雨夜譚 の商品レビュー
渋沢栄一の自伝的記録である雨夜譚。以前、城山三郎の雄気堂々を読んでいたこともあり内容がよく入ってきた。埼玉の深谷の農民が尊王攘夷を志すも敵方のはずの一橋家家臣に、、そのまま慶喜が将軍になり幕臣に、、そこからパリに行くも維新は終わっていて、、現在渋沢栄一について語られるところは彼の...
渋沢栄一の自伝的記録である雨夜譚。以前、城山三郎の雄気堂々を読んでいたこともあり内容がよく入ってきた。埼玉の深谷の農民が尊王攘夷を志すも敵方のはずの一橋家家臣に、、そのまま慶喜が将軍になり幕臣に、、そこからパリに行くも維新は終わっていて、、現在渋沢栄一について語られるところは彼の起業家としての部分ではあるが、その前半戦の幕末青春期の方がむしろ非常に面白かった。
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「雨夜譚」と「維新以後における経済界の発達」の2編。 特に前者は講演を筆記したもので、意外と読みやすい。 農民から身を起こし、志士、一橋家家臣、幕臣、静岡藩、大蔵省と転身し、銀行家となった経歴はすさまじい。 一橋家家臣時代に、藩札の発行を通じて通貨の本質が信用であることを見抜い...
「雨夜譚」と「維新以後における経済界の発達」の2編。 特に前者は講演を筆記したもので、意外と読みやすい。 農民から身を起こし、志士、一橋家家臣、幕臣、静岡藩、大蔵省と転身し、銀行家となった経歴はすさまじい。 一橋家家臣時代に、藩札の発行を通じて通貨の本質が信用であることを見抜いていたこと(111頁)、また、種々の業界での株式会社設立に関わっているのも驚き。 上司に当たる大隈重信との関係も面白く感じた。
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渋沢栄一の自伝的著作。渋沢栄一が自身の歴史を語り、弟子がそれを書いてまとめたものである。 明治時代の自伝としては福沢諭吉の福翁自伝が有名だが、それに劣らない面白さがある。 福沢諭吉が「封建制度下では、上の者は傲慢に、下の者は卑屈になる」とを批判していたが、渋沢栄一も同様の批判...
渋沢栄一の自伝的著作。渋沢栄一が自身の歴史を語り、弟子がそれを書いてまとめたものである。 明治時代の自伝としては福沢諭吉の福翁自伝が有名だが、それに劣らない面白さがある。 福沢諭吉が「封建制度下では、上の者は傲慢に、下の者は卑屈になる」とを批判していたが、渋沢栄一も同様の批判をしている。 渋沢栄一の自伝が面白いのはそんな封建主義的な時代に、近代的な理性を持った人間が、その中で葛藤して道を切り開いていくからだろう。 私は大河ドラマを見ていないが見たくなった。(その前に論語と算盤かな。。) 雨夜譚が扱っているのは渋沢栄一の出生から大蔵省退官まで。 併録されている「維新以後における経済界の発達」という維新後の渋沢栄一の仕事が語られているのも興味深い。
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大河ドラマを観て渋沢栄一の生涯をもっと詳しく知りたいと思った方にオススメです。 所蔵情報: 品川図書館 289/Sh21 越中島図書館(「日本人の自伝」1巻に収録) 281.08/N 1/1
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渋沢栄一が話したことを聞きとったものである。話しとして面白いので、このまま大河ドラマのストーリーになっている。すべての足跡を説明しているのではなく、自分の青年期で、徳川から明治の移り変わりのなかでどのように行動したかを描いたものである。
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渋沢栄一版の福翁自伝的な本。口述が昔のままだからとにかく読みにくくて内容がほとんど伝わらなかった。久々途中で断念しそうになった。現代版にやさしく編集し直した本がもしあったら改めて読んでみたい。
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栄一の少年時代から明治6年に大蔵省を退官するまでを、栄一が口述したものを弟子が筆記したもの。 とつとつとした語りで、攘夷論に高ぶる空気や、高崎城焼き討ち計画、一転京都での一橋家仕官、そこでの仕事などが詳しく語られている。一橋家で兵を整える案が通り領地の備中などで隊員を募るもなか...
