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誰がために鐘は鳴る(下) の商品レビュー

3.7

26件のお客様レビュー

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2009/10/04

「戦争なんて、なんて下劣なもんなんだろう!」―作者が何より描きたかったのはその言葉ではないでしょうか。戦争の悲惨さと刹那的な恋を描いた、文字通りヘミングウェイの最高傑作です。

Posted byブクログ

2009/10/04

今から約70年前のスペイン内戦での、ロバート・ジョーダンとマリアの長編恋愛劇。ヘミングウェイの文章の男臭さ・ハードボイルドさ具合が混然として、独特の世界観を形作っています。 主人公に負けず劣らず、アンセルモやピラール、パブロといった脇役の個性がすごい!そして重い!個々の人々の...

今から約70年前のスペイン内戦での、ロバート・ジョーダンとマリアの長編恋愛劇。ヘミングウェイの文章の男臭さ・ハードボイルドさ具合が混然として、独特の世界観を形作っています。 主人公に負けず劣らず、アンセルモやピラール、パブロといった脇役の個性がすごい!そして重い!個々の人々の心理描写の何と深いことでしょう。でもって、最期の、重傷を負ったジョーダンとマリアの別れのシーンでの、主人公の心の葛藤と行動の格好良さが秀逸でした。

Posted byブクログ

2009/10/04

これってロマンスだったんだ・・・。 あたしにはそうは感じないのだが。 まあヘミングウェイ的戦争だわな。 けっこー好きだけど。

Posted byブクログ

2009/10/07

すごく時間をかけて、ゆっくり読んだ。その分、思い入れが深くなった。愛って、どうして、こんなにも儚いものなんだろう。ああ、やっぱり・・・と思ってはいたけど、どこかで、ハッピーエンドを願っていた自分がいたから、静かに、切なかった。マリアとジョーダンに、自分の感情を深く入れ込みすぎてし...

すごく時間をかけて、ゆっくり読んだ。その分、思い入れが深くなった。愛って、どうして、こんなにも儚いものなんだろう。ああ、やっぱり・・・と思ってはいたけど、どこかで、ハッピーエンドを願っていた自分がいたから、静かに、切なかった。マリアとジョーダンに、自分の感情を深く入れ込みすぎてしまった。人は人を殺せると同時に、人は人を愛せる存在なのだ。

Posted byブクログ

2009/10/04

さすがに長編。しかしこれは物語のディティールというよりも、人物のやりとりが長い。訛りのキツイ人物のしゃべりがベタで今読むと面白い。戦争モノというより青春モノ。好みが分かれると思われます。

Posted byブクログ

2009/10/04

下巻の解説で、この本はそれまでのヘミングウェイ文学とはまったく趣が異なる旨が解説されている。それは、最後のシーンからいえるらしい。ヘミングウェイ文学の最大の特徴は、読んだ後に残るなんともいいようのないやり場のなさとか虚無感とか。でも、この作品の最後は、やっぱり主人公のロバートは死...

下巻の解説で、この本はそれまでのヘミングウェイ文学とはまったく趣が異なる旨が解説されている。それは、最後のシーンからいえるらしい。ヘミングウェイ文学の最大の特徴は、読んだ後に残るなんともいいようのないやり場のなさとか虚無感とか。でも、この作品の最後は、やっぱり主人公のロバートは死ぬのだけれども、死に方が違う。「この世界は美しいところであり、そのために戦うに値するところであり、そしておれは、この世界を去ることを心からいやだと思う」というロバートの言葉。この世を否定するのではなく、最後まで「生きたい」という気持ちを叫び続けるゆえに、静かな感動を呼ぶ傑作に仕上がっているように思う。僕は、解説の大久保さんの意見に賛成だ。

Posted byブクログ