わたくし率イン歯ー、または世界 の商品レビュー
むずかしかった。 川上未映子は歌手なので文章のリズム感も最後!という人もいれば、哲学だ!という人もいる。 本屋大賞の「黄色い家」を書店で手に取り、やっぱり辞めた。を繰り返しているが、本作の前の「そら頭でかいです・・・」と本作を読めば、わたしには理解できそうもないといつも思う。 こ...
むずかしかった。 川上未映子は歌手なので文章のリズム感も最後!という人もいれば、哲学だ!という人もいる。 本屋大賞の「黄色い家」を書店で手に取り、やっぱり辞めた。を繰り返しているが、本作の前の「そら頭でかいです・・・」と本作を読めば、わたしには理解できそうもないといつも思う。 このリズム感、哲学、村上春樹、本屋大賞を理解できない自分に問題あり?
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前半はやたら難読に作為的にすることを良しとする芸術もどきの連続で、本を閉じようとした矢先の急展開には驚きがあった。
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結構よくわからなかった。難しかった。 主人公の言いたいことよりも、その周りの人の言い分の方が文章として理解できて、複雑な気持ちになった。全体的に一つ一つの文のリズムや語感が良くて、書いてある言葉の意味を拾えないまま目だけ先に進んでしまう。 ヘヴンとか、夏物語とかのテーマが散りばめられてるなと思った。
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哲学的な難しさのある面白い小説。どこからが妄想で、どこから現実なのか分からない。人を罵る言葉も出るが、リズムが良いからか不思議と読んでて心地よい。
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川上作品2作目。 同じく図書館から借りました。 1作目よりもっと抽象的で、哲学的ですらあり、とても怖いものがありました。 正直わかりやすさやテーマなどで好き好き分かれそうだなぁという印象です。 いつもは読まないようなテーマ、文体なので新鮮でした。
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こーれは、、、ちょっと衝撃度が高すぎてなんとも感想を書けない。著者の脳(物事を考える器官が脳なのだとしたら)を取り出してそのまま「はい」って手渡されたような衝撃。いや私はあなたじゃないからそこまで開けっぴろげにされてもわからないよ、理解できないよ、っていう戸惑い。私と著者との共...
こーれは、、、ちょっと衝撃度が高すぎてなんとも感想を書けない。著者の脳(物事を考える器官が脳なのだとしたら)を取り出してそのまま「はい」って手渡されたような衝撃。いや私はあなたじゃないからそこまで開けっぴろげにされてもわからないよ、理解できないよ、っていう戸惑い。私と著者との共通言語は完全に失われた感覚。 個人的に、シュルレアリスムとかダダイスムとかが好きで。特に興味があるのが絵画の分野だけれども、文学の方ではオートマティスム(自動記述)っていう技法がある。物凄い速いスピードで文章を書くことによって、考えるより先に文章が作られていって、意識が邪魔をしない中で現れてくる文章(というかほとんど単語のみの羅列になる)の中に超現実が表現されるという技法。 この小説も、正直その類かなと思った。考えるより先に頭に浮かんだ言葉を書き出していき、内容は二の次で、意識の奥底にひっそりと潜在していた思考とか心理とかを取り出そうとする取り組みなのか?この小説は?と。たぶん違うけど。はは。 お友達に借りたのだけど、お友達はかなり気に入っていたようだった。私は、、、ちょっと厳しかった。
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115:す……すいません、わかりませんでした。考えてることをそのまま文にしたらこうなるのかも知れないけど、それを読んで理解できるかっていえばまた別の話。
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『わたくし率 イン 歯ー、または世界』 自己を決定づけるものはなんなのか。内臓を移植したら人格が変わった、なんて本当か嘘かわからん話があるけれども、自分の一部を取り替えても自分だと言えるのか。細胞は常に入れ替わっているのに、1年前の自分と現在の自分が同じだと言えるのか。我思う、ゆえに我あり、デカルトさんが言ってたように考えている自分こそ、自分である証なのか。じゃあ、わたしは体のどこ部を使って考えてるの? この小説の主人公は、歯、奥歯こそ、わたくし率100パーセントだと考えている。私=形而上、わたし=形而下、わたくし=形而中。形而上の自分と形而下の自分の一致している部分、それが形而中。科学のアプローチでは到底答えにたどり着けない、そんな堂々巡りをしている、主人公。 後半では、第三者の声が入ってくる。それによって物語の様相は一気に変わる。痛みが、痛みが読んでるわたしにも伝わってくるで。痛みを穴に埋めるなんて、生きづらい生き方をしなくてもいいんやで。 なかなか難しい内容やけど、とにかく読んでて心地よかった。リズム、センス、言葉の奔流に呑まれる。 『感じる専門家 採用試験』 高級スーパーという同じ空間にいた主婦と妊婦が、〈生む有無問題〉をめぐって議論する。「筆記試験」「実技試験」「試験結果」という3つのパートに分かれてるのやが、なんのこっちゃ。 なんかのエッセイで午後4時が怖いって言うとったのを思い出した。
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頭の中で二人の人物(もしくは三人)が討論してるみたい。無意味で重要な私の疑問をあなたに誰かに答えてほしくて、問い続ける。けれど、生まれてくる命はただ生まれて来たいだけ。シンプルだけど難しい。難しいけどシンプルな話。
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彼女の脳内の世界に入り込んだ感覚。 考えを言葉にするんじゃなく、考えを紙に広げたらそれが小説になりましたってかんじ。 自分や、大抵の周囲にはないものだから、読んでよかったな。
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