イノベーション・シンキング の商品レビュー

ポールスローン【著】,ディスカヴァー・クリエイティブ【訳】

2009/10/07

【目的】：すごい発想力をつける考え方、方法を教えて。
・イノベーションとは、アイデアを実行し、それまでに存在しなかった新しいものを世に出すこと。
・そのための思考法が水平思考（ラテラルシンキング）。
・水平思考の１０のスキル（前提を疑う、探り出す質問をする、見方を変える、奇抜な組み合わせ、アイデアの採用・応用・改良、ルールを変える、アイデアの量を増やす、試して評価する、失敗を歓迎する、チームを活用する）
・リーダーはスタッフに水平思考を身につけさせ、イノベーションに溢れた組織をつくる。
・組織にビジョンを浸透させる。ビジョンは、ミッション、価値基準、組織風土、目的を含む簡潔・力強いメッセージ。
・ビジョン実現へのステップ。権限を与える、コミュニケーションで恐れを減らす、（失敗対応の）Ｂプランの用意、環境整備（現実的なゴールと期限）、（緊急ではないが重要な）目標に集中、イノベーションのスキルを使う。
・ブレーンストーミングの活用。意見に番号付け。
・たとえ。「問題は○○することに似ている。」
・六つの帽子。白：情報・データを求める、赤：感情を表す、黄：楽観、黒：悲観、緑：可能性・改善、青：プロセスチェック。

#既存のものの改良・改善だけではなく、イノベーションを追求する必要性には納得。確かに、ロウソクに改善を重ねても電灯にはならない。日頃、改善だけに目が向きがちな職場を大いに反省する。
#前提を疑うこと、特に他者のルールは外してみることなど、具体的なスキルも示されているが、何より重要なのはイノベーションを重視するトップの意思なのかもしれない。
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