれない)場面もあるので息抜きにどうぞ。 事件のトリックは「まあ、そうだよ...

解説の福本直美曰く「不思議なすがすがしさを湛えた阿呆ミステリ」。 750年前の騎士が体験する現代日本がどれほど面妖で便利で緑が少ないかがよく分かる。でも後半でその彼がちょこーっとだけかっこよく見える(かもしれない)場面もあるので息抜きにどうぞ。 事件のトリックは「まあ、そうだよね」と思うくらいですので期待せずに見守る程度のスタンスがいいかと。

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2013/09/10

『鏡の中は日曜日』が無かったので先にコチラを読んだ。突然登場する名探偵が『鏡の中は~』の人物らしいので少し失敗した気分。「誰?」って思うぐらいやから影響は無かったけど。 『黒い仏』の方が『キマイラ』より突き抜けたバカバカしさでアホやから好き。 現代の物を知らないエドガーが何を見て...

『鏡の中は日曜日』が無かったので先にコチラを読んだ。突然登場する名探偵が『鏡の中は~』の人物らしいので少し失敗した気分。「誰?」って思うぐらいやから影響は無かったけど。 『黒い仏』の方が『キマイラ』より突き抜けたバカバカしさでアホやから好き。 現代の物を知らないエドガーが何を見てるのかを想像しながら読むとクイズ(なぞなぞ?)みたいで楽しかった。

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2013/07/05

2013.7.5図書館貸出 750年前の古城を移築したテーマパークの社長に、古城の領主の霊が取り憑いた。 「わが死の謎を解き明かしてくれ」という霊のために呼ばれた石動探偵と助手アントニオ。 謎を解くためと称して行われた、テーマパーク関係者による事件当夜の再現(コスプレ探偵ごっこ...

2013.7.5図書館貸出 750年前の古城を移築したテーマパークの社長に、古城の領主の霊が取り憑いた。 「わが死の謎を解き明かしてくれ」という霊のために呼ばれた石動探偵と助手アントニオ。 謎を解くためと称して行われた、テーマパーク関係者による事件当夜の再現(コスプレ探偵ごっこ)の直後、関係者の1人が殺害される。 2つの密室殺人の謎が解けるか⁉という話。 トリックは、どちらかというとお粗末。 特に現代の密室はトリックとは呼べないようなオチだった。 そのためミステリとしてはあまり面白くはなかったのだけれど、現代の日本に驚く750年前の霊の視点がとても面白かった。

Posted byブクログ

2013/05/31

再読。ランドリオール(おがきちかさんの)読んだ後なので以前読んだ時より槍のシーンが理解しやすかったです。アントニオはいつもおいしいなあ。

Posted byブクログ