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だりや荘 の商品レビュー

3

26件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    9

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    2

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2024/08/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

んーー、とにかく姉が嫌。 か弱い格好して妹の夫とできてるあたり、本当嫌。 言い訳めいた自分の自信のなさとかかえってすごく自分が好きで自分勝手。 自分が杏だったら姉とも夫とも他人になる。

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2019/11/14

ペンションが舞台だけどちっとも楽しくない。 全体的に漂ってるアンニュイな雰囲気。 迅人ももちろん悪いけど椿も嫌い。

Posted byブクログ

2019/02/02

事故で亡くなった両親から受け継いだペンション、だりや荘を経営することになった椿と杏の姉妹。椿は杏の夫である迅人と人目を忍ぶ関係になっていく…。 ミステリかと思ったんだよね。早々に違うかな?純文学かな?みたいになるけど、そうでもない。だらだらとした関係を最後まで見ている感じになる...

事故で亡くなった両親から受け継いだペンション、だりや荘を経営することになった椿と杏の姉妹。椿は杏の夫である迅人と人目を忍ぶ関係になっていく…。 ミステリかと思ったんだよね。早々に違うかな?純文学かな?みたいになるけど、そうでもない。だらだらとした関係を最後まで見ている感じになる。 この本のポイントはわかっている。兄弟の信頼、不倫、友人、田舎の町ならではの人間関係といった状況が、ギリギリのところで続く危なさと、何か一つどこかが綻びることで、その関係が全て壊れてしまうのではないかという緊張感と、ほころびていく状況を描きたいのであろう。 しかし、文章が守り守りに入っていってしまって、どうも読んでいてその緊張感が感じられないのだな。純文学として成り立たせるのであれば、どこかこう、壊れてしまう危うさを時間や環境から感じさせる何かが欲しかった。 本作においては、女性二人が言ってしまえば始終脳天気だし、男性側も煮え切らないのではなく楽天的。その辺は、読んでいて焦燥感を感じさせられないので読みやすいが、肝心の綻びのインパクトも無し。 天性の天才的な料理の能力を持つ姉妹や、不倫しようがなんだろうが、女性側は仕方がないんだもーんという開き直りなど、女性向けの雑誌の連載小説の設定という感じ。好きな人は好きだろうし、嫌いではないけど、何も残らない人も多いだろう。

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2015/01/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

姉妹と妹の旦那さんと、それを取り巻く人間関係をゆるりとした時間軸で描いています。 設定は、まぁ不倫ってことになるんだろうね。 迅人は杏の旦那であり、椿は杏の姉であり。 椿は繊細に見えて、実は肝がすわっている。 杏子はがさつに見えて、実は誰よりも繊細。 迅人はまっとうな人間に見えて、不倫をしている(それが悪いことだという認識は欠落しているようだけど) 長野のペンションで、感情と自然が織りなすストーリーは切なく、それぞれの視点で書かれる話は説得力はある。 なんとなく、椿の弱さがずるく見えてしまうけど。 迅人の悪気のなさが、無邪気すぎてイラつくけど。 人間関係なんてこんなものだよね。 誰だって弱くて、なにかに頼りたくて、ドロドロしてしまう。その人間臭い部分と自然(長野の田舎)との対比がきれいです。 最期は椿の妊娠で終わるけど(杏は子供が産めない身体)、それまた自然の摂理ですからね。あー、こういうことになるんだね。と割り切れない部分がリアルでした。 現実はここからがまた大変ですからね!

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2014/11/18

一見穏やかに見えるペンションでの生活。でも妹の夫の迅人は個人的に嫌。優しくて頼りがいがあってどんな生活も楽しんでしまい何と言っても妹のほうで妻の杏のことを愛している。それでもダメでしょ。

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2014/11/16

妻の姉と浮気がやめられず、姉妹両方愛しているし愛されていると思っているどうしようもないダメ男の話なのだが、物語としてなぜか美しくまとまっている。 一目惚れした同僚と結婚し、幸せな夫婦生活を送っていた杏は、両親の死をきっかけに夫の迅人とともに長野へ移住する。 両親の経営していたペ...

