朝顔はまだ咲かない の商品レビュー
多分、朝日新聞の書評で、イジメで引きこもりになった高校生の話だと読んで、興味を持ちました。 この主人公の小夏は、引きこもりでも、家事はするし、かなりまともな生活をしていて、しかも、小説の後半に、なかなかの美人で、カメラが趣味の男の子に一目惚れされる…というのは、なかなか普通の 《...
多分、朝日新聞の書評で、イジメで引きこもりになった高校生の話だと読んで、興味を持ちました。 この主人公の小夏は、引きこもりでも、家事はするし、かなりまともな生活をしていて、しかも、小説の後半に、なかなかの美人で、カメラが趣味の男の子に一目惚れされる…というのは、なかなか普通の 《引きこもり》にはない話。 友だちの秋も、ビックリするくらい親身で、よく訪ねてくれるし、お母さんもサバサバして理解があるし、そういう意味では暗くもないし、あまり《引きこもり》っぽくない話。奇想天外、ありえない部分もあるから、まあ、エンターテイメントとしては、 読める本。小説の最後に、小夏が引きこもりになった真の理由が明かされるけれど、ヒトがヒトに酷いことを平気でするって、怖いことだけど、当たり前にあって、当たり前のまともに見えるヒトが、そんなことをするのは、リアルによくあることかもしれない。自分が自分を認めて、対人関係をつむぐのは 大変なことだけど、どんな状況でも、自分を大切に 生きていきたいものです。
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高校生の時いじめにあい、そこから引きこもりになった19歳の小夏。 小夏の元には、引きこもりになっても変わらず付き合いを続けてくれる、秋という親友がいる。 秋を通して、小さな謎が持ち込まれ、少しずつ外の世界へ出ていく小夏。 引きこもっている小夏の心情とか、外へ出ていく事への恐れや...
高校生の時いじめにあい、そこから引きこもりになった19歳の小夏。 小夏の元には、引きこもりになっても変わらず付き合いを続けてくれる、秋という親友がいる。 秋を通して、小さな謎が持ち込まれ、少しずつ外の世界へ出ていく小夏。 引きこもっている小夏の心情とか、外へ出ていく事への恐れやドキドキ感、新たな人との出会い。ちょっと切なくもなるけど、頑張れ!と応援したくなりました。
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あぁ、好きだなぁ、って思いながら読みました。 秋ちゃんってもっとぶっ飛んでるかと思ったらそうでもなく。そんなところがかわいらしい。
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久しぶりに柴田さんの本を読んだけれど、相変わらず多彩。引きこもりの女の子と少数の周りの人、狭い世界で起こる出来事。そこからほの見える広がる世界。その描き方は好きです。
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ひきこもりの女の子が、日常の謎を親友と解き明かしながら少しずつ世界を広げていく連作短編集。 柴田よしきさんは、皆がわりと意識しないで通りすぎてしまうことを拾い集めるのがうまいな、と思う。犬との遊び方や、なぜか泣けてしまうときや、美味しそうな料理や。 物語自体は大きくない。なんせ主人公はひきこもりだし。だけど、なんだか読むとぐんと世界が広がる気がする。 たぶんこの作家さんは、こういう風に人をみることが出来るあったかい人なんだろうな。 これまで幾つか柴田よしきさんの作品は読んできていて、いつも小説に違和感を覚えるのに、気づくと引き込まれている。 不思議な作家さん。
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何だか、パッとしないお話だと感じました。 私の心がひねくれているせいか、ツッコミどころが多い気がしてしまって、感情移入が全然できませんでした。 人間関係のシーンは、割とアッサリ読めましたが、いまいちミステリーのところにパンチが無く、満足できませんでした。
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いじめをきっかけに高校を辞め、引きこもりになった小夏。 小夏のママとの関係、親友の秋との関係、ふとしたことで知り合った巽くんとの関係を通して変わっていく小夏の心境の変化。 それが小さなミステリーを絡めて描かれているので、おもしろく読めました。 引きこもりになったきっかけと吹っ...
いじめをきっかけに高校を辞め、引きこもりになった小夏。 小夏のママとの関係、親友の秋との関係、ふとしたことで知り合った巽くんとの関係を通して変わっていく小夏の心境の変化。 それが小さなミステリーを絡めて描かれているので、おもしろく読めました。 引きこもりになったきっかけと吹っ切れた瞬間は、あぁ、そんなものかもなぁと思いました。
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頑張ったなぁ、なっちゃん。ひきこもりから最後はバイト生活までいっちゃうんだもんなぁ。 心蠢く、ザワザワとした 脱出したいけれどコワイと思う20歳の女の子の気持ちが よく描かれていた。「秋」しかり。謎解きも家にいるからこそ、気づくいつもとの違い、見たいな感じで柔らかだった。 坂木司の「引きこもり探偵」とはまた違う、引きこもり側からの語りで新鮮だった。よかった、よかった。続きはあるのかなぁ。
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ひきこもり少女の日常系ミステリ。これはミステリでは?と読み終えてから気付いた程、ミステリ要素は薄め。 あまり主人公が好きになれなかった。ひきこもり脱出のきっかけを自力で掴んだのではないからだと思う。親友の秋も彼氏の巽も相手から寄ってきており、小夏が自分から近づいていったわけでは...
ひきこもり少女の日常系ミステリ。これはミステリでは?と読み終えてから気付いた程、ミステリ要素は薄め。 あまり主人公が好きになれなかった。ひきこもり脱出のきっかけを自力で掴んだのではないからだと思う。親友の秋も彼氏の巽も相手から寄ってきており、小夏が自分から近づいていったわけではないよね。 あと、普通の少女の感性が苦手なのかもしれない。
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高校時代のヒドイいじめをきっかけに引きこもっている女の子。 この子がもんもんとしながら毎日をとにかく生きてる。 偉い。 小説だって解ってるし、現実はこんなに簡単にいろんなことが解るわけじゃないんだけど、でも偉いなぁって思ったのでした。 外から見たら引きこもって何もしてないように...
高校時代のヒドイいじめをきっかけに引きこもっている女の子。 この子がもんもんとしながら毎日をとにかく生きてる。 偉い。 小説だって解ってるし、現実はこんなに簡単にいろんなことが解るわけじゃないんだけど、でも偉いなぁって思ったのでした。 外から見たら引きこもって何もしてないように見える人だって、 いろんなことを考えてるし、悩みながら進もうとしてる。 だからきっと、自分も頑張るべきなんかなって思ったりするのです。
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