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マリカのソファー/バリ夢日記 の商品レビュー

3.8

83件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    30

  3. 3つ

    22

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    0

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2013/05/13

失礼な話だが、読もうと思ったきっかけは某動画サイトの『オレンジ』という 曲を聞いて思い当たったから。 どっかで多重人格を扱った話を読んだ覚えがあって、その中にオレンジの 名を持つ人格がいたはず……。 そう思って友人にふわっとした説明で思い当たる本はないかと聞いた ところ、この本...

失礼な話だが、読もうと思ったきっかけは某動画サイトの『オレンジ』という 曲を聞いて思い当たったから。 どっかで多重人格を扱った話を読んだ覚えがあって、その中にオレンジの 名を持つ人格がいたはず……。 そう思って友人にふわっとした説明で思い当たる本はないかと聞いた ところ、この本を言い当ててくれた。 ありがとう、感謝しています。 朝焼けで素敵に変わっていくマリカと『マリカの中にいる人たち』。 後半のバリ夢日記がかなりオススメです。

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2013/03/02

「マリカを守りたい。僕等はそのためだけにきたんだ。そのためだけにいるんだ。」 幼い頃から両親に虐待され、心を閉ざし多重人格という心を持ってしまったマリカ。 マリカの面倒をみているジュンコは、彼女の希望に添い、医者の反対を押し切って、マリカをバリ旅行に連れていくことに決めた。...

「マリカを守りたい。僕等はそのためだけにきたんだ。そのためだけにいるんだ。」 幼い頃から両親に虐待され、心を閉ざし多重人格という心を持ってしまったマリカ。 マリカの面倒をみているジュンコは、彼女の希望に添い、医者の反対を押し切って、マリカをバリ旅行に連れていくことに決めた。 マリカの人格の1つである少年オレンジ。 ジュンコはオレンジと会話するうち、彼の存在の確かさや、彼の想いに触れていく。 『そう、あなたを故郷の国につれていってあげる。 あなたが望む世界じゅうのどんな国にでもつれていってあげる。 髪にきらきら光る髪飾りをつけてあげる。 大きなお城をたてて、死ぬまで一緒に住もう。 ぜったいに、ぜったいに、おたがいいをみすてないでいよう』 多重人格という難しい問題を描きながらも、決して重くなりすぎず、爽やかで、怖いほどに綺麗で、時に恐ろしいくらいのバリの風景と溶け込みながら、最高の作品に描き上げた吉本ばななの最高傑作。 バリの匂いと 虐待の悲しみと 自分の中の人格とのかなしいほど純粋な恋。 すべてが夢のようで、消えていってしまうけれどそれでもそこに残る、明日への可能性と思い出が、読んだあともわたしを前向きな気持ちにさせてくれた。 いままでのばなな作品の中で一番好きかも。 後半は、バリ取材旅行のエッセイ。 写真つきで、綺麗で、とてもバリにいきたくなった!

Posted byブクログ

2013/02/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久しぶりに読んだらこんなにあっさりした内容だったっけ? しかし、何度読んでもオレンジが好き。 オレンジの手紙にグッとくる。 バリ島に行ってみたくなります。 私もバリの空気を肌で感じてみたいです。

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2013/01/07

(1997.05.19読了)(1997.05.12購入) ☆吉本ばななさんの本(既読) 「うたかた/サンクチュアリ」吉本ばなな著、福武文庫、1991.11.15 「パイナップリン」吉本ばなな著、角川文庫、1992.01.25 「白河夜船」吉本ばなな著、福武文庫、1992.02....

(1997.05.19読了)(1997.05.12購入) ☆吉本ばななさんの本(既読) 「うたかた/サンクチュアリ」吉本ばなな著、福武文庫、1991.11.15 「パイナップリン」吉本ばなな著、角川文庫、1992.01.25 「白河夜船」吉本ばなな著、福武文庫、1992.02.15 「N・P」吉本ばなな著、角川文庫、1992.11.10 「FRUITS BASKET」吉本ばなな著、福武文庫、1993.04.15 「とかげ」吉本ばなな著、新潮社、1993.04.20 「アムリタ(上)」吉本ばなな著、角川文庫、1997.01.25 「アムリタ(下)」吉本ばなな著、角川文庫、1997.01.25

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2012/10/14

タイトル変ったんだ。前はマリカの長い夢だったと思う。 マリカもオレンジも先生も登場人物に邪気がなくて好き。 バリに行ってみたくなる一冊。

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2012/08/12

前半の物語と、後半のエッセイと、両方読むことでさらにバリの空気が伝わるように感じました。ばななさんはその土地の空気感を言葉でつづるのが本当に上手だと思います。

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2012/08/10

上には上が いつもいるのよ、 いいことにも 悪いことにも。 できることを するしかないのよ、 人はいつも。

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2012/01/26

マリカのソファーは、多重人格のことをつくづく考えさせられる話で、バリの明るさがあまり感じられなかったけど、よしもとばななさんのバリ旅行記はおもしろい! バリに行きたくなったよ。 旅行記ではないって書いてあったけど、私は読んでバリに興味津々☆絶対に近い将来行く!!

Posted byブクログ

2011/12/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

実家に帰って久々に読み返してみました。 吉本ばななは読みやすいので、中学生の時に読んでいましたが、大人になった今でも楽しめる深さを持っています。

Posted byブクログ

2011/11/26

35マリカはおみやげを買いたい、という気持ちを知らない 36こんな美しい景色のなかで、会話を交わしていると、普通の変な人と話しているよりもよっぽど正常な空気を感じる。マリカの生まれたての親切はまっさらのぴかぴかで、けなげな犬を見たときみたいに、胸がしめつけられる。 45他人はあま...

35マリカはおみやげを買いたい、という気持ちを知らない 36こんな美しい景色のなかで、会話を交わしていると、普通の変な人と話しているよりもよっぽど正常な空気を感じる。マリカの生まれたての親切はまっさらのぴかぴかで、けなげな犬を見たときみたいに、胸がしめつけられる。 45他人はあまり親しくなってはいけないとか、夫と私は夫と私の子供だけをそだてるべきだとか、そんなことどうでもよくて、成り行きやめぐりあいだけがあるように思えた。

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