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五分後の世界 の商品レビュー

3.9

329件のお客様レビュー

  1. 5つ

    105

  2. 4つ

    98

  3. 3つ

    74

  4. 2つ

    26

  5. 1つ

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2009/10/07

この本は、まじで、壮絶な世界が描かれていて、興奮すること、龍さんの存在に感銘を受けること、うけあいなので、ぜひぜひ読んでみてほしい。読む価値がある本ですよ。

Posted byブクログ

2009/10/04

要するに“五分後の世界”自体が好きじゃなかったから、楽しめなくて、主人公にも感情移入できなかったし。小説としてはよくできてるんだけど・・・好みではないかなぁ。

Posted byブクログ

2020/07/15

戦争の生々しさをここまでリアルに書くかというぐらい、ものすごく描写が細かい。ひとつのシーンについて、詳しすぎるぐらいに情景を細かく説明していて、生身の人間が死んでいく戦場に実際にいるような気分になった。 第二次世界大戦で、もし、日本が広島と長崎に原爆を落とされた後も降伏をしなかっ...

戦争の生々しさをここまでリアルに書くかというぐらい、ものすごく描写が細かい。ひとつのシーンについて、詳しすぎるぐらいに情景を細かく説明していて、生身の人間が死んでいく戦場に実際にいるような気分になった。 第二次世界大戦で、もし、日本が広島と長崎に原爆を落とされた後も降伏をしなかったら、という仮定は、「終戦のローレライ」でもあった、とても興味深いシミュレーションだ。「終戦のローレライ」の中では、そのシナリオは未然に防がれたけれども、この小説の中では、実際にそのシナリオが実行された世界になっている。アメリカとソビエトに分割統治されて、海外から様々な人種が移入してきて、各地がスラムと化した日本の姿は、確かに、一歩間違えばこうなっていたかも知れないと思わせるところがあり、読んでいて、とても引き込まれた。 あんたは知らないだろうけど、オレがもといたところはみんなひどいおせっかいで、とんでもねえお喋りなんだ、駅で電車を待ってると、電車に近づくな、危ないから、なんて放送があるんだぜ、電車とホームの間が広くあいてるから気を付けろっていう放送もある、放っといてくれっていってもだめなんだ、自分のことを自分で決めて自分でやろうとすると、よってたかって文句を言われる、みんなの共通の目的は金しかねえが、誰も何を買えばいいのか知らねえのさ、だから、みんなが買うものを買う、みんなが欲しがるものを欲しがる、大人達がそうだから子供や若い連中は半分以上気が狂っちまってるんだよ。(p.119) もし、本土決戦を行わずに、沖縄を犠牲にしただけで、大日本帝国が降伏していたら、日本人は「無知」のままで、生命を尊重できないまま、何も学べなかったかもしれません。(p.135)

Posted byブクログ

2009/10/04

村上龍の中で一番好きな作品。 「子は親の言いなりになってるし、親は子の言いなりになってる、みんなが誰かの言いなりになってるわけだ、要するに一人で決断することができなくておっかねえもんだから、あたりを窺って言いなりになるチャンスを待ってるだけなんだよ」  くそっ!強くなってやるよ!...

村上龍の中で一番好きな作品。 「子は親の言いなりになってるし、親は子の言いなりになってる、みんなが誰かの言いなりになってるわけだ、要するに一人で決断することができなくておっかねえもんだから、あたりを窺って言いなりになるチャンスを待ってるだけなんだよ」  くそっ!強くなってやるよ!って自分のポテンシャルが揺れる作品。

Posted byブクログ

2009/10/04

横尾忠則の表紙デザインが気に入って買ったけど、いつものエロ×2路線でなくて良かった。軍人って…日本の男って色っぽい!とすごく思いました。主人公の男じゃないけど、ほれちゃいます。この世界観、のまれたら当分戻ってこれません。現実にはない世界なのに細部まで設定が作りこまれていてリアルに...

