映画篇 の商品レビュー
本の神様、ごめんなさい! この本のせいで、私は誓いをふたつも破ってしまいました。 ひとつは、毎週図書館で借りてきた5冊~10冊の本を、 次に待っている人のためにも、必ず1週間で読み切って、返却すること。 読み終えたのだけれど、あまりに好きになりすぎて すぐにもう一度読み返したく...
本の神様、ごめんなさい! この本のせいで、私は誓いをふたつも破ってしまいました。 ひとつは、毎週図書館で借りてきた5冊~10冊の本を、 次に待っている人のためにも、必ず1週間で読み切って、返却すること。 読み終えたのだけれど、あまりに好きになりすぎて すぐにもう一度読み返したくて、もう1週間手もとに置いてしまいました。 もうひとつは、ピアノの次の生徒がやってくるまでの わずかな時間を縫って、泣いてしまいそうな本をけっして読まないこと。 途中でさんざん泣いて、続きを読めばまた泣くのは目に見えていたのに ガマンし切れずに読んで、案の定、目も鼻も真っ赤になって 「せんせい、どうしたの?!」と驚く生徒に 「花粉症よ! たぶん、セイタカアワダチソウとかの。。。」と 苦しい嘘をついてしまいました。 そして、金城一紀さん、ごめんなさい! あまりに『SP』のTVシリーズのクオリティが高かったので、 金城さんといえば、ハードボイルドな世界を描く人、と思い込んでいて。 こんなゆるゆるのほっぺでよければ、左の頬のみならず 右の頬も差し出しますので、思う存分打ってください。 そんな懺悔をしたくなるほど、素敵な本です! そっけないほどにあっさりした表紙を捲ると 鉛筆で模写されたオードリー・ヘップバーンが微笑む、 手作り感満載の、『ローマの休日』の上映会のポスター。 目次には、映画のタイトルをつけられた5つのお話が並んでいるのに その中には『ローマの休日』の文字は見当たらなくて。。。 年齢も、職業も、趣味も、生きる世界も全く違うひとたちが それぞれのかけがえのない思い出の中、 夏の終わりの区民会館で上映される『ローマの休日』でつながる日。 この映画を大切な誰かと並んで観たひとも、観られなかったひとも、 大切な誰かのために上映しようとがんばったひとも 願いが叶えられて、しあわせになれますように。 そう願わずにいられなくなる、愛おしいひとたちの、愛おしい物語。 最終話の『愛の泉』。 愛するおばあちゃんの《だいじょうぶオーラ》復活のため 持てる力を総動員して走り回る孫たちの物語を、 誰かを心から励ましたいとき、あるいは励まされたいとき この先私は、数えきれないほど読み返すことでしょう。 本の神様に懺悔しつつ図書館に返したあかつきには、 すぐに本屋さんで買ってきて、 原田マハさんの『キネマの神様』の隣に並べたい、名作です。
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題名(というか目次)の中に「ローマの休日」がないのに、なんで最初にポスターがあるんだろう……と謎だった。けど違う話だけど少しずつ関わっているとこがあって、さらに少し『対話篇』の内容もあって、読者からはそうしたちょっとしたところを見つけるのが楽しい♪最後の話は孫たちが力を合わせて目...
題名(というか目次)の中に「ローマの休日」がないのに、なんで最初にポスターがあるんだろう……と謎だった。けど違う話だけど少しずつ関わっているとこがあって、さらに少し『対話篇』の内容もあって、読者からはそうしたちょっとしたところを見つけるのが楽しい♪最後の話は孫たちが力を合わせて目指していくのが微笑ましくて楽しかった。 『対話篇』を読んだ後にぜひ。
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※このレビューにはネタバレを含みます
オムニバス形式で語られる短編集。映画はやさぐれた少年たちの精神安定剤であり、おばあちゃん想いのにわかプロデューサやそのいとこの心の糧でもある。すべての短編がビデオ店とローマの休日で繋がっている。
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切なく哀しい友情物語から始まり、その後もどこか哀しい、それでいて仄かな希望を見出せる様な話が続く。 胸がギュッとなるような話でしんみりした所に、最後の『愛の泉』で笑って最後はじわりと感動。やられました。全編通して登場する『ローマの休日』が、最後に大きな意味を持つという流れが素晴ら...
