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戦争と平和(3) の商品レビュー

4.2

21件のお客様レビュー

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2026/01/19

物語はついにモスクワ侵攻へ 露軍・仏軍ともに、政治的権力闘争や突発的なインシデント、錯綜する情報、幹部同士の意見対立に振り回されていく様子が生々しくておもしろい 歴史上の偉人ではなく、状況に流される一個人として描かれるナポレオンの人間臭さもよかった

Posted byブクログ

2026/01/15

平和な時であれば関わらないような意外な人同士が出会ったりする第3巻。 様々な階級や年齢の人たちが細かく描写される。 これだけたくさんの人たちが蠢いているので、 この世の取扱説明書なんて存在しないのだ。 あるとすればそれは神にしか認識できない。 そんなことを言われているような気がす...

平和な時であれば関わらないような意外な人同士が出会ったりする第3巻。 様々な階級や年齢の人たちが細かく描写される。 これだけたくさんの人たちが蠢いているので、 この世の取扱説明書なんて存在しないのだ。 あるとすればそれは神にしか認識できない。 そんなことを言われているような気がする。 勧善懲悪の物語が苦手な私はトルストイがずっと好き。 どきっとしたことは。 戦争に戦術なんて存在しない。あるのは巻き込まれた人たちの苦しみだけ。そうなるべくしてなっただけだ。という前半のところ。 私も戦争の話は語り継ぐべきではないという立場なのに。 ハンニバルに対するスキピオの作戦を興味深く読んではいなかったか?アーミテジがどうなるのかはらはらしながら見守ってなかったか?こんなふうに興味を持つなんて、私が軽蔑する、戦争の悲惨さを語りたい人たちと変わらないんじゃないか、ということ。 でもよくよく読み進めてみるとトルストイは戦争は残虐だから反対、なのではなくあくまで神の意志の一つで人間には理解できない、という立場な気がする。巻き込まれた人間1人1人の感じ方、苦しみ方は違うけれど、分かったような気になるのは傲慢だ。歴史を理解した気になる後世の人たち、有名な歴史人物として敬われている人たちを嘲笑うような、そんな立場。 私たちは不必要に意味を求めすぎる。英雄たちを崇めすぎる。本当は野蛮で残虐なだけなのに。そんな感じ。 多分、戦争に限ったことではなく、彼が理想とする社会は、みんなが自分より他人を優先する、初期キリスト教社会のような集まり。でも現実はそんなふうにうまくいかなくて醜悪だよね、ということを微に入り細に入り表現しているのがこの小説。 わかりやすい悪者とを斃すのではなく、 人間の集団の醜悪さを取り上げるのは昔ならSF、 一周回って最近のジャンプというか呪術廻戦だ。 ああ、渋谷事変まで一気に観終わってロス。だからこんなこと考えるのかな。次はホラー読もう。さみしいので何か別のことに目を向けねば。 でも人間に自由意志が無いのなら何をしても良いことになってしまう。祈る必要も、他人を思いやる必要もなくなる。マリア・ボルコンスカヤも信仰に生きようとしているのに現世利益とはずっと無縁だ。現世利益を求めようとすることこそ浅はかなのか? 『もし苦しみがなかったら、人間は自分の限界を知らなかったろうし、自分というものを知らなかったろう』 視点がどんどん変わるし、誰を描く時も皮肉を忘れずいっそユーモラスですらあるので読みやすい。冬だし説教くさいのが良かったのです。 信仰に目覚めるのはピエールかマリヤだと思っていたら意外な展開でした。 主人公ぽいからかアンドレイがずっと好き。 同じ名前が増えてきたので忘れないように。ピエールとペーチャとか、ニコライとニコーレンカとか。みんなソーニャにもっと優しくしてほしいとずっと思ってる。平和な2巻の何気ない日常の描写が好きでした。特に社交以外のところ。狩とか橇とか田舎とか。

Posted byブクログ

2025/12/12

描写が美しいから、戦時中の辛い様子を描くところでも、気持ち的に休み休みしながら読める にしても登場人物の人間感情がリアルすぎ こんなに「人間」について克明に描いた作家いるのかな?ってくらい、ほんとそこに感動する… そして結局諸行無常なんだけど、たまに現実世界でも起こりそうなく...

