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国のない男 の商品レビュー

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77件のお客様レビュー

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2025/12/21

この本で2025年を締めることになるだろうと思っていたのだが、 思いも寄らず引き込まれてしまい、するすると読了してしまった。 ヴォネガット最後の作品エッセイ。 ジョージ・ブッシュ政権への批判、当時の世相への嫌悪感、人類への愛情と絶望が、ユーモアたっぷりにシニカルに書かれている。...

この本で2025年を締めることになるだろうと思っていたのだが、 思いも寄らず引き込まれてしまい、するすると読了してしまった。 ヴォネガット最後の作品エッセイ。 ジョージ・ブッシュ政権への批判、当時の世相への嫌悪感、人類への愛情と絶望が、ユーモアたっぷりにシニカルに書かれている。 今ならチェックが入りそうな差別が結構出てくるのだが、それは当時は気にされなかった(被差別者を慮るような時代ではなかった)のと、当時の彼の読者層が被差別とは無縁の階級であった(人種的・性別的・経済的・文化的に)ということなのかもしれない。 *************** 「唯一わたしがやりたかったのは、人々に笑いという救いを与えることだ。ユーモアには人の心を楽にする力がある。アスピリンのようなものだ。百年後、人類がまだ笑っていたら、わたしはきっとうれしいと思う。」 「これが幸せでなきゃ、いったい何が幸せだっていうんだ」 「幸せなときは幸せなんだと気づいて欲しい。叫ぶなり呟くなり、考えるなりしてほしい」

Posted byブクログ

2023/08/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

82歳で書いたエッセイで、最後の作品。とりとめなく書かれているけれど、基本的な姿勢はとてもうなずける。 「「進化」なんてくそくらえ、…人間というのは、何かの間違いなのだ。われわれは、この銀河系で唯一の生命あふれるすばらしい惑星をぼろぼろにしてしまった。」 「われわれは全員、化石燃料中毒なのだ。そして現在、ドラッグを絶たれる寸前の中毒患者のように、わらわれの指導者たちは暴力的犯罪を犯している。」 「電子化されたって、いいことなんか、何もない。…われわれはダンシング・アニマルなのだ。起きて、外に出て、何かするというのはすばらしいことではないか。」

Posted byブクログ

2021/05/23

えっ!と驚いたり、ふっ!と笑みが浮かんだり、ん~と考えたり、筆者の毒舌とユーモアに一喜一憂しながら読了。面白かった! 「新聞・TVなどは臆病なうえに無警戒で、ちっとも国民の役に立っていない。実際にいま何が起こっているのか知ろうと思ったら、頼りになるのは本だけだ。」と筆者。あれ?...

えっ!と驚いたり、ふっ!と笑みが浮かんだり、ん~と考えたり、筆者の毒舌とユーモアに一喜一憂しながら読了。面白かった! 「新聞・TVなどは臆病なうえに無警戒で、ちっとも国民の役に立っていない。実際にいま何が起こっているのか知ろうと思ったら、頼りになるのは本だけだ。」と筆者。あれ?国問わず、今も昔も変わらないのね~。 「人々に笑いという救いを与えることだ。ユーモアには人の心を楽にする力がある。」 「幸せなときには、幸せなんだと気づいてほしい。」 思わず、はい!と返事をしたくなった。

Posted byブクログ

2021/02/11

表紙の男に見抜かれて何も知らずに手に取った。カバーそでの言葉を見て読もうと思った。 「唯一わたしがやりたかったのは、 人々に笑いという救いを与えることだ。 ユーモアには人の心を 楽にする力がある。 アスピリンのようなものだ。 百年後、人類がまだ笑っていたら、 わたしはきっとうれし...

