ある明治人の記録 の商品レビュー
柴さんは 武士の矜持を忘れなかった方だったんでしょうね。 陸軍幼年学校草創期のちぐはぐさが感じられて興味深いです。
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明治の陸軍人柴五郎が会津藩子弟であった幼い頃に起こった戊辰戦争からの会津と自身の経験を記した回顧録。 時系列を整え暗記するだけの学習的日本史に一石を投じる、「血の通った歴史」の本。
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会津戦争後、斗南藩のことは何となく知っていたが、これほどの悲惨な境遇だとは知らなかった。読んで良かった。
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帝国陸軍大将 柴五郎の 少年時代の悲惨な経験。 戊辰戦争で会津若松の城下町での戦争、籠城戦 多くの犠牲者。 戦後は新政府からの徹底的な差別。 こうした境遇から独力で立ち上がろうとした気骨ある会津人の 記録を読むと、真に内戦とは悲惨なものだと痛感する。 戦争を起こすは簡単なこと。戦...
帝国陸軍大将 柴五郎の 少年時代の悲惨な経験。 戊辰戦争で会津若松の城下町での戦争、籠城戦 多くの犠牲者。 戦後は新政府からの徹底的な差別。 こうした境遇から独力で立ち上がろうとした気骨ある会津人の 記録を読むと、真に内戦とは悲惨なものだと痛感する。 戦争を起こすは簡単なこと。戦争をやめるリーダーの勇気こそが 歴史を動かすのだ。会津若松藩を見捨てて逃げた将軍は生き延びた。これが戊辰戦争の象徴的な結果であろう。
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会津戦争前から太平洋戦争終戦直後までを生きた、会津出身士族の記録。戊辰戦争の一面(敗者の側からの)、とくに会津での現実がよく語られている。歴史書からの知識ではなく、こういう“生の声”がいかに貴重なことか! 柴五郎氏は、後に陸軍軍人として大将までのぼり活躍した人。他の記録も読んでみ...
会津戦争前から太平洋戦争終戦直後までを生きた、会津出身士族の記録。戊辰戦争の一面(敗者の側からの)、とくに会津での現実がよく語られている。歴史書からの知識ではなく、こういう“生の声”がいかに貴重なことか! 柴五郎氏は、後に陸軍軍人として大将までのぼり活躍した人。他の記録も読んでみたい。
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戊辰戦争敗戦後、下北半島へと移封された会津藩士の手記。落城に伴い家族を失い、極寒の地で生死の境を彷徨う過酷な少年時代。勝者(薩長)による明治維新の影で、意図的に抹殺(=語られてこなかった)された会津の歴史。近現代史における中央政府と東北の関係性を垣間見ることができます。
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名著、名著と言われてのについぞ今まで読んだことがなかった。 戊辰戦争とその後の会津藩の悲惨さは知識があったので、この本の内容もさほど衝撃的ではなかった。 この本を最初に読んでいたらまた違った方向にいっただろうとは思う。 ということで、詳細な内容より柴五郎翁の壮絶な体験に基づ...
名著、名著と言われてのについぞ今まで読んだことがなかった。 戊辰戦争とその後の会津藩の悲惨さは知識があったので、この本の内容もさほど衝撃的ではなかった。 この本を最初に読んでいたらまた違った方向にいっただろうとは思う。 ということで、詳細な内容より柴五郎翁の壮絶な体験に基づいた痛惜の念、まぁ執念というか怨念にも似た魂魄みたいな点がこの本を魅力的なものにしていると思う。
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明治維新のある一面と一人の男の生き様をみて感動! 変化する裏側というかいろいろな面があることがある。 忘れてはいけない。
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会津藩出身の軍人、柴五郎氏の「遺書」。「八重の桜」が放映されている今年読んでみる価値のある1冊とおもいます。これほどの過酷な状況で、どれほどの苦難があったことか。武士の誇りというのがどのようなものか、襟を正される思いがします。それと、明治政府が残した「歴史」には、かなりの改変が加...
会津藩出身の軍人、柴五郎氏の「遺書」。「八重の桜」が放映されている今年読んでみる価値のある1冊とおもいます。これほどの過酷な状況で、どれほどの苦難があったことか。武士の誇りというのがどのようなものか、襟を正される思いがします。それと、明治政府が残した「歴史」には、かなりの改変が加えられていることも実感しました。
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初版は1971年に遡る。私が手にしたモノは2012年の53版であった…読後に実感したが、永く版を重ねて読み継がれる価値が高い一冊である。否、これは読み継がれなければならない一冊かもしれない。
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