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会社は頭から腐る の商品レビュー

4.1

62件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2012/08/14

非常に読み応えのある一冊。ライターの人がまとめているんだろうなぁ、というのは途中からよくわかってしまったんですが(職業病ですね)、それにしてもここまで濃い内容を一冊にわたって綴れるというのは、それだけ濃密な経験をなされている証拠。 企業再生というテーマは自分の中でもずっと携わって...

非常に読み応えのある一冊。ライターの人がまとめているんだろうなぁ、というのは途中からよくわかってしまったんですが(職業病ですね)、それにしてもここまで濃い内容を一冊にわたって綴れるというのは、それだけ濃密な経験をなされている証拠。 企業再生というテーマは自分の中でもずっと携わってみたいものでもあるので、濃密な本でありながら最初から最後まで熱く読み解くことができました。 こういう本を読むと、本当に企業の経営者って、それがサラリーマン社長だとしても社員とその家族の人生という重すぎる十字架を背負っていて、毎日仕事しているんだろうなぁと思う。そして自分には人数によらずその十字架を背負える覚悟がないということを改めて感じてしまいます(笑) 「会社は頭から腐る」と言いつつも、「頭が発展させる」のも事実ですから、現在ワンマン経営者と呼ばれるほど強烈な経営者のリーダーシップで成功を成し遂げているユニクロだったりソフトバンク、楽天などの企業がどのように腐らないでいけるか、という処方せんも今後は求められてくるのでしょうね。「会社を腐らせないために」みたいな。

Posted byブクログ

2012/08/12

・インセンティブの奴隷。リスクを取らない方向に組織としてインセンティブが向かっているのならそのように動く。ベスト&ブライテストでも一緒。 ・挫折力に似てるな。 ・PDCAの章はちょっと意味不明 ・日本人は、確実なことは世の中が不確実なことであるということを忘れてしまった。 ・失わ...

・インセンティブの奴隷。リスクを取らない方向に組織としてインセンティブが向かっているのならそのように動く。ベスト&ブライテストでも一緒。 ・挫折力に似てるな。 ・PDCAの章はちょっと意味不明 ・日本人は、確実なことは世の中が不確実なことであるということを忘れてしまった。 ・失われた?年は先人たちが築いた資産を食いつぶした時代。 ・既得権益者がリーダーでは変革は行われない ・人間は40歳をすぎたあたりから著しく生産性が下がってくるとのこと。 ・カネボウ化粧品の例だと、41歳社長。社内ベンチャーで。 実際は若手が会社を引っ張っているという話。 現場が20代で、商品企画やマーケティングは30代。で、間が空いて60代のおじいちゃん社長をもってきてもシャーないやろうといういう話になっていた。 ・技術者などの高付加価値ワーカーは国際市場で戦っていて、すでにgoogleはすごいことになっている。コンピューターサイエンスの天才達をあつめまくっているというわけだ。サムソンもそうだね。 ・うちの液晶テレビのビジネスだって、高い商品価値をもっていた時のビジネスモデルと今のビジネスモデルって全然違うんだよ。 ・40代になってから部下をもってもダメだろうという話。社長なんてできやしないよ。 ・リーダーは徹底的に現場に入って行く必要がある。会えて七に飛び込むことも必要だ。

Posted byブクログ

2012/04/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

冨山氏の著書は2冊目です。(1冊目は対談形式だったので実質1冊目か?) 筆者の言いたいことは、エピローグの最後に詰まっていると思います。 「経営において最終的に大事なものは、マネジメントする人の志です。経営の仕事は、社会や他人の人生に大きな影響を与えます。経営の単位が企業であれ、国家であれ、使命のために体を張る覚悟がなければ、引き受けるべきではありません。リーダーとは、そういう存在です。」<p222より> この部分が私の考えと同じです。単に夢や目標ではなく、『志』となっているあたりがミソですね。

Posted byブクログ

2012/03/30

タイトルが過激ですが(きっと編集者が付けたのでしょうね。)、内容は秀逸。 全経営者、必読の一冊。 経営は至って当たり前のことを実行していけば成功するものですが、当たり前のことを実行することがいかに難しいか、我が身で実感しています。 本書を座右の書とし、常に戒めとしなければいけま...

タイトルが過激ですが(きっと編集者が付けたのでしょうね。)、内容は秀逸。 全経営者、必読の一冊。 経営は至って当たり前のことを実行していけば成功するものですが、当たり前のことを実行することがいかに難しいか、我が身で実感しています。 本書を座右の書とし、常に戒めとしなければいけませんね。

Posted byブクログ

2012/03/11

「人は、インセンティブと性格の奴隷である」という言葉は、大変ためになった。自分の言動が「何でこんなふうに考えているのだろうか」と客観的に見えるようになり、本質をはずさない思考がしやすくなった。

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2011/12/04

人間の心理の深~い部分を全部炙り出した1冊です。 『「人はインセンティブと性格の奴隷である」だから、小賢しい組織論やスキル論よりも「人間集団を正しく動機づける」ことの方がパワーを生み出す』 『人間の価値観、行動洋式そのものを変えるのが真の経営者だ、という人もいるが、実態は、そ...