栄一の少年時代から明治6年に大蔵省を退官するまでを、栄一が口述したものを弟子が筆記したもの。 とつとつとした語りで、攘夷論に高ぶる空気や、高崎城焼き討ち計画、一転京都での一橋家仕官、そこでの仕事などが詳しく語られている。一橋家で兵を整える案が通り領地の備中などで隊員を募るもなかなか集まらず、村の学者と話し剣術家と手合わせするなどして隊員を集める話や、フランスへの随行中に随身の幕臣と水戸家で意見が違うと仲裁してうまく収める。そのやりかたがうまい。どちらも納得するようにしてはいるのだが、基本はけっこうバッサリ、いやなら帰ってもらえばよろしいのです、というのが基本姿勢。 明治2年10月から明治6年5月まで政府に出仕し租税、大蔵関係で働くが、「量入為出の方針により各省経費の定額を設けその定額により支出の制限をさだめようとした」「理財の要務は、まず第一に大蔵省において国庫の歳入総額を鮮明に調査したうえで政府は歳出を議定すべきものであるが」各省から政費を請求するのが多くなり特に司法省、文部省が「激請」するのを拒否、だが政府は許可、という事態に辞職。今の各省の財務省への予算ぶんどり合戦はもうこの時に始まっていたのだなあ。 仕事の話が中心。父の話は出てくるのだが、妻子の話は2,3行あるのみ。京都での一橋家時代、上司が芸者を夜の伴に配したのを、こんなつもりで仕事をしているのではないと部屋を飛び出した、と語っている。その後「渋沢家三代」を読むと、京都・祇園の名門のお茶屋が孫敬三とは昭和8年頃からのつきあいだ、というくだりで、「この店は幕末からつづいていて、なんでも栄一さんがその頃からひいきにしていたそうです」という話がある。 この口述を読む前に「渋沢家三代」をちょうど明治に仕官するまでを読んでいた。なので事項をより詳しく確認する形だったのだが、この「雨夜譚」を読んだ後、「渋沢家三代」を最後まで読んだ。息子、孫だと、偉大な栄一の影響が大きく影響している。基本父を愛してはいるのだが、うまくゆかなかった。 口述は、栄一自身からみた栄一の生き方。表の栄一の姿。家の中、妻や子からみるとまたまったく別な人なのかもしれない。 1984.11.16第1刷 図書館
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2019年4月の読書会 課題図書。渋沢栄一の語りを文字に起こしたもの。商業界デビュー前の幼少期・尊攘倒幕・一橋家仕官・フランス留学随行・大蔵省で制度づくり→辞職 まで。 はしがきより ・ゆづりおく このまごころの ひとつをば なからむのちの かたみともみよ
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2021年大河は渋沢栄一を描く「青天を衝け」主演は吉沢亮さん。 新一万円札の顔としても注目される渋沢の生涯に注目が集まります!
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渋沢栄一の自伝。学生時代城山三郎のゆうき堂々を読んだ時のことを思い出しながら読んだ。渋沢は確かに経歴だけ見ると天候を繰り返しているようにも見えるが、この回顧談ではその時その時で彼が誠実に考え悩み決断していったことがうかがい知ることができる。 ちょくちょく面白いエピソードがあり、...
渋沢栄一の自伝。学生時代城山三郎のゆうき堂々を読んだ時のことを思い出しながら読んだ。渋沢は確かに経歴だけ見ると天候を繰り返しているようにも見えるが、この回顧談ではその時その時で彼が誠実に考え悩み決断していったことがうかがい知ることができる。 ちょくちょく面白いエピソードがあり、高崎藩襲撃計画とか、三島(みちつね)とけんかになりそうになった話とか、新政府における人間模様とか。ただいろいろ気を使っているのか、そんなに悪口や裏話がぽろぽろ出てくるわけではない。そんなところも彼の誠実さであり、結局は成功の背景なのかもしれないが。
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