描写が美しいから、戦時中の辛い様子を描くところでも、気持ち的に休み休みしながら読める にしても登場人物の人間感情がリアルすぎ こんなに「人間」について克明に描いた作家いるのかな?ってくらい、ほんとそこに感動する… そして結局諸行無常なんだけど、たまに現実世界でも起こりそうなくらいに幸福な瞬間や愛もあって、だからまた救われるというか そしてたまにでる作者の鋭い観察眼による金言が舌を巻く。3巻にしてできた推しはアンドレイ公爵

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2025/09/11

3巻は、ボロジノの会戦の記述(ナポレオン登場)多く、戦争が人々の日常生活にまで及びます。トルストイの戦争に関する考察も入ってきます。戦場の様子は身の毛もよだつ恐ろしさ。 登場人物それぞれの境遇が大きく変化し、読みどころ多し。再会を果たす人々もあり、期待感増し増し。戦場で負傷した...

3巻は、ボロジノの会戦の記述(ナポレオン登場)多く、戦争が人々の日常生活にまで及びます。トルストイの戦争に関する考察も入ってきます。戦場の様子は身の毛もよだつ恐ろしさ。 登場人物それぞれの境遇が大きく変化し、読みどころ多し。再会を果たす人々もあり、期待感増し増し。戦場で負傷したアンドレイの心情描写は、白眉です。ピエールの行動にはビックリで、ナターシャと共に心の成長が見られます。 起承転結の“転”に当たる3巻は、まさに「戦争」と「平和(人々の様子)」の核心に迫っているのではないかと思いました。 以下、ネタバレ的感想、つれづれです。 ・アンドレイの妹マリヤの身に大きな変化(父の死、領地農民の反抗、ニコライとの出会い) →父との関係で、心を痛めてきたマリヤにとうとう人生の春がやってきた感じで嬉しかった。一方、ニコライに思いを寄せていたソーニャが不憫。 “不釣り合いは不縁の元”という諺が思い浮かぶ。 ・アンドレイの、戦争の勝敗を決める理論→勝つと決心した方が勝つ  ↓ 『坂の上の雲』の日露戦争の場面が思い浮かぶ。 ・アンドレイの言葉が忘れられない。 「戦争はご愛嬌じゃない、世の中でもっともいまわしいことだ、だからそれを理解して、戦争のゲームなどしないようせにゃならんのだ。・・・・人間は知恵の木から果実を食べすぎると、よくないのだな」 ・ボロジノの会戦→ナポレオンが勝利を得なかった最初の会戦  ↓ ナポレオンは、鼻風邪をひいていた! ・人々を殺したのはナポレオンではない。兵士たちであるというトルストイの考え。(ナポレオンの命令ではなく、それぞれの希望)       ↓    とても興味深い ・ピエールが戦場に赴く展開にビックリ!ピエールの成長が見られそうな予感。 ・クトゥーゾフ(ロシア最高位公爵)についてトルストイの考察   ↓ 会戦の運命を決定するものは、総司令官の命令でもないし、軍の位置している場所でもないし、砲や死者の数でもなく、それは軍の士気と称される目に見えぬ力だ→『坂の上の雲』をまた思い出す。 ・アンドレイ、戦場で負傷し治療を受けているとき、恋敵アナトーリと再会。片足を切断していた。ナターシャのことを思い出し、全てのものへの愛を知るアンドレイ。死なないで、もう一度ナターシャとのよりを戻してほしいと思ってしまう。 ・ナターシャとアンドレイの奇跡的再会に感動!逆境が2人の心を変え、絆を深めている。 ・ピエールのナポレオン暗殺計画、未遂に終わる。フランス軍の捕虜となる。→逆境がさらに、ピエールの心を変化させる予感。

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2025/04/10

https://opac.lib.hiroshima-u.ac.jp/webopac/BB01975372

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2023/04/11

ナポレオンのロシア遠征、ボロジノの会戦からフランス軍のモスクワ入城までが第3巻の主要な舞台だ。ボロジノの戦いを第三者的な目で見るピエール、彼の心の中にはナターシャがいるが、その行動は因循だ。一方、ナターシャの放埒な行動に傷ついたアンドレイは軍隊に戻りクトゥーゾフと共に戦いに臨む。...