表紙の男に見抜かれて何も知らずに手に取った。カバーそでの言葉を見て読もうと思った。 「唯一わたしがやりたかったのは、 人々に笑いという救いを与えることだ。 ユーモアには人の心を 楽にする力がある。 アスピリンのようなものだ。 百年後、人類がまだ笑っていたら、 わたしはきっとうれしいと思う。」 カート・ヴォネガット1922年誕生。 来年で生誕100年じゃないか! この本は2005年に出版されたから、そこから百年後といえば2105年なのかもしれないが、その時はそんな事は関係なかったね。2022年までにこの本を読んで、人類がまだ笑っているかどうかを報告しようと思ったんだ。 最初はアメリカンユーモアが胃にもたれて、これは優しさ半分のバファリンじゃなきゃダメかなと思ったけど、そもそもアスピリンには頼らないぼくはドラえもんに助けを求めた。 するとどうだろう最後の数ページは良かった。肌に合わないと思った本ではあったが、カバーそでの言葉を目指して、無為にページをめくり、徒然なるままに戯言を読み流しければ、あやしうこそものぐるほしけれ。 「これが幸せでなきゃ、いったい何が幸せだっていうんだ」 この本より先に小説を読めば良かったのかもしれない。きっと、荒唐無稽文化財級の逸品である事だろう。

Posted byブクログ

2020/03/02

2019.9月。 表紙の写真がたまらなくいい顔。人間は愚かだ。それは間違いない。ああ、それでも考えて生きていく。笑いと音楽。それは絶対。

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2017/09/16

ヴォネガットの読者にとっては殊更持ち上げるような書でもない。でも、ヴォネガットらしさが溢れかえっていて、旧作を強烈に読みたくさせるし、もし、初心者の方が読んだなら、是非この回りくどいジョークばかり言ってると思ったら、強烈に響くパンチラインをサラッとぶっ込むこのおっさんの作品を読ん...

ヴォネガットの読者にとっては殊更持ち上げるような書でもない。でも、ヴォネガットらしさが溢れかえっていて、旧作を強烈に読みたくさせるし、もし、初心者の方が読んだなら、是非この回りくどいジョークばかり言ってると思ったら、強烈に響くパンチラインをサラッとぶっ込むこのおっさんの作品を読んで欲しいと思う。きっと今読み終わったあなたは読みたくなってるはずだ。これが幸せでなくて、何が幸せだってんだ!

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2015/11/26

カート・ヴォネガットの国のない男を読みました。 カート・ヴォネガットのアメリカ批判、文明批判のエッセイでした。 人間はこのすばらしい地球をぼろぼろにしてしまった、というような指摘が満載です。 ちょっと暗くなってしまいますが、ユーモアもたっぷりあって楽しく読みました。

Posted byブクログ

2025/12/17

邦訳は全て読み尽くしたと思っていたがヴォネガットの未読作品があったので早速読みました。 エッセイ集です。 高校のころにはまって随分読んだのですが邦訳も読み尽くしたつもりで随分久しぶりの再会となりました。 皮肉の効いた文章で当時のブッシュ政権をこきおろします。 当時82才のこの作家...

邦訳は全て読み尽くしたと思っていたがヴォネガットの未読作品があったので早速読みました。 エッセイ集です。 高校のころにはまって随分読んだのですが邦訳も読み尽くしたつもりで随分久しぶりの再会となりました。 皮肉の効いた文章で当時のブッシュ政権をこきおろします。 当時82才のこの作家が遺作として書いたものがこれか...と正直思わなくもないですが...これもらしいと言えばらしいのでしょう。 とてもいい作家だから知らない人には是非読んで欲しいです。

Posted byブクログ

2014/10/25

進化なんてくそくらえ。 そう叫んでくれる人が何よりも必要な世界に、我々は生きているのだと思います。

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2014/07/19

Tumblrで目にした引用が心に残っていたので購入。結局好きな箇所はみんな引用投稿で目にした文章ばかりだった。 とはいえ、面白くて(82歳とは思えない軽妙な文章。翻訳の金原瑞人氏のおかげ?それからブラックユーモアを交えた自国批判なども)、温かな本だった。ヴォネガットの愛情を感じる...

Tumblrで目にした引用が心に残っていたので購入。結局好きな箇所はみんな引用投稿で目にした文章ばかりだった。 とはいえ、面白くて(82歳とは思えない軽妙な文章。翻訳の金原瑞人氏のおかげ?それからブラックユーモアを交えた自国批判なども)、温かな本だった。ヴォネガットの愛情を感じる。 ヴォネガットの本はまだ「スローターハウス5」と「ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを」の2冊しか読んでいないけど、これからももっと読んでいこう。 (心狭いこと言うけど、帯の推薦文に有名人を連れてくるのはあまり好きではない。特に、嫌いな人が推薦文だったので、折角の素敵な装丁なのに!と思ってしまった。心狭いけど。)

Posted byブクログ