妻の姉と浮気がやめられず、姉妹両方愛しているし愛されていると思っているどうしようもないダメ男の話なのだが、物語としてなぜか美しくまとまっている。 一目惚れした同僚と結婚し、幸せな夫婦生活を送っていた杏は、両親の死をきっかけに夫の迅人とともに長野へ移住する。 両親の経営していたペンション・だりや荘を継いだふたりは、病弱で美しい杏の姉・椿と三人で穏やかな生活をはじめる。 だが迅人は椿と不倫関係にあって、杏は長野に来る前からふたりのことを気づいているが知らないふりをしている。杏は迅人を愛しているのである。 椿はふたりの関係が露呈することを恐れているものの、不思議と杏への申し訳無さのようなものを感じられない。 杏、椿、迅人それぞれの視点で夏から冬にかけて三人の関係が変化していく様子が描かれる。 椿の恋人である新渡戸や、ペンションでアルバイトをはじめた旅人の翼などが絡んでくるが、基本的に三人の関係性が中心となっている。 杏は姉も夫も大切だからふたりの関係を黙殺し、迅人はふたりを愛することが自分の役目だと信じている。そして椿は迅人への思いに傾きだんだんと壊れていく。 スローな展開と緩慢な語り口なのだが不思議とだるさがない。 物語の起承転結はあるものの、結局なにも解決していないというところがもやっとするか、風情に思えるかで読後感が変わるだろう。 個人的には迅人痛い目に遭えと思っていた。

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2013/03/12

愛してるからって許せるとは思えない。 むしろ夫も姉も愛してるからこそ許せない。 きれいな風景なはずなのに。

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2014/06/08

いやぁ、途中気分が嫌になって投げ出そうかと思ったが、どうなるか見届ける気持ちで読了。一番我慢してるのは、きっと杏だろうな。大事な、小さな時からの思い出を共有しているお姉ちゃんと、惚れ込んでる旦那との板挟みにいて。どっちとも大事、だからなかったこと、見なかったことにする。でも疲れち...

いやぁ、途中気分が嫌になって投げ出そうかと思ったが、どうなるか見届ける気持ちで読了。一番我慢してるのは、きっと杏だろうな。大事な、小さな時からの思い出を共有しているお姉ちゃんと、惚れ込んでる旦那との板挟みにいて。どっちとも大事、だからなかったこと、見なかったことにする。でも疲れちゃうと、どうして迅人がいるんだろう、ってつい思っちゃう。杏には申し訳ないけど、こんなペンションはどんなに料理を頑張っても、内装が素敵でも、居心地悪そうだし、美味しくなさそうに思える。

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2012/08/14

「切羽へ」で初めて井上氏の作品を読み、それをきっかけに過去作品へと遡って読んでいるのだが…この「だりや荘」が今のところ一番いい。「切羽へ」よりも。 両親の死をきっかけに、信州のペンションを継ぐことを決意した杏。夫の迅人とともに、姉の椿が一人残るペンションへ移り住むことになった。 ...

「切羽へ」で初めて井上氏の作品を読み、それをきっかけに過去作品へと遡って読んでいるのだが…この「だりや荘」が今のところ一番いい。「切羽へ」よりも。 両親の死をきっかけに、信州のペンションを継ぐことを決意した杏。夫の迅人とともに、姉の椿が一人残るペンションへ移り住むことになった。 この小説の感想を述べるとどうしてもネタバレになってしまうのが苦しいところだが、何とか避けてみると…。どろどろしてもおかしくない、むしろどろどろするのが必至の状況を、びっくりするくらいの透明感で描いている。その透明感は「切羽へ」と通じるものがあるけれど、こちらのほうがより勝っている。そしてゆえに切ない。時に土足で彼らの間に入っていて「わーっ!」と叫んでやりたい衝動も。

Posted byブクログ

2012/07/02

知らないのは当人ばかりだよね。 男ってやつは調子良いなぁ。 女ってのも怖いね。 ドロドロしたような内容だけど、何故かさわやかな印象が残ってます。

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