横尾忠則の表紙デザインが気に入って買ったけど、いつものエロ×2路線でなくて良かった。軍人って…日本の男って色っぽい!とすごく思いました。主人公の男じゃないけど、ほれちゃいます。この世界観、のまれたら当分戻ってこれません。現実にはない世界なのに細部まで設定が作りこまれていてリアルに戦争を続けている日本という国が見えてきます。平和な暮らしからかけ離れているが、崇高な魂を持ち続けた日本人達。続編の「ヒュウガウィルス」も勿論たまりません。発表当時、エホバウィルスが大ニュースになり、この著者は本当に先見の明があるなあと感心しました。

Posted byブクログ

2009/10/04

五分ズレた世界へ無意識に迷い込み、戸惑い、やがて確固たる意思を持って一歩を踏み出す主人公。絶体絶命、だけどそこには限りない希望が見える。

Posted byブクログ

2009/10/04

村上龍著「5分後の世界」を読んだ。著者自身が最高傑作と位置づける作品で、とにかく強烈だ。実は、先にこの続編であるヒュウガウィルスを読んだのが、どちらもすごい。展開が早く一気に読めてしまう。戦い続け、表現し続けるもう一つの日本がそのパラレルワールドの中に描かれている。自分も踏ん張ろ...

村上龍著「5分後の世界」を読んだ。著者自身が最高傑作と位置づける作品で、とにかく強烈だ。実は、先にこの続編であるヒュウガウィルスを読んだのが、どちらもすごい。展開が早く一気に読めてしまう。戦い続け、表現し続けるもう一つの日本がそのパラレルワールドの中に描かれている。自分も踏ん張ろうという力が沸いてくる。

Posted byブクログ

2009/10/04

in5minutes_Ryu.jpg村上龍著「5分後の世界」を読んだ。著者自身が最高傑作と位置づける作品で、とにかく強烈だ。実は、先にこの続編であるヒュウガウィルスを読んだのが、どちらもすごい。展開が早く一気に読めてしまう。戦い続け、表現し続けるもう一つの日本がそのパラレルワ...

in5minutes_Ryu.jpg村上龍著「5分後の世界」を読んだ。著者自身が最高傑作と位置づける作品で、とにかく強烈だ。実は、先にこの続編であるヒュウガウィルスを読んだのが、どちらもすごい。展開が早く一気に読めてしまう。戦い続け、表現し続けるもう一つの日本がそのパラレルワールドの中に描かれている。自分も踏ん張ろうという力が沸いてくる。

Posted byブクログ

2009/10/04

<きっかけ>高校時代に学校の教師がいちおししてたのを思い出して買った本です。 <コメント>意識を戻したらそこは、硝煙の漂うぬかるんだ道を更新していた… なんて出だしで始まる本書。意識を失う前まではジョギングをしていたはずだが、そこで意識を失い5分後の別の日本国に来てしまったという...

<きっかけ>高校時代に学校の教師がいちおししてたのを思い出して買った本です。 <コメント>意識を戻したらそこは、硝煙の漂うぬかるんだ道を更新していた… なんて出だしで始まる本書。意識を失う前まではジョギングをしていたはずだが、そこで意識を失い5分後の別の日本国に来てしまったという設定。そこは、平和とかけ離れた連合国軍と戦う戦地のまっただなか。個人的にこういった類の話が苦手なので評価しづらいとこですねぇ… 汗 自分には合わなかったです。 ちなみに、解説欄によると著者自ら最高傑作と語る作品だそうですよ

Posted byブクログ

2009/10/04

村上龍の小説の2パターン、 1)個人的な思いこみで暴走するもの 2)経済・政治的なもの のちょうど両方が混じっているようなあまりないタイプの小説。中盤の戦闘シーンは、時間にして1分くらいの間のことを数十頁にわたって書いていて、異常過ぎるテンションに頭が持っていかれそうになる。

Posted byブクログ