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南京事件 の商品レビュー

4.3

13件のお客様レビュー

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2025/04/02

「南京事件」 https://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51292895.html

Posted byブクログ

2023/06/11

読みながら大日本帝国陸軍の暴虐が往古の蒙古や現代のロシアに似ていると思ったらほとんど同じ言い方を本書でもみつけて笑ってしまった。 南京事件における日本軍の暴虐性は本当に異常。読めば読むほどその異常性が際立ち、ではその理由はという疑問に答える章節も本書にあるはあるが、発掘されている...

読みながら大日本帝国陸軍の暴虐が往古の蒙古や現代のロシアに似ていると思ったらほとんど同じ言い方を本書でもみつけて笑ってしまった。 南京事件における日本軍の暴虐性は本当に異常。読めば読むほどその異常性が際立ち、ではその理由はという疑問に答える章節も本書にあるはあるが、発掘されている史料の乏しさもあってか、満足できるものではなかった。それを究明しないと、将来軍を設立する必要が出た時にまた同じ轍を踏むことになる。自衛隊員に女性を入れてジェンダーレス云々とか夢見たいな話に現ぬかしている場合ではない。 それと、根拠はないが、日本人はわりと自棄になってしまう傾向が強い気がした。これは別の本でも読んだが、日本人はというより、アジア人にその傾向が強いらしく、普段は統治者に従順して、忍んで耐えてして、ある時それがドンと弾けて大暴乱になる。中国の革命もその類だが、日本にもそういう傾向がある、と。ただ、日本の場合は何かをひっくり返そうという爆発よりも道徳観念をかなぐり捨てて自己中に陥る傾向が強いと思う。逆を返せばそれだけ普段から道徳という世間体に雁字搦めになっているということなのかな。南京の暴虐もまさにそのタイプ。上官のいうこと無視、気の向くままに殺戮、母親もあろうに強姦に耽る、何か線がプツッと切れるんだろうな。そして今にして思うのは、年寄りが戦争を語ろうとしないのは、戦争が辛いからではなく、自分も多かれ少なかれ、線がプツッと切れて、獣と化し、暴虐を働いたことを悔いたからなのではないかしらん。 ただ、『奉天三十年』(岩波新書) には、日露戦争の時の日本軍について著者クリスティーは統制がとれていて安心できたとする一方、日本軍が去って、平民や下士が入ってくると、風紀も治安も大いに乱れた、と書いて居る。同書には、ロシア人がとても親切に頼もしく振る舞う場面もでてくる。あるいは、西欧人同士だからかも知れないが、暴虐を極め、命令を無視する軍というのは、結局弱さから来て居るのかも。弱いということは人の交代もはやく、育つ前に教育も充分に受けていない庶民が兵にとられ、結果軍の統率も崩れ、悪循環で敗北に突き進む。

Posted byブクログ

2021/06/11

恥ずかしながら南京事件についてはまともな知識がなかったので大変勉強になった。とても詳しくバランスよく書かれていて、概要はわかった。巻末資料も詳細で、この資料を見ながら読むとどの部隊がいつどこで事件に関わったのかがわかる。

Posted byブクログ

2020/04/06

実証主義そのものという人。それゆえ当時大衆迎合的だった新聞各社の記述を、批判的に見ていて面白い。 南京事件はあった、なかったという議論ではなく、南京入城や軍略、陸軍報告書から分かる師団の動き、海外の新聞からどのように事件と呼ばれるものが起きていったかを検証している。 盧溝橋から...

実証主義そのものという人。それゆえ当時大衆迎合的だった新聞各社の記述を、批判的に見ていて面白い。 南京事件はあった、なかったという議論ではなく、南京入城や軍略、陸軍報告書から分かる師団の動き、海外の新聞からどのように事件と呼ばれるものが起きていったかを検証している。 盧溝橋から東京裁判まで、網羅的な説明がありがたい。 強いていうなら、松井大将の実録は多かったものの、谷中将に関する記述が弱かったことが残念。 第六師団の動きを詳しく知りたい。 どなたかご存知あれば、情報を。

Posted byブクログ

2017/09/12

南京事件の歴史のみならず、その論争史まで含めて体系的に理解できた。難しい史実をニュートラルに扱っており、大変面白く読んだ。

Posted byブクログ

2017/01/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2007年刊。著者は千葉大学教授。日中戦争での南京攻略戦での虐殺事件に関し、不法殺害(=虐殺)は実在、その数は軍民併せて4万人とする見解を、多様な史料を引用して裏付けつつ検討。松井岩根日記改竄事件や南京事件ニセ現場写真に対する批判等、マボロシ派にも「大」虐殺派にも批判の眼を向ける。多様な史料の引用は良。本書の中で印象的なのは、南京事件のことを告白する日本兵の多さであり、「自白は証拠の女王」との観点からみて不存在論の展開は無理ありすぎの感が…。加え、おそらく未来永劫確定が不可なのは「強姦」件数であろう。 なお、本書が紹介する偕行社「南京戦史」も読んでみたいところ。そもそも偕公社は、陸軍士官学校卒業生等軍関係者の親睦団体。同社が出した「南京戦史」では陸軍従軍者からの聞き取りも踏まえ、1万数千人の虐殺ありとの立場を開陳しているらしい。

Posted byブクログ

2022/02/13

1986年刊行書籍に2007年増補改訂版。 秦郁彦の事実検証と論拠については、何度読んでも感服するし史観もほぼ賛同するのだけど、何でこの人はしばしば産経系や歴史修正主義陣営と行動を共にするのだろう? 事実認定については意見をリベラル派と一にするのに、秦郁彦が右派に属しているように...

