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シャーロック・ホームズの帰還 の商品レビュー

4.1

83件のお客様レビュー

  1. 5つ

    27

  2. 4つ

    35

  3. 3つ

    15

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2022/03/21

「コナン・ドイル」の『シャーロック・ホームズの帰還』を読みました。 『最後の事件』でライヘンバッハの滝壺に落ちて転落死したと思われていた「ホームズ」ですが、、、 本作の最初の短編『空家の冒険』で、作者の巧妙なトリックにより死の淵から生還しました。 まっ、読者からの強い要望で復...

「コナン・ドイル」の『シャーロック・ホームズの帰還』を読みました。 『最後の事件』でライヘンバッハの滝壺に落ちて転落死したと思われていた「ホームズ」ですが、、、 本作の最初の短編『空家の冒険』で、作者の巧妙なトリックにより死の淵から生還しました。 まっ、読者からの強い要望で復活したというのが真実のようですが、何はともあれ、お陰で「ホームズ」シリーズが少しでもたくさん読めるのは嬉しいことですね。 読んでる間は、現実から離れて19世紀のロンドンに赴いた気分に浸りながら作品を読みましたよ。 (実際は、ほとんど満員電車の中なんですけどね・・・ ) 今回読んだ、新潮社の文庫本に収録されているのは以下の10編なのですが、、、 ■空家の冒険 ■躍る人形 ■美しき自転車乗り ■プライオリ学校 ■黒ピータ ■犯人は二人 ■六つのナポレオン ■金縁の鼻眼鏡 ■アベ農園 ■第二の汚点 原作には13篇の作品が収録されているのに、ページ数の関係とかで省かれているらしいです。 創元社の『シャーロック・ホームズの帰還』には13篇すべてが収録されているらしいので、ちょっと残念でしたね。 でも、10編をとてもワクワクしながら読むことができたので、まぁ、ヨシとしましょう。 全て楽しく読めたのですが、特に印象に残ったのは、 謎解きが遅れ依頼主を守れなかった『躍る人形』、 謎の自転車に追跡される『美しき自転車乗り』、 「ホームズ」と「ワトスン」が依頼主を守るため、危険を覚悟で、なんと泥棒に入ってしまう『犯人は二人』ですかね。 でも、ホント、全編楽しく読めましたよ。 「ホームズ」と「ワトスン」が共同生活を送っていた、100年前の"ベイカー街221B"に行ってみたくなりましたね。 (当時、ベイカー街に221Bという番地は存在しなかったらしいですけど… )

Posted byブクログ

2021/09/21

巻を追うごとに読みやすく、さらにおもしろくなっているように思う。ホームズとワトスンそれぞれのキャラクターがより出てきているし、事件自体もより作り上げられた感じがする。ホームズが暗闇でも目が見えるように訓練をしていたというのは、初めて知った情報だった笑

Posted byブクログ

2021/09/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

やはりどうしても「そんなこと書いてあったか?」とかフェアじゃないだろ、とか思ってしまうのだが、本書が書かれた時代にフェアだアンフェアだなんていう概念が存在しないのは言うまでもない。 それでも、やはりこのホームズシリーズが近代探偵小説や、探偵像の基礎を作り上げたのは間違いないだろう。 〈収録作〉 空家の冒険 踊る人形 美しき自転車乗り プライオリ学校 黒ピーター 犯人は二人 六つのナポレオン 金縁の鼻眼鏡 アベ農園 第二の汚点 特に良かったのは、『金縁の鼻眼鏡』 ただの鼻眼鏡からそれの持ち主の人物像を暴きあげるのも見事だし、「近眼で視力が極めて悪い人物が、鼻眼鏡なしに草の上だけを上手く歩いていくことはできない」という推理も納得。

Posted byブクログ

2023/05/21

お気に入りは「空家の冒険」「踊る人形」「六つのナポレオン」「金縁の鼻眼鏡」 やっぱりホームズは短編が面白い。

Posted byブクログ

2021/02/22

『帰還』とある通り、ホームズが帰ってきます!そうわかっていても、実際に帰ってくるシーンを読んだ時は本当に驚きました。 上記は「空き家の冒険」のことですが、他の短編では、主にワトソンがホームズの述べる事実に驚くシーンが度々あります。「犯人は背が高くて男で…」というように、ホームズに...

『帰還』とある通り、ホームズが帰ってきます!そうわかっていても、実際に帰ってくるシーンを読んだ時は本当に驚きました。 上記は「空き家の冒険」のことですが、他の短編では、主にワトソンがホームズの述べる事実に驚くシーンが度々あります。「犯人は背が高くて男で…」というように、ホームズには最初から事件の全容がありありと見えているようです。それを、ワトソンと一緒になって「どうしてわかるんだ!?」と驚くのが楽しかったです。

Posted byブクログ

2021/01/23

この本の中に納められている『黒ピーター』で、シャーロック・ホームズが言った言葉が刺さった。『…。人は常に起こり得べき変化に対する心構えを持って、対策を抱いていなければならない。これは犯罪捜査学の第一原則だ』犯罪捜査学でなくても、日頃の仕事にも当てはまる。 ところで、子どもの頃親...

