対話篇 の商品レビュー
3編から成る「人と人の対話」がメインテーマとなる一冊。 ボリューム、内容ともにバランスの取れたよい内容であると思う。 どこか寂しさや暗さを感じさせながらも、生き続けようともがく人。 読むと、グッと来るものがある。
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3つともじわっときた。 後悔がないように 勇気を持って毎日をいきたい と思う本なのでした。 ※ボクなりの要約 「恋愛小説」※ 30を超えた僕は今でも 英語の筆記体が読み書きが苦手だけど、 14歳の頃、初めて真剣に好きになった彼女のコトをも想い出す。 大学生の...
3つともじわっときた。 後悔がないように 勇気を持って毎日をいきたい と思う本なのでした。 ※ボクなりの要約 「恋愛小説」※ 30を超えた僕は今でも 英語の筆記体が読み書きが苦手だけど、 14歳の頃、初めて真剣に好きになった彼女のコトをも想い出す。 大学生のころの友人のコトを思い出すことをきっかけに。 友人と呼べるかどうかってカンジの友人のコト。 その彼が持つ、近しいひとに死を近づさせるコト。 そんな彼とわかってても、 それでもつき合う女性との会話を。 「永遠の円環」※ 僕は大学生で好きな先輩がいるけど その彼女は不倫の後、自殺しちゃった。 僕は、その不倫相手の教授を殺したいのに ガンで死を待つだけと思っている。 で、ひとりの同級生に手伝ってくれと頼むと 芸術的なやりかたで、殺してくれていた。 その彼との会話を。 「花」※ 動脈瘤を持ってしまった僕は 手術をするのも、周りに告げるのも怖くて 仕事も辞め、実家に戻り何もしないに等しい日々。 そんななか、アルバイト話。 最近著名な弁護士と、スターレットで 東京から国道で1号、2号、3号線を使って 元妻が亡くなった鹿児島のホスピスのとこまでに 回想する彼と元妻との話と僕との会話。
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通勤3回分で読み切れる長さ どのエピソードも別れの話だけれど、読了感は清々しいのは最後の「花」のおかげだと思います。 全て男性目線で、エピソード感に仄かな繋がりを感じる。でも違う人の話。けれどみんな同じ後悔をしている。 下手したらメロメロな恋愛小説になりそうなのに、とてもすっきり...
通勤3回分で読み切れる長さ どのエピソードも別れの話だけれど、読了感は清々しいのは最後の「花」のおかげだと思います。 全て男性目線で、エピソード感に仄かな繋がりを感じる。でも違う人の話。けれどみんな同じ後悔をしている。 下手したらメロメロな恋愛小説になりそうなのに、とてもすっきりさわやかにまとめていて、金城さんのお話は不思議だなとおもいます。 満員電車で本読むの遠慮してたのですが、もう気にしない。己のQOLの為に。周りの人には極力迷惑かけないようにしてますが、邪魔には思われるよね〜ごめんねごめんね〜! 積本消化すっぞ!
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1つひとつの話が、主人公と誰かの対話によって展開していくといった印象を受けた。 解明されないままの謎もあり、そこを想像しながら読むという楽しみ方もあると思う。読むたびに、その想像が変わっていくのも面白い。
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何気なく手にとった『映画篇』ではノックアウトされたので、期待して読み始めた分、前回より評価は下がるが、上手いなあと感心することしきり。レスペクトする作家なので今回はテレビドラマ『ボーダー』も見始めたけど、こっちは辛いなあ。
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一番印象的だったのは永遠の円環ですが、一番好きなのは花でした。物語が対話からなっている、タイトルにふさわしい話たちです。
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本の中の「対話(言葉)」が自然と自分の中に入ってきて、とても読みやすい作品でした。 それぞれの命への向き合い方も、ぐっときます。 蛇足ですが、「恋愛小説」(本の中にある中編の名前)は映画があって、個人的には映画の方が「いいなぁ」と思える作品でした。
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2人の対話から成り立つストーリー3本。 双方が選んだ言葉が絡み合って生まれる世界。ここに1つだけしかない瞬間。
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この作家さんの本は初めて。3話に共通して1人の教授が出てくる。しかしそれは誰かの話の中だけであって、本人は登場しない。3つの話がつながりそうなのに結局その教授だけが共通点である。その微妙なところ(さりげないところ?)がまたおもしろい。「恋愛小説」「永遠の円環」「花」の3話の中で、...
この作家さんの本は初めて。3話に共通して1人の教授が出てくる。しかしそれは誰かの話の中だけであって、本人は登場しない。3つの話がつながりそうなのに結局その教授だけが共通点である。その微妙なところ(さりげないところ?)がまたおもしろい。「恋愛小説」「永遠の円環」「花」の3話の中で、私は「花」が1番好き。ほんのりと感動する。愛というテーマだけでなく、死も関わってくる。死を感じるとき愛が生まれるのか。愛があるとき死が出てくるのか。 読みやすい。つまらなくもなく、スイスイと話の中に入り込める。
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何度となく手に取り、読まずにきた本。かつての恋人の強いすすめで手に取ることに。それ以来、何度読んだだろう。 手に取ることが躊躇われ、しかし一度読むと、また読み返したくなる。そんな本です。 そして僕は、クリスマスの夜の持て余した時間にまた読んでしまう。 本は対話篇の名の通り。ふた...
何度となく手に取り、読まずにきた本。かつての恋人の強いすすめで手に取ることに。それ以来、何度読んだだろう。 手に取ることが躊躇われ、しかし一度読むと、また読み返したくなる。そんな本です。 そして僕は、クリスマスの夜の持て余した時間にまた読んでしまう。 本は対話篇の名の通り。ふたりの対話の中で、進んでいく。ふたりの会話と、会話の中の物語。巧みなやりとりを挟み展開するその構成と、しっとりと染み込むような筆力。ほんと、よくできてます。
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