1986年刊行書籍に2007年増補改訂版。 秦郁彦の事実検証と論拠については、何度読んでも感服するし史観もほぼ賛同するのだけど、何でこの人はしばしば産経系や歴史修正主義陣営と行動を共にするのだろう? 事実認定については意見をリベラル派と一にするのに、秦郁彦が右派に属しているように見える不思議。 もうちっと、著作を読み込まないとあかんかな。

Posted byブクログ

2015/04/29

論争史が増補されて増補版が出たのは2007年。気になっていたのに、読んだのは最近。秦郁彦さんはどちらかというと政府側というイメージがあったからだが、事実を重んじる人という印象はあった。今回、南京に初めて行き、大虐殺記念館を足早に訪れたのを機に読んでみた。日本では、いわゆる「大虐殺...

論争史が増補されて増補版が出たのは2007年。気になっていたのに、読んだのは最近。秦郁彦さんはどちらかというと政府側というイメージがあったからだが、事実を重んじる人という印象はあった。今回、南京に初めて行き、大虐殺記念館を足早に訪れたのを機に読んでみた。日本では、いわゆる「大虐殺」肯定派と、大虐殺はなかったという派があって、その論争史も何種かでているほどだ。なかった派は「まぼろし派」とも言われるが、その人たちでさえ、虐殺自身を否定した人はほとんどいない。(それでも英語学の権威である渡部某などはなかったと喧伝している)事件の全貌を直接見た人もいないから、自分たちの部隊はそんなことはしていないとか、自分の親、親戚から聞いたこともないという人はもちろんいるだろうし、自分たちのやったことは恥故秘匿したいという人たちも多いだろう。しかし、あることを証明するのは簡単だが、ないことを証明するのはとてつもなく難しい。河村名古屋市長がないと言ったのは、誰か親戚のことばを受けたのだろうが、まったく歴史というものを知らない人のいうことばだ。秦さんによれば、一番信用のできる資料は憲兵隊によるものだが、それは隠匿か焼却されて見つけられないという。しかし、虐殺があったことは否定しようのない事実であって、現場にいた西洋人、日本人の兵隊、将校らの断片的な記録からも明らかである。一方、大虐殺派は中国人から取材するのはいいが、日本側資料とつきあわせる作業を怠っているという。まったく、一方聞いて沙汰するなである。問題は、いわゆる武器をすてて避難区へ入った兵隊たちをどうとらえるかである。この中には、大衆のふりをよそおい攻撃したものもいるという。それもあったろう。しかし、多くは捕虜をもてあまして処分したケースが多い。考えてみれば、南京に入った皇軍は現地調達を旨とし、なにも用意していなかったのだから。捕虜に食わせる食料などないのである。中国は30万の虐殺があったといい、この数字がいわば一人歩きしているが、数を問題にしていると堂々巡りになる。それより、南京入場において、はなはだしい狼藉、略奪、放火、強姦、虐殺があったことを認めることが第一歩ではないだろうか。

Posted byブクログ

2015/01/08

南京留学を機に、勉強してみようと思い本書を選んだ。現代においては「虐殺」ばかりが取り上げられている。しかし、「事件」としても見なければならないと感じた。

Posted byブクログ

2014/03/02

慰安婦問題について何冊か読んだときに、秦郁彦は朝鮮人慰安婦の強制連行について否定的だったので、そういう立場の人なんだと思い込んだ。で、南京事件について何冊か読む中で、事件を否定する側の代表のつもりで秦郁彦のこの本を選んだのだが、誤解だった。犠牲者の数こそ4万人(中国側の主張では3...

慰安婦問題について何冊か読んだときに、秦郁彦は朝鮮人慰安婦の強制連行について否定的だったので、そういう立場の人なんだと思い込んだ。で、南京事件について何冊か読む中で、事件を否定する側の代表のつもりで秦郁彦のこの本を選んだのだが、誤解だった。犠牲者の数こそ4万人(中国側の主張では30万人)と減らしているが、南京で旧日本軍が捕虜や民間人を対象とした虐殺、非行事件を起こしたことは動かせぬ事実である、と結論している。似た性格を持つ2つの事件について、それぞれ別の結論を出しているということは、主観にあまり左右されていないということなのかもしれない。この人の本をもう少し読んでみようかなという気になった。慰安婦や虐殺の被害者に対して妙に冷たい物言いをするのが気になるけれど。 というわけでもう少し、南京事件について読まなければならないようだ。いわゆる「まぼろし派」の主張に、どの程度の説得力があるのか。

Posted byブクログ