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ベートーヴェンの生涯 の商品レビュー

3.8

36件のお客様レビュー

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2025/01/08

学生時代にたぶん角川文庫版で読んだけど、印象は変わらない。『ベートーヴェン捏造』読んだ後なんだけど、この本から受ける感銘みたいなものは変わらないのよね。もちろん出典がシンドラーだったらそこはちょっと?がつくけど、そんなに多くはないし。まぁ、思い入れが強すぎるかもしれないけど、この...

学生時代にたぶん角川文庫版で読んだけど、印象は変わらない。『ベートーヴェン捏造』読んだ後なんだけど、この本から受ける感銘みたいなものは変わらないのよね。もちろん出典がシンドラーだったらそこはちょっと?がつくけど、そんなに多くはないし。まぁ、思い入れが強すぎるかもしれないけど、この熱量に価値があると思う。若い時に読んで何かの糧にできるといいですよね。

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2024/11/24

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO84821300V11C24A1MY6000/

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2024/09/28

学生時代に読んだ本をKindleのセールで見つけ、再読。ベートーベンは、ゲーテ、シラー、モーツァルト、ナポレオン、シューベルトらと同じ時代を生きた。すごい時代である。関連性など、もう少し学んでいきたい。 冒頭の言葉に衝撃を受ける。 「思想もしくは力によって勝った人々を私は英雄と...

学生時代に読んだ本をKindleのセールで見つけ、再読。ベートーベンは、ゲーテ、シラー、モーツァルト、ナポレオン、シューベルトらと同じ時代を生きた。すごい時代である。関連性など、もう少し学んでいきたい。 冒頭の言葉に衝撃を受ける。 「思想もしくは力によって勝った人々を私は英雄とは呼ばない。私が英雄と呼ぶのは心に拠って偉大であった人々だけである。」 「彼らは試練を日ごとのパンとして食ったのである。」 以下の言葉で、締められている。 「不幸な貧しい病身な孤独な一人の人間、まるで悩みそのもののような人間、世の中から歓喜を拒まれたその人間がみずから歓喜を造り出す──それを世界に贈りものとするために。彼は自分の不幸を用いて歓喜を鍛え出す。」 『悩みをつき抜けて歓喜に到れ!』

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2024/10/28

泣ける。数々の英雄的な曲を産み出したベートーヴェンの快活な人柄、神が定めたかのような苦難の連続、卓越した人間性の表現… 「苦難を超えて歓喜へ」は、正にベートーヴェンの人生そのものだ。こんなに凄い人の一生に触れたら、もう戻れない。

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2024/07/18

ベートーヴェンとナポレオンは同時代人だ。 ヨーロッパを全体を戦禍に巻き込んだナポレオン戦争は、ヨーロッパ全土に「国民意識」を輸出した。 特に、多くの諸侯国に分割統治されていた「後進国」ドイツに「ネーション•ステート」の意識をもたらしたのは大きい。 ベートーヴェンが、侵略軍たるナ...

ベートーヴェンとナポレオンは同時代人だ。 ヨーロッパを全体を戦禍に巻き込んだナポレオン戦争は、ヨーロッパ全土に「国民意識」を輸出した。 特に、多くの諸侯国に分割統治されていた「後進国」ドイツに「ネーション•ステート」の意識をもたらしたのは大きい。 ベートーヴェンが、侵略軍たるナポレオンに賞賛を送ったのはそのためだ。 全く新しい思想(自由、平等、博愛)を体現しているナポレオンが、フランスだけでなく、全ヨーロッパの皇帝に見えたことは、理解出来る。 ベートーヴェンは、どこで生まれたか? みんな彼がボンで生まれたことを知っている。 1770年のことだ。 しかし、当時のドイツが、神聖ローマ帝国であったこと、ボンはケルン大司教領にあったことは知られていない。 ボンは、フランスに近いラインラントの小都市だ。 彼は、そこからハプスブルクの都ウイーンに移動して貴族の保護を受けることになる。 しかし、そこでベートーヴェンは、反抗的態度を示す。 そのことは、彼の心の内には、フランス革命の精神が熱く燃えていたことを示している。 以下、重要なメルクマールをリフトアップする時こうなる。 1770 ボンに生まれる 1787モーツァルト(31歳)に会う  ベートーヴェン17歳 1789ボン大学入学 フランス革命勃発 1792ウィーンに移り住む   ハイドン(60歳)に弟子入り  1798ナポレオン麾下のベルナルドットと共にバイオ  リニスト•クロイツェルがベートーベンを訪ねる   ナポレオンを意識し、「クロイツェルソナタ」を献  上する 1802ハイリゲンシュタットの遺書(32歳)  第三番作曲開始 1804 ナポレオン戴冠  第三番「エロイカ(英雄)」発表   交響曲の概念を覆す革命的作品  ナポレオンを権力の権化と呼ぶ   「ボナパルト」というタイトルとナポレオンへの献  辞を消して「シンフォニカエロイカ」に変える   ウィーンは二度、ナポレオン戦争に巻き込まれる 1808五番、六番  1809ナポレオンによるウィーン攻撃 1824第九 人間解放の頌歌   シラーの喜びの詩を取り入れる 1827死去 享年56歳 ベートーヴェンの作品は古典中の古典として祭り上げられている。 しかし革命の時代にあって、正に革命的な音楽であった事を思って聴くとまた新鮮に響いてくるような気がする。 ベートーヴェンの音楽のお供に。

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2024/07/11

図書館で借りた。 岩波文庫の赤、フランス文学から1冊。著者はフランスの小説家ロマン・ロラン。ノーベル文学賞を受賞している。 中身はタイトル通り音楽家ベートーヴェンの一生を追った作品で、70ページにも満たない短編だ。付録のベートーヴェンの手紙や解説などを含めて、本としては200ペー...

