スペードの女王・ベールキン物語 の商品レビュー
ロシアの文豪ドストエ…
ロシアの文豪ドストエフスキーが絶賛したスペードの女王。ドストエフスキー好きなら読むべき作家の一人。
文庫OFF
ロシアの散文芸術の黎明期の作家という。 ゴーゴリー、ドストエフスキーなどに通じるものは確かにある。 ロシア作家の作品に通底する、土から立ち上る湿度と匂いを感じさせてくれる。 お芝居のような筋立ての中に心理描写の鋭い視点もあり、読ませる。 『駅長』は特に好きだな。
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安定の神西清訳。 民話的な語り口で、近世の作品とは思えないほどすらすら読める。ドストエフスキーとかトルストイとかより読みやすい。必ずしも、語彙が平易とは言っていない。
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かつて私は『カラマーゾフの兄弟』の「スネギリョフがもらった金を踏みつける有名なシーン」を初めて読んだ時、「なんでドストエフスキーはこんなことを思いつけるのだろう!なんて化け物なんだ!」と学生ながらに感動したものでした。 ですがそのシーンに似たシーンがまさに、この作品にあったのです...
かつて私は『カラマーゾフの兄弟』の「スネギリョフがもらった金を踏みつける有名なシーン」を初めて読んだ時、「なんでドストエフスキーはこんなことを思いつけるのだろう!なんて化け物なんだ!」と学生ながらに感動したものでした。 ですがそのシーンに似たシーンがまさに、この作品にあったのです。若い頃から暗記するまでに読みふけっていたプーシキンからこういう風にドストエフスキーはインスピレーションを受けていたのです。これは衝撃でした。
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津村のよみなおし世界文学の1冊。津村が紹介する米国の小説よりも短編であるが各段に面白い。訳者がいいのか作者がいいのかよくわからない。 スペードの女王は映画になっているかもしれない。わずか50ページの短編であるが、面白さが凝縮されている。
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プーシキンの短編集。結末が気になってどんどん読み進めさせる力と、見事なオチが楽しめる、物語らしい物語ばかりです。かるたに勝つ幻想にとらわれ、狂い転落していく男に笑いかける、スペードの女王が恐ろしい。
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スペードの女王は、ストーリー展開も意外性があって多少のオカルトも入っていて、なかなか面白く読めた。 ペールキン物語は独立した5つの短編だが、どれもドラマチックで物語としてじゅうぶん楽しめた。中世ロマン派の小説が好きな人は気に入ると思う。 そして、やはり神西清さんの日本語がなん...
スペードの女王は、ストーリー展開も意外性があって多少のオカルトも入っていて、なかなか面白く読めた。 ペールキン物語は独立した5つの短編だが、どれもドラマチックで物語としてじゅうぶん楽しめた。中世ロマン派の小説が好きな人は気に入ると思う。 そして、やはり神西清さんの日本語がなんとも素晴らしい。
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プーシキンの中編を収める。翻訳は古いものだが、非常にこなれており、リズムを感じる。 スペードの女王は、悲劇とも言える内容だが、人間の狂気を賭け事を題材にあぶり出す。ベールキン物語は、5つの短編からなるが、それぞれ味わい深い。 (2015.10)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
村上春樹さんのエッセイで、この本の中の「その一発」で、決闘を申し出た相手が、帽子にさくらんぼを入れ、熟したものをつまみながら決闘場に現れたという件について触れていて、 そのお話にひかれて読みました。 それも、良かった。 でも、若き日の慇懃無礼な振る舞いとか、大切なものを手に入れることによる人の変貌には、 ちょっと悲しくなったりも。 わたしは、「百姓令嬢が」好きでした。 何だか今、 このような圧倒的な人の陽気さと強さに 救われたがっているのだと 自分の精神的な弱まりと、 それでもその圧倒的な何かにすがりたいとする図々しさに、 驚いています。 私はとても強欲。 強欲だと、軽々しくいえるくらい、強欲なのだ。
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整っていて、おもしろい。 ナボコフがロシア文学三位一体説を唱えていたけれど、それによればトルストイが肉でゴーゴリが精神、その間をつなぐのがプーシキン(妖精)なのだそうな。たしかにバランス感覚はとてもいい。 ひとつも冗長なところはなく、後味が残らないほどあっさりとした幕切れ。 こう...
整っていて、おもしろい。 ナボコフがロシア文学三位一体説を唱えていたけれど、それによればトルストイが肉でゴーゴリが精神、その間をつなぐのがプーシキン(妖精)なのだそうな。たしかにバランス感覚はとてもいい。 ひとつも冗長なところはなく、後味が残らないほどあっさりとした幕切れ。 こういうところはロシア文学に受け継がれていってるんだろうなあ。 「吹雪」の、目の前がまったく見えないほどの吹雪の描写とか、なんか好きだ。異国のなかにも何か懐かしいものを感じる。 「百姓令嬢」も、なんかほのぼのしてて好きだなあ。
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