カラマーゾフの兄弟(第4巻) の商品レビュー
人間の悪魔性、神性を…
人間の悪魔性、神性をえぐり出す長大な思想小説。ドストエフスキーの最高傑作。
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長編読了。この最終巻は裁判の様子が主で、弁護側検察側双方聴衆相手に劇を演じているような感じ。スメルジャコフがどうしてああいった行動に出たのかよく分からなかった。他にも分からない部分が多々あったので時間を置いて別の訳でも読んでみたい。 裁判が劇のようだというのは自分が陪審員をやっ...
長編読了。この最終巻は裁判の様子が主で、弁護側検察側双方聴衆相手に劇を演じているような感じ。スメルジャコフがどうしてああいった行動に出たのかよく分からなかった。他にも分からない部分が多々あったので時間を置いて別の訳でも読んでみたい。 裁判が劇のようだというのは自分が陪審員をやった時にも強く感じたことだった。
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洗濯したり水回りの掃除をしている時にふとスメルジャコフという人間のことを考える。己の孤独を誰にも触らせず、ひとりで「アリョーシャ的世界」に挑戦した。この挑戦は誰も知らないし物語にならない。ただ私みたいな人間は心をえぐられ、愛しさと惜しさに定期的に苛まれる。
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なんなんでしょうね、この小説。全体を通してワンセンテンスごとは決して難しくないのだけど、1ページ単位の密度の濃さに加えて、理知的かつ感情的な登場人物の多さや、それらが絡み合う人間関係から難解なイメージを与えます。まあ実際、要所要所では神学や聖書の知識がないと100%理解するのは難...
なんなんでしょうね、この小説。全体を通してワンセンテンスごとは決して難しくないのだけど、1ページ単位の密度の濃さに加えて、理知的かつ感情的な登場人物の多さや、それらが絡み合う人間関係から難解なイメージを与えます。まあ実際、要所要所では神学や聖書の知識がないと100%理解するのは難しいのですが、ミステリーっぽい要素や裁判のシーンなどから小説としての面白さもしっかり携えていて、娯楽小説として見てもちゃあんと面白い。人間が人間であるために備えているあらゆる情動や欲望がそれぞれの登場人物に、そして物語そのものに宿っており、150年近く経ったいまなお強度も存在感も圧倒的です。主要人物のフョードルと兄弟たち以外にも様々な登場人物がおり、対話に対話を積み重ねながら「神とは」「信仰とは」「宗教とは」というテーマを扱い、「人間とは何か」という文学の根本的な部分を追求していく。「読む」ということは「小説を書く」ことにも繋がっている、そんなことまでも内容に組み込み、読書というものの最も純粋な欲求を体現しています。
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読了した。4度目の挑戦でやっと読めた。長かった。 西川先生の勧めで読んだ。これは若いうちに読んでおく本。フョードルの生き方に共感し、ゾシマの生き方に憧れた。でもまだ消化しきれていない。新潮版でもう一度読んでみる、感想はその時に。
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長いし、人間関係が複雑だし、随分前に端役だと思っていた人物が突然現れるし、キリスト教の倫理観と歴史が理解しづらいし、唐突に愛称で呼ぶし…というなかなかハードな本だった。人物一覧表を作りながら読んだ。 ただ、名作と呼ばれるだけあって人間の心理描写力が非常に優れていると感じた。 カチ...
長いし、人間関係が複雑だし、随分前に端役だと思っていた人物が突然現れるし、キリスト教の倫理観と歴史が理解しづらいし、唐突に愛称で呼ぶし…というなかなかハードな本だった。人物一覧表を作りながら読んだ。 ただ、名作と呼ばれるだけあって人間の心理描写力が非常に優れていると感じた。 カチェリーナの、ミーチャやグルージェンカへの愛憎渦巻く複雑な心境。コーリャ少年の背伸びと自尊心。ラキーチンの世の中を小馬鹿にしたような皮肉。スメルヂャコフの嫉妬など…枚挙にいとまがない。 また、(当時の)キリスト教の考え方と倫理観について、微量ながら理解することができたと思う。 本書で取り上げられている問題はキリスト教だけの問題ではないし、過去の問題でもないと思う。 科学の発達によって薄れた信仰心。ヒトは「神からの赦し」を捨てて生きることができるのか? 人間がどこまで行っても捨て去ることのできない問題と人間臭さがこれでもかと凝縮された本だった。
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無罪になりそうな人が結局有罪になったり、登場人物の一人の葬儀があったりと客観的に見れば救いようのない終わり方です。ですが、何でしょう、どうにも最後でハッピーエンドに見えてしまうんですよね。
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テンポの良い物語構成ではない。ひたすらひとりで自分の考えをぶち撒けまくる場面が多く、正直読んでいて何度かグッタリする。ただ、それを踰えたところに毎回なにかが見える。
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意味深な遺書を残して首を縊った人物と、その相互作用で気が触れた人物。その2人と干渉して、真理の光とすべての人への復讐と憎悪の中に滅びることを自覚しながら、ひたすら祈る人物。裁判にかけられ、やいのやいの言われる人物とともに、カラマーゾフの兄弟たちの物語は一先ず終わる。裁判で振りかざ...
意味深な遺書を残して首を縊った人物と、その相互作用で気が触れた人物。その2人と干渉して、真理の光とすべての人への復讐と憎悪の中に滅びることを自覚しながら、ひたすら祈る人物。裁判にかけられ、やいのやいの言われる人物とともに、カラマーゾフの兄弟たちの物語は一先ず終わる。裁判で振りかざされるロシアの正義なる茶番。そんなカラマーゾフの末っ子を慕う子供による、僕たちはみんな死から甦って命を得て、またお互いに見ることが出来る、という叫び。一粒の麦が確かに大地に実りをもたらしたように見える。X'masに読む最高の物語。
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これを先に読むか、『悪霊』の方を先に読むかで大きく印象が変わってくるような気がします。 私は『悪霊』の方を先に読んだので、イワン兄さんの思想にはあまり驚きはありませんでしたが、この小説には『白痴』『悪霊』のテーマがまとめてとりあげられており、まさにドストエフスキーの集大成という感じです。 ものすごい長いですが、それを読むだけの値打ちは充分あります。必読と思います! 1フントの胡桃の話が泣ける!!
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