ナポレオンのロシア遠征、ボロジノの会戦からフランス軍のモスクワ入城までが第3巻の主要な舞台だ。ボロジノの戦いを第三者的な目で見るピエール、彼の心の中にはナターシャがいるが、その行動は因循だ。一方、ナターシャの放埒な行動に傷ついたアンドレイは軍隊に戻りクトゥーゾフと共に戦いに臨む。瀕死の重傷を負ったアンドレイはその心の中にナターシャが棲むことを知る。二人はモスクワのロストフ家で偶然再開するが、この場面は本作品中、最も美しいシーンではないかと思う。ピエールはナポレオンの暗殺を志向するが、放火の疑いでフランス軍に逮捕される。ピエールの行動、ナターシャの恋の行方、ロシアから撤退するナポレオンの思い、第4巻に期待するところが大きい。

Posted byブクログ

2022/03/07

一気に書き方が変わったと言うか小説から歴史になった。 作者の意見もたくさん入るというか、史実と見解と小説が交互にやってくる。お陰で読み進められるのだけど、あまりにロシアの地名も歴史もナポレオンのことも知らなすぎて興味が出てきて、途中Wikiで調べたり地図で場所を確認したりして読む...

一気に書き方が変わったと言うか小説から歴史になった。 作者の意見もたくさん入るというか、史実と見解と小説が交互にやってくる。お陰で読み進められるのだけど、あまりにロシアの地名も歴史もナポレオンのことも知らなすぎて興味が出てきて、途中Wikiで調べたり地図で場所を確認したりして読む。 全巻読み終わったら読みかけの「全世界史」を読もうと思う。

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2021/12/04

少し難しかったけど、何とか読了。 難しいのは、言い回しのせいかと。でもこだわらずに読み進めても、内容がわかってきたので、もう少し読み方を雑にしてもいいかと。 読み始めた時は登場人物が多いし覚えづらいと思ったけど、結構個性的に描かれているので、苦にならなくなった。 「『戦争と平和...

少し難しかったけど、何とか読了。 難しいのは、言い回しのせいかと。でもこだわらずに読み進めても、内容がわかってきたので、もう少し読み方を雑にしてもいいかと。 読み始めた時は登場人物が多いし覚えづらいと思ったけど、結構個性的に描かれているので、苦にならなくなった。 「『戦争と平和』って、この内容でどうしてこの題名?」とずっと思ってたけど、第3巻終わってようやくしっくりとし始めた。でも最終巻でどうなることやら。登場人物がそれぞれ二転三転しているので、まだどうなるのか? 期待するのはハッピーエンドだけど、そもそもどうなったら「ハッピー(幸福)」なのか? そう言えばアンドレイも死の淵で「幸福」について考えていたっけ…。

Posted byブクログ

2020/05/17

戦争も大詰め。名将が知略を尽くす戦争ではなく、 個人間の殴り合いの延長にえるような、 決して格好よくない戦争が描かれる。 伏兵のために、兵を伏せる場所、 事前準備の段階では確かにマヌケな 場所に見えるかも。 トルストイの歴史認識や、人物描写が 冴え渡る1冊。

Posted byブクログ

2018/02/12

この巻は戦争の描写がやや多い。 ついにナポレオンがモスクワを陥落させる。 その戦闘や戦闘が引き起こす混乱の中で様々な登場人物の悲哀が描かれる。

Posted byブクログ