真夜中の神話 の商品レビュー
息詰まる展開
どこまでも「研究者」であることを貫いた結果、家族を失った女性が主人公。アニマルセラピー、神秘的な力を持つ少女、宗教、政治……様々な要素が重なり合い、息詰まる展開を見せるエンタテイメント小説。
すずき
超常の力を持つ少女を巡り、陰謀と信仰が絡み合って惨劇を生む。 味方っぽいキャラがどいつもこいつも敵だったので、神父の裏切りにはそれほど驚きはなかった。
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飛行機事故に巻き込まれた栂原晃子は、奇跡的に助かり山奥の村で神秘的な少女に出会う。彼女の歌声によって驚異的な回復を果たした晃子。下山した晃子を取り巻くマスコミと警察。その中で起きていた二つの殺人事件。神秘的な少女にもう一度会うために、村へ向かうことを決意する晃子の前に現れる真実と...
飛行機事故に巻き込まれた栂原晃子は、奇跡的に助かり山奥の村で神秘的な少女に出会う。彼女の歌声によって驚異的な回復を果たした晃子。下山した晃子を取り巻くマスコミと警察。その中で起きていた二つの殺人事件。神秘的な少女にもう一度会うために、村へ向かうことを決意する晃子の前に現れる真実とは。 神秘の少女を焦点に登場人物それぞれが行動していて、その糸が徐々に縒り合わされて一つに集まってゆく展開は、少しずつ増してゆくスピード感と合わさって読み応えがあるのですが、どうにも入り込めはしなかった。 なぜだろう。少女を求める目的がそれぞれ違う登場人物の呉越同舟な感じ、違和感でしかなかったからかな。その違和感が不穏さを生み出しているからこその面白さがありはずなんだけども、しっくりきませんでした。 少女の存在があることで、伝奇の方向を期待してしまったからかもしれない。そういう物語ではないよ、ということは提示されていた(ヘイニング教授との会合)けども、どこかで期待してしまっていたからか。 読み方を間違えてしまったのだね、今思うと。期待でなく執着してしまったのだ、と思います。 そんな執着の仕方が引き起こした殺人でありました。そして、都合の良い期待に飲み込まれた噛ませ犬の桐生でもありました。 物語の行き先をあれこれ想像・予想して読みのはいいのだけど、そこに独りよがりな期待をしてはいけないな、と再確認。
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前半から中盤にかけてのモタモタ感が気になる。 ラストに畳みかける展開は流石の出来だが、どうしても他の作品と比べてしまう。
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イルカ、コウモリ、歌声-超音波が共通点であるという発想はなかなかもてるものではない。カトリック-奇跡ー吸血鬼、あるいは土着のドゥクンなど宗教がもたらす様々な世界観とグローバル企業、研究などがしのぎあう企業秘密の世界を複雑に組み合わせたストーリーはそこら辺の映画よりももっと映像的で...
イルカ、コウモリ、歌声-超音波が共通点であるという発想はなかなかもてるものではない。カトリック-奇跡ー吸血鬼、あるいは土着のドゥクンなど宗教がもたらす様々な世界観とグローバル企業、研究などがしのぎあう企業秘密の世界を複雑に組み合わせたストーリーはそこら辺の映画よりももっと映像的で展開が奥深く感じる。 真保裕一の世界観は、いくつもの層の組み合わせと、当社は怪しげであったが実は見方だったり、その逆だったりと人物の多面性が楽しい。しかもそれがインドネシアの山奥だったりしたら、映画にならないほうが不思議だ、あるいは難しすぎて映画にできないのかもしれないが。
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面白かったです。 途中、いろんなことが交互に起こって、わかりにくくなったところもあったけど、まあ、電車を乗り過ごすほどでした。
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イルカ、セラピー、テロ、墜落、歌、生還、 コウモリ、儀式、キリスト、国家… えーっと、なんかいっぱい絡んでいったよねー。 そのせいか、オモシロかったス。 振り返ると、ダ・ヴィンチ コード みたいなカンジ、じゃぁない!?
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「真夜中の神話」少女の歌によって病気が癒される…吸血鬼伝説の村で起きた奇蹟とは http://youyou-bookmovie.blog.so-net.ne.jp/2015-10-28
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推理小説なのかSFなのか・・・ジャンルはともかく、神秘的なお話。 最初のうちは、「なんか変な話」という違和感バリバリであったが、中盤以降は、作者の他の話と同様にドンドンと物語に入り込んでしまった。 ある程度、結末が途中から想像できてしまったのが残念。
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聞くと怪我人は驚異的な回復力をみせ、定期的に聞いている人は元気に長生きすることができる、そんな天使の歌声を持つ少女が地図にない町でひっそりくらしている。。 最初はなんだかSFじみてて個人的に好みじゃないかな、と思いつつ、読んでいましたが、最終的にはもしかしたらそんな歌声を持つ人は...
聞くと怪我人は驚異的な回復力をみせ、定期的に聞いている人は元気に長生きすることができる、そんな天使の歌声を持つ少女が地図にない町でひっそりくらしている。。 最初はなんだかSFじみてて個人的に好みじゃないかな、と思いつつ、読んでいましたが、最終的にはもしかしたらそんな歌声を持つ人はどこかにいるのかも、と思っている自分がいました。 例としてイルカセラピーがでてきていましたが、確かにあの歌を聞いたら元気が出る、とかあの人の声を聞くと落ち着く、とかいうのはあると思うので、そう考えると病気に対する抵抗力や怪我に対する回復力を高めてくれる歌声っていうのもあるのかもしれないと思います。 最後の少女をめぐる攻防はかなりハラハラさせられました。
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