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マリカのソファー/バリ夢日記 の商品レビュー

3.8

83件のお客様レビュー

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2011/10/18

過去に読んだ本。 よしもとばななさんの小説と旅行記。 真剣にこの人の本を読んだのは、この本がはじめてかな。中島みゆきの『2/2』を読んで、多重人格というテーマに興味を持って、手にとった作品。 原マスミさんの挿画も綺麗な本である。

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2011/06/21

 上質なアジアンリゾートとしてだけでなく、神々が宿る神秘の島という面でも人気が高いのがバリ島です。ガムランやバロンダンス、色鮮やかで緻密な描写が特徴のバリ絵画など、その文化も宗教色が強く、そこに癒しを求める観光客が多く訪れるのです。この小説のマリカも、そしてジュンコもその一人なの...

 上質なアジアンリゾートとしてだけでなく、神々が宿る神秘の島という面でも人気が高いのがバリ島です。ガムランやバロンダンス、色鮮やかで緻密な描写が特徴のバリ絵画など、その文化も宗教色が強く、そこに癒しを求める観光客が多く訪れるのです。この小説のマリカも、そしてジュンコもその一人なのでしょうか。  幼い頃に受けた虐待の影響で多重人格者になってしまったマリカは、偶然知り合った近所の主婦ジュンコとバリ島へ旅立ちます。重たいテーマのわりにはさらりと読める小説ですが、もともと「マリカの永い夜」として発表された作品が、改題され大幅にに改稿されて文庫化しました。後半には吉本ばなな自身の紀行文「バリ夢日記」併録。著者が初めて訪れたバリ島で発見した神秘が、たっぷりと綴られています。  小説と紀行文、どちらも読むとバリに行きたくなる本です。

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2011/05/13

いつ読んでも絶対泣いてしまう。 心が洗われるとはありきたりな表現だと思ってたけど、こういうことを言うんだなと思った。

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2011/05/03

多重人格のことはよくわからないんだけど、 バリに関連づけると、神様の意地悪かつ理性的ないたずらみたいな、 そんな宿し方だなぁと思った。 夢の不思議はわたしにもよくあるので、 ますます惹かれる場所となったバリ。 ただただ満たされる景色にわたしも出会いたい。

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2011/02/16

作家の体験が昇華されるってこういうことか!短編と旅日記。ホテル缶詰めじゃないバリ旅行をしようと思う。

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2011/02/14

「マリカのソファー」虐待の影響で多重人格であるマリカがバリを旅する。「バリ夢日記」取材旅行のエッセイです。

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2011/08/01

前半の「マリカのソファー」は、ミステリーでもなさそうなので、さらりと読みました。多重人格は人それぞれ解釈があるでしょうが、取り合えず「バリ日記」の前フリかな?そして後半の「バリ日記」。バリ好きが読んだらきっと懐かしくて、楽しいんだろうな〜、と思いました。

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2010/12/01

吉本ばななという人は本当に澄んだきれいな魂の持ち主なんじゃないかと思える この人の作品は死を題材にしていてもなぜか暗くも重くもない小説が多いからなんとなくとても澄んだパワーを持った人な気がしていたけど これを読み始めて、この小説風に言うと “魂” 魂が澄んでいてきれいなんだろ...

吉本ばななという人は本当に澄んだきれいな魂の持ち主なんじゃないかと思える この人の作品は死を題材にしていてもなぜか暗くも重くもない小説が多いからなんとなくとても澄んだパワーを持った人な気がしていたけど これを読み始めて、この小説風に言うと “魂” 魂が澄んでいてきれいなんだろうな、と思いました。 2010.12.1

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2010/10/13

人生はすべて夢だ。今、このベッドと夕闇に包まれた部屋だけが世界だ。それ以外のものは美しい夢だ。 マリカよりもひどいところにいる子供はいるのよ。上には上がいつもいるのよ。いいことにも悪いことにも、できることをするしかないのよ、人はいつも。 つながっているのはわかるけれど、どこにいる...

人生はすべて夢だ。今、このベッドと夕闇に包まれた部屋だけが世界だ。それ以外のものは美しい夢だ。 マリカよりもひどいところにいる子供はいるのよ。上には上がいつもいるのよ。いいことにも悪いことにも、できることをするしかないのよ、人はいつも。 つながっているのはわかるけれど、どこにいるのかわからない。 門の中に宇宙がある。 何かを得たり、それで何かを失ったり、そうやって流れていくのが生きているということなら、マリカの人生はやっと流れに乗りはじめたということ。 ブッダカラは幽霊です。バリの人は皆、毎日ブッダカラに捧げものをします。もし人が悪いことを考えたりしたりすると、ブッダカラはその人にとりついてもっとたくさんの悪さをさせる。ブッダカラには何もできません。でも人間は弱いから、みんな自分の家の中では安心して、少しくらい悪いことをしたり、考える。だからみんな門のところで捧げものをします。そうしたら少し悪いことをしてもブッダカラは入って来れない。家の周りをまわるだけ。

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2010/07/05

こんなことは存在しないというのなら,それはそれでいい。 ただ,ぼろぼろに崩れてしまいそうな魂が,それでも懸命につなぎ合わさろうとして,色々な形になって,それでやっと人の手を借りて,また塊になるその最後の瞬間のお話だと思う。 多重人格(解離性同一性障害)を扱った作品には,事件性と...

こんなことは存在しないというのなら,それはそれでいい。 ただ,ぼろぼろに崩れてしまいそうな魂が,それでも懸命につなぎ合わさろうとして,色々な形になって,それでやっと人の手を借りて,また塊になるその最後の瞬間のお話だと思う。 多重人格(解離性同一性障害)を扱った作品には,事件性とかどぎついものとかが多いのだけれど,実際はこんな風に淡々としているのだと思う。

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