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私が語りはじめた彼は の商品レビュー

3.5

252件のお客様レビュー

  1. 5つ

    37

  2. 4つ

    81

  3. 3つ

    87

  4. 2つ

    22

  5. 1つ

    4

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2011/02/18

大学教授・村川融をめぐり、彼に関わる周辺の人々を描いた連作長編。 「ロマンス小説の七日間」を読んだ後だったので、ギャップに戸惑った。 いろんな顔を持ってはりますね。スゴイ。

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2011/05/10

そういえば三浦しをんさんの作品を読んだことがない! と思ってよんでみた。 一人の男性について、色々な人が語っていく話だた。 それぞれの人は、色々な形でその男性にかかわっていて 最後はその人のお葬式で終わる。 面白かった! それぞれの話が短編見たいになってるから 飽...

そういえば三浦しをんさんの作品を読んだことがない! と思ってよんでみた。 一人の男性について、色々な人が語っていく話だた。 それぞれの人は、色々な形でその男性にかかわっていて 最後はその人のお葬式で終わる。 面白かった! それぞれの話が短編見たいになってるから 飽きなかったし、関連が見えてくると面白い!

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2010/12/29

三浦しをん さんの本は 『風が強く吹いている』 しか読んだことがなかったので、 他の作品も読んでみたい と思っていた。 この作品は、ちょっとタイトルがくさすぎて 目にしつつも敬遠していた。 6編からなる一連の小説だが、 話の核になっている 大学教授の村上融 は...

三浦しをん さんの本は 『風が強く吹いている』 しか読んだことがなかったので、 他の作品も読んでみたい と思っていた。 この作品は、ちょっとタイトルがくさすぎて 目にしつつも敬遠していた。 6編からなる一連の小説だが、 話の核になっている 大学教授の村上融 は、細かく表現されていない。 うまい というか すごい と思った。 深く引き込まれた。 解説にあるとおり、 ミステリ+心理小説+現代小説 といった感じですごい。 でも 個人的感想として、 「こんな 悪意のない迷惑なおっさんに みんなかき回されて不幸になってもしょうないでしょ?」 と言いたくなってしまう。 まあ小説相手にムキになっても、しょうもないけど。

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2010/12/18

「きみと話がしたい。きみの話を聞かせてほしい」 決して読んでいておもしろい話ではない一人の男を巡る愛憎の物語というところ。だけど、無性に引き込まれてしまう。読まなければいられない焦燥感がある。こういった面はさすが三浦しをんを称賛したい。 読後はどこかすっきりとしなかった。ただ...

「きみと話がしたい。きみの話を聞かせてほしい」 決して読んでいておもしろい話ではない一人の男を巡る愛憎の物語というところ。だけど、無性に引き込まれてしまう。読まなければいられない焦燥感がある。こういった面はさすが三浦しをんを称賛したい。 読後はどこかすっきりとしなかった。ただ、村上という男。そしてその男を“何度も何度も思い出す”人々のことを考えずにはいられなかった。

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2010/12/04

 ひとりの男性を中心に描かれる、愛の物語。  愛、とひとくちに言ってもさまざまなものがある。夫婦愛、家族愛、師弟愛、一方的な愛、報われた愛、報われない愛。  これは村川融というひとりの男性についての愛の物語である。"彼"について、時系列を追い、さまざまな&...

 ひとりの男性を中心に描かれる、愛の物語。  愛、とひとくちに言ってもさまざまなものがある。夫婦愛、家族愛、師弟愛、一方的な愛、報われた愛、報われない愛。  これは村川融というひとりの男性についての愛の物語である。"彼"について、時系列を追い、さまざまな"私"が語るのだ。しかし、村川自身は何も語らない。村川がセリフを発するシーンは本当にごくわずか。  物語は、村川に(おそらく)女性から告発文が届くことから始まる。それは村川の不貞を糾弾するものだった。彼の元で働く三崎は、村川に頼まれ差出人を探ることになる。  たとえばこれを、ただ差出人を探す旅としての小説にすることも考えられたんじゃないかと思う。しかし、本書はそこには言及しない。ただひたすら章が変わるごとに語り手が代わり、それぞれが口々に村川のことを語るだけなのだ。  本当に、三浦さんは独特の手法で描くひとだと思う。周りを深く深く掘り下げる。そうすることで語りたいことが浮き彫りになっていく。  本作では村川は一度も語り手にならない。しかし間違いなくこの本の主人公は村川融だ。

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2019/01/16

恋愛の醜さと美しさ・・・ 「ミステリ+心理小説+現代小説」 恋愛は永遠にあるのか あるとしたらそれは・・・

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2010/11/28

冒頭の恐ろしい描写にぞぞっとしながら、読み始めたけど かなり読み応えがあった。 じっとり恐ろしい。。。。。

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2013/01/26

帯を見て、有吉佐和子の「悪女について」みたいなのを想像していたんですよね。 違いました。でも、それはそれでイイです。 心にひっかかって何度も読みました。 (短編連作なので、好きな作品群だけ) 三浦しをんって、スゴイなぁ。 個人的には、この本の中の「冷血」が好きです。

Posted byブクログ

2010/11/02

一人の大学教授を巡って彼の周囲の人達が語る物語。 対象に対する距離の取り方が絶妙ですね。 最後まで”真実の彼”は判らないままなんだけど 読み終えて鳥肌が立ちました。 ”大好きな本”とは言えないけれど”忘れがたい本”ではあります。

Posted byブクログ

2010/10/28

連作なのだが、なにかこう一つ入りきれない。感情移入の軸をどこに持っていけばいいのかつかめないというか。 切なさやはかなさみたいなものを感じる部分部分はあるのだけれど、総体としての感覚が残念ながら残らなかった。

Posted byブクログ