人間の心理の深~い部分を全部炙り出した1冊です。 『「人はインセンティブと性格の奴隷である」だから、小賢しい組織論やスキル論よりも「人間集団を正しく動機づける」ことの方がパワーを生み出す』 『人間の価値観、行動洋式そのものを変えるのが真の経営者だ、という人もいるが、実態は、そこにいる個々人が本来持っていた個性ややる気に対して働きかけた結果、モチベーションと組織能力が飛躍的に高まった』 『経営者としての私のスタンスは、まずは人間を動機づけているものの本質を理解する努力を行う。そこに的確に働きかけ、勇気づける。本人が相互に矛盾するインセンティブの相克に苦しんでいるのなら、それを整理して、あるいは自分自身がその一部を引き受けて、その人を葛藤状態から解放すべくベ ストを尽くす』 『部下は上司の「見たい現実」を報告するように動機づけられている。ミクロの次元では「理に適った」行動が、全体としての転落を加速していく』 『ホワイトカラーおやじ組織で、やたらと会議が大人数になるのは、意志決定に関する責任が自分ひとりにふりかかって来ないようリスクヘッジをするインセンティブが働くから。こうした「相互安全保障」を目的とした会議や根回しの業務量は、人と人の組み合わせの数に応じて増えていく』 『そもそも、経営が送り出すメッセージに対して、ただちに心から反応し、動機づけられて行動する人間は多くない。経営者がそのメッセージをどこまで本気で送っているのか、それに素直に乗っかることが自分にとって得か損か、自分にとって気分のよいことか悪いことか。まずは、値踏みモードに入る。』

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2011/10/14

経営論についての本です。 各論よりも総論の部分が多く、経営者とかマネジメントの仕事してる人にとってはすんなり入ってくる感じがします。 自分的には一度読んだだけでは理解ができなかったです。しばらくしたら、もう一度読みたい本でした。

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2011/10/14

冨山さんの本は初めて読むけれど、非常に面白い。 再生機構で経験されたことに基づいての主張は 非常に迫力があり、また切れ味が鋭い。 人はインセンティブと性格の奴隷 情と理、修羅場をくぐることの必要性、その他 なるほどと思うところと、自分の身を振り返って 反省するというか、身が引き締...

冨山さんの本は初めて読むけれど、非常に面白い。 再生機構で経験されたことに基づいての主張は 非常に迫力があり、また切れ味が鋭い。 人はインセンティブと性格の奴隷 情と理、修羅場をくぐることの必要性、その他 なるほどと思うところと、自分の身を振り返って 反省するというか、身が引き締まる思いがするというか 読んでいて緊張感が高まる思いがする。 示唆に富んでいて学びの多い本だった。

Posted byブクログ

2011/10/13

著者は「人はインセンティブと性格の奴隷である」と説き、個々人のインセンティブを理解するよう努め、方向付けることで企業の繁栄がもたらされると主張している。企業再生という重要な局面に立たされた時、人々は各々のインセンティブと性格に正直にしか行動できないという現実を直視した著者は、動機...

著者は「人はインセンティブと性格の奴隷である」と説き、個々人のインセンティブを理解するよう努め、方向付けることで企業の繁栄がもたらされると主張している。企業再生という重要な局面に立たされた時、人々は各々のインセンティブと性格に正直にしか行動できないという現実を直視した著者は、動機付けと性格の奴隷となる「弱さ」にこそ人間性の本質があるとする指摘は鋭い。 以下、印象に残ったフレーズ。 ・人間は物事を認識するに際しても「見たい現実を見る」生き物である ・個々のインセンティブ(情の論理)を洞察し、理解することがすべてが始まる ・市場や競争の理解より、基本的な経済構造の理解のほうが、はるかに重要になってくる ・会社はそもそも人間様がより幸せになるための単なる手段にすぎない。法人の仕組みというのは、人類がこれまで編み出してきた、人間が幸せになるための方法のひとつにすぎないのである ・その哲学や価値観がトップ経営陣を中心に組織構成員によって深く共有されている企業は、真の意味で偉大であり、根源的、持続的な競争力を有している ・リーダーを目指すなら比較的若いときから、負け戦、失敗をどんどん体験したほうがいい。そして挫折したときに、自分をどうマネージするか、立ち直るか、それを身をもって学ぶ。 ・日本のいわゆる一流企業の競争など、所詮は「競争ごっこ」なのだ。 ・正しいことを全力でやること、結果的に失敗することを厭わないことが大事なのだ。 ・どれだけ一人ひとりの市井に生きる人々の切ない動機付けや、喜怒哀楽というものが理解できるか

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2011/09/10

【MM198 mylibrary マイライブラリ・アウォード!2007 2008/1/30】 【第7位】『会社は頭から腐る―あなたの会社のよりよい未来のために「再生の修羅場からの提言」』(冨山和彦著、ダイヤモンド社、2007年)      http://tinyurl.com/...

【MM198 mylibrary マイライブラリ・アウォード!2007 2008/1/30】 【第7位】『会社は頭から腐る―あなたの会社のよりよい未来のために「再生の修羅場からの提言」』(冨山和彦著、ダイヤモンド社、2007年)      http://tinyurl.com/32msca  (コメント)産業再生機構での経験を元に、組織の問題点を洗い出した作品。ガチガチのリーダーシップ論ではなく、組織研究やマネジメント教育など、広く言及した一冊です。

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