この本の中に納められている『黒ピーター』で、シャーロック・ホームズが言った言葉が刺さった。『…。人は常に起こり得べき変化に対する心構えを持って、対策を抱いていなければならない。これは犯罪捜査学の第一原則だ』犯罪捜査学でなくても、日頃の仕事にも当てはまる。 ところで、子どもの頃親しんでいたシャーロック・ホームズシリーズを何十年の年月を経て今ごろ読んでいるのは、『憂国のモリアーティ』がきっかけだ。 このマンガには正典に対するオマージュが込められており、いたるところに正典を彷彿とさせる題材が散りばめられている。 『第二の汚点』は、マンガでの『大英帝国の醜聞』の原案になっているはずだし(題名は『ボヘミアの醜聞』を仄めかしてる)、登場人物であるトリローニ・ホープ伯爵のファミリーネームは、『シャーロック・ホームズの研究』に出てくるジェファーソン・ホープ(伯爵殺しの犯人)に使用されている。 今後このシリーズを読み進めていく上で、どんな気づきがあるのか楽しみだ。

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2020/12/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 ホームズを完全に終わらせるつもりでいたドイルがどうやってホームズを復活させるのか、後付け要素満載で強引に復活させてしまうのではないかと心配だったが、大した違和感もなく、見事に華麗にホームズを復帰させていた。空家の冒険は推理・ミステリーというカテゴリーに入るかどうかは怪しいが、ひとつの物語として素晴らしい出来栄えだった。何より僕たちのホームズを再び甦らせたことをドイルに感謝したい。  名作として名高い踊る人形はやはり面白かった。多様されるアルファベットのeと登場頻度の多い人形をeと結びつけるところからはじまり、次々にホームズが人形の謎を推理し、解読していく様は推理小説の真骨頂だと感じた。「なぜ人形の謎を知らないはずのお前に人形の秘密が分かったのか?」と犯人に問われ「人間が発明したものなら人間に解けないはずがありません」と言い返したホームズという男のかっこよさは痛快!!  プライオリ学校は伸び代があり、それなりの冒険をした点や登場人物の多さからももう少し練れば良い長編になったのでは?と感じた。ただ、プライオリ学校・金縁の鼻眼鏡・第二の汚点などのように、依頼人(あるいは依頼人の側近)が既に犯人が誰だか分かっているというパターンが少し多く感じた。これだけ多くの作品を出せばマンネル化というものは避けられない故にしょうがないことだが。 魅力的な悪役としてミルヴァートンの登場が印象深い。とにかく抜け目のない男。相当頭の切れる人物でありながらも、あっさり短編一話で死去してしまうのが少々残念なところ。ミルヴァートンとホームズの対決を再び見てみたいところだった。

Posted byブクログ

2020/11/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2020.11.25 図書館 最高。 ホームズシリーズドはまり。 シリーズもの小説でこんなに止まらないのは初めて。 古風でありながら文章が読みやすいうえに海外文学特有のおしゃれな言い回し! ホームズの理屈っぽい話方も筋が通っているから楽しいし、 ワトスン君がホームズ溺愛があふれていて安心する。 ホームズシリーズがこんなに現代にも通ずる本だったなんて… もっと難しくて読みづらいと思ってた。 この巻当たりではもう思わないけど、 最初の数冊は、警官がホームズに依頼している側なのに偉そうで 隙あらばホームズを見下していて胸糞だった。 今ではストレード君もホプキンス君もかわいい。 みんなかわいい。 そして本作。最大の謎。 訳者解説の追記で「踊る人形」にでてくる暗号に誤りがあったとあるが、 何度見ても該当箇所に違いが見つけられない。 解説には、「「~ページ・・行でRの人型が提示されているが、~ページ・・行と~ページ・・行と~ページ・・行の人型がこれとあわない」」 のように細かく指定された箇所があったが、全て全く同じ! 何度見比べても提示されたRが正しい場所に書かれているんだけどどういうこと・・・。 ネットで調べたけど同じ疑問を持ってる人はいなかった。 新装版に代わるときに本文修正されたの? でも解説追記してまで書かれてるからそんな紛らわしいことしないよなあ。 分かるひと教えてください。

Posted byブクログ

2020/04/29

ホームズとワトスンの再会のシーンはもう少し劇的な表現でも決して大袈裟ではなかったと思うので、少し消化不良。

Posted byブクログ

2020/03/17

本書はモリアーティ教授との闘いでライヘンバッハの滝から落ちたホームズがかの有名なエピソードを基に復活する短編集で少年の頃にワクワクして読んだ「踊る人形」も含まれている。 しかし「踊る人形」は今読んでみるとポーの「黄金虫」の亜流だとしか読めなかった。 ここまでくるとホームズ物も当初...

本書はモリアーティ教授との闘いでライヘンバッハの滝から落ちたホームズがかの有名なエピソードを基に復活する短編集で少年の頃にワクワクして読んだ「踊る人形」も含まれている。 しかし「踊る人形」は今読んでみるとポーの「黄金虫」の亜流だとしか読めなかった。 ここまでくるとホームズ物も当初の斬新さが薄れ、凡百のミステリと変わらなくなってきているように感じた。 「犯人は二人」のように義侠心からホームズとワトスンが窃盗を働くユニークな一編があるものの、やはり全体としては小粒。ネタも途中で解る物も多かった。こんな冷めた感慨しか持たない自らを鑑み、大人になるというのはいかに残酷かを痛感した。

Posted byブクログ