図書館で借りた。 岩波文庫の赤、フランス文学から1冊。著者はフランスの小説家ロマン・ロラン。ノーベル文学賞を受賞している。 中身はタイトル通り音楽家ベートーヴェンの一生を追った作品で、70ページにも満たない短編だ。付録のベートーヴェンの手紙や解説などを含めて、本としては200ページに達する。 子どもの頃は伝記モノの漫画をよく読んだものだが、大人になって文章の伝記モノを読むと…また全然印象が違う。特にベートーヴェンの"見た目"を表現した文章は、すごい表現力だなぁと感心した。そういえば、会ったことがない人にある人がどんな人物かを伝えるというのは難しい。ましてや文章・小説だなんて。 ただ文章として読むだけだと何も感じないが、考えてみると凄い。そしてあのベートーヴェンだ。波乱万丈な調律が小説を形作る。。。

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2024/02/20

ベートーヴェンが作品のほとんどを耳が聞こえない状態で書いたのに驚いた 古めの文体がベートーヴェンのイメージと合っていてよかった

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2023/12/04

歴史というのは証明であり、我々の灯火なんです。 実際にどんな苦難にも打ち倒されずに歩みきった人間がいるのだということ。 この作品を読むと、不幸であることがことごとくベートーヴェンを前に進ませたのだということがわかると思います。 彼ほど思い悩んだ人間はいない。でも彼ほど偉大な...

歴史というのは証明であり、我々の灯火なんです。 実際にどんな苦難にも打ち倒されずに歩みきった人間がいるのだということ。 この作品を読むと、不幸であることがことごとくベートーヴェンを前に進ませたのだということがわかると思います。 彼ほど思い悩んだ人間はいない。でも彼ほど偉大なことを成し遂げた人間もいない。 ベートーヴェンを常に支えていたのは信仰なわけですが、だからこそあのコーラル・シンフォニーと呼ばれる第九交響曲に対して拘ったんですね。最後まで声楽の部分をいかに仕上げるのかを悩み続けた。 それは神の創造物である我々が奏でる音楽であったためなんです。 つまり、彼の中心軸はそこにあった。だから身に降り注ぐ不幸は彼を一時悩ませはしたけど、それが結果的に彼に最大の「歓喜」を与える源泉ともなったんです。 「彼の力は悲哀と戯れているように見える」と。これこそがロマン・ロランの素晴らしい所で。 つまり悲哀が悲哀ではなくなっているのだということなんです。彼ほどの不幸は普通は無いわけだけど、彼の作曲した作品を聴けば、その悲哀が全て昇華されていることがわかる。 人間は闘うことで勝利を得る。闘わない者には勝利は無い。ならば、過酷な戦闘をした者は巨大な勝利を得るということなんです。 不幸というのは実は悪いことじゃないんですよ。ただこういう風に言っても誰にも通じないけど。 でも本当にそれがわかると、人間は「不幸と戯れる」ことが出来るんです。面白いんですよ。まあ、今はみんな不幸を異常に嫌いますからね。私のような人生のベテランになると面白い。不幸が不幸でなくなる。 で、自分の中に不幸が無くなると、他人の中の涙が見える。誰もが辛い思いをし、涙を抱いていることがわかる。歴史は涙の歴史なのだということがわかる。 人生というものが素晴らしいものなのだということがわかります。 ベートーヴェンは不幸を乗り越えようなどとは考えていないんですね。ただひたすらに神、信仰のために曲を創りたいと考えていた。 私はいつも役目を果たす人間になれと言っているんですが、それがどんなことも転換し、価値に変換する生き方になるからなんです。 転換できるのだから、何も恐れることは無いんです。最後には死ぬだけなんですから。 ここがポイントなんですね。自分が価値あることをし続けることなんです。 「私は、はっきりとみせてやりたい。真実高貴なる行為によってのみ、人は不幸に堪えうるものなのだといふことを」(ベートーヴェン「ウィーン市議への言葉」1819年2月1日)

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2023/03/02

ベートーヴェンについての理解が深まる一冊でした。 苦難な人生の中でも音楽への情熱を絶やさなかったベートーヴェンの言葉が熱い。 「悩みを突き抜けて歓喜へ至れ」

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2022/11/18

-人生というものは、苦悩の中においてこそ偉大で実り多くかつまた最も幸福でもある、  このロマン・ロランの序文が、本書のエッセンスだと感じ、書き写した。 『苦悩を突き抜けて歓喜へ到れ!』

Posted byブクログ