切なく哀しい友情物語から始まり、その後もどこか哀しい、それでいて仄かな希望を見出せる様な話が続く。 胸がギュッとなるような話でしんみりした所に、最後の『愛の泉』で笑って最後はじわりと感動。やられました。全編通して登場する『ローマの休日』が、最後に大きな意味を持つという流れが素晴らしかった。他の作品も読んでみようと思う。
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5つのお話が収録された短編集 どれも映画を絡めた話ですが そんなにガッツリ絡んでる訳でもない話も あったのがちょっと拍子抜け 私が映画に詳しくないから わかんなかっただけかもしれないけど それぞれ独立した話のようで 少しずつリンクがあって 最後の話で総括、集大成みたいに なっ...
5つのお話が収録された短編集 どれも映画を絡めた話ですが そんなにガッツリ絡んでる訳でもない話も あったのがちょっと拍子抜け 私が映画に詳しくないから わかんなかっただけかもしれないけど それぞれ独立した話のようで 少しずつリンクがあって 最後の話で総括、集大成みたいに なってる構成は面白かった こういうの好きだからってのもあるけど 太陽がいっぱい ドラゴン怒りの鉄拳 の冒頭2本がすごく面白かったです ちょっと映画も観てみたくなりました
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ドラゴン怒りの鉄拳と愛の泉が特にすき。 鳴海くんがすき! 短編集だけど繋がってる。こういう作り、すきだな。 タイトルになっている映画や、作品の中に出てくる映画が見たくなりました。
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5つの短編で構成。 それぞれ何かしらある映画に関わる話で、最後には「ローマの休日」で全ての話が繋がっていきます。 どの話も凄く好き!対話篇が良かったから試しに読んでみたのですが、 対話篇よりさらに好きです。 ☆6つつけたいくらい(笑) 特に最後の2つが好きだったんですが、レ...
5つの短編で構成。 それぞれ何かしらある映画に関わる話で、最後には「ローマの休日」で全ての話が繋がっていきます。 どの話も凄く好き!対話篇が良かったから試しに読んでみたのですが、 対話篇よりさらに好きです。 ☆6つつけたいくらい(笑) 特に最後の2つが好きだったんですが、レビューしたいけど言葉にできないくらいよかったです。 「ペイルライダー」は激シブなおばちゃんが激シブなお話(実際もっと深い) 最後の「愛の泉」は、愉快な家族の愛情に満ち満ちたお話。 ぜひ、読んでない人は読んでみてほしいです最後まで! 読後幸せな気持ちになれます(*・ω・*) 忙しい人にも短編集なのでおすすめ!
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映画がキライって人に会ったことがないな。多分、どこかにいるんだろうけど。。。そんな人とは友達にはなれそうにない(笑) なんで僕たちは虚構の世界の人たちに勇気づけられたりするんだろうか?やっぱり人間は"story-telling animal"で物語を常に必要...
映画がキライって人に会ったことがないな。多分、どこかにいるんだろうけど。。。そんな人とは友達にはなれそうにない(笑) なんで僕たちは虚構の世界の人たちに勇気づけられたりするんだろうか?やっぱり人間は"story-telling animal"で物語を常に必要としているからなのか? ある種の小説や映画や写真や音楽、他のアートが、「慰め」ではなく「救い」になるときがある。なぜなら、そこには自分の心が共鳴する物語があるから。そんな「物語の力」という主題を「映画」というスパイスによってうまく料理した作品。さらっと読める連作短編集。一番最初の短編が好きだ。
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- ネタバレ
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本屋大賞にノミネートされてなかったらまず読まなかったであろう表紙と題名。 なんでこんなに地味なんだ!ずっと映画評論かと思ってたぞ! 内容は予想を裏切ってくれてすごーくよかった。なんかホントにいい映画をたっぷり見終わったみたいに余韻が残る。感動しました。 登場するいろんな映画は、特に映画マニアじゃなくても、「わりと映画好き」くらいの人ならきっと「あ、あの映画~」ってわかるくらいの名作ぞろいだし、見てなくてもたぶんストーリーだけで充分面白い。 短編集だけど少しずつリンクしてて、最後の「ローマの休日」上映会でまとまって、じーん。もーいい話なんだこれが!! 物語の力、というのをまた改めて感じる一冊。よかったです。
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面白かった。映画ってイイなあって思った。見たことある映画も見たこと奈井江伊賀もたくさん出てくるけど、見てみたいなあって思った。映画を巡る短編集でとても読みやすかった。帯に「物語が体にサラッとはいってくる」ってかいてあったけど、まさにそんな感じだった。
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