フランダースの犬 の商品レビュー
フランダースの犬、ニ…
フランダースの犬、ニュールンベルクのストーブの二篇。素朴な文章と、純粋で汚れ無き少年の物語。小学生にお勧めだが、大人も深く感動するはず!
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昔、アニメで見てたの…
昔、アニメで見てたのに、老犬「パトラシエ」の事を「パトラッシュ」と言ってました…「パトラッシュ」って言ってますよね?アニメ…。
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傑作でした。児童文学これから読んでいこうと思います。フランダースの犬は悲劇で終わったのでもったいなくなり、画家になった幸せなif話を少し書くほどには気に入りました。ストーブの話も素晴らしかったです。
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厳しい労働の末体力が限界に近づき道端で倒れていたパトラシエを、優しいおじいさんとミロが助ける。 その後彼らは貧乏ながらも幸せな日々を送っていた。 しかし、性悪で頑固な大富豪のせいでミロたちは不条理な現実に落ちていく。 純粋で清らかな心を持ち、絵描きになりたいという夢を抱いているミロが、厳しい現実に打ちのめされていくのが読んでいて辛かった。 最後、あと一歩で恵まれた衣食住にありつけたのに、彼らは息を引き取ってしまう。 周りの人々は後悔をあらわにするが、無論彼らが目を覚ますことはない。 ミロとパトラシエの置かれている状況は非常に残酷であったが、もしかしたら彼ら自身はお互いの存在のお陰で幸福だったのかもしれない。
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美しすぎる心では生き抜けないこの世の中に対して訴えかけるような作品ってイメージ。 ネロがみっともなくてもなんとか生き延びようとしていたら死ぬこともなかったのにってやるせない気持ちになったけど、それができない誇り高いネロは天国でこそ幸せになるのかな。
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貧乏であるが故に選ぶことを許されない切なさと、それでも失われない高潔さに感涙。ただ、15 歳であの結末はどうなのだろうかと、考えてしまわなくもない。
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村岡花子の訳が素晴らしい。 「パトラシエの胸に大きな愛が目覚めた。それは命あるかぎり一度もゆるがなかった。」
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ネロとパトラシエ、二人とも悪くないのに誰も助けてくれないのが悲しかったです、、 しかし最期まで離れなかったので、 永遠に二人は一緒だと信じています!
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著者、ウィーダさん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。 ウィーダ(Ouida, 1839年1月1日 - 1908年1月25日)は、イギリスの女性作家。ウィーダはペンネームで、彼女が幼児の頃、本名「ルイーズ」 (Louise) をそう発音していた...
著者、ウィーダさん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。 ウィーダ(Ouida, 1839年1月1日 - 1908年1月25日)は、イギリスの女性作家。ウィーダはペンネームで、彼女が幼児の頃、本名「ルイーズ」 (Louise) をそう発音していたことに由来する。本名は、マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー (Marie Louise de la Ramée) という。日本では1872年発表の『フランダースの犬』で知られる。 で、本作の内容は、次のとおり。(コピペです) フランダースの貧しい少年ネロは、村人たちから迫害を受けながらもルーベンスの絵に憧れ、老犬パトラシエを友として一心に絵を描きつづける。しかし、クリスマスの朝アントワープの大伽藍に見いだされたものは、この不幸な天才少年と愛犬との相いだいた亡骸だった。 虐げられた者への同情を率直素朴な表現でつづった少年文学の傑作。他に「ニュールンベルクのストーブ」を併録。 この作品、私が小学校1年生の時に読んで感動したものです。 当時は分からなかったことで、今回の再読で分かったことが多々ありますね。 例えば、この作品の舞台がベルギーであること。 それから、ネロの祖父、ジェハン・ダースが壮年時代に兵士であり、障害を負ってしまうのだが、出征した戦争が、ナポレオン戦争らしい。 など。 それから、訳者の村岡花子さんが、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。 村岡 花子(むらおか はなこ、1893年〈明治26年〉6月21日 - 1968年〈昭和43年〉10月25日)は、日本の翻訳家・児童文学者。児童文学の翻訳で知られ、モンゴメリの著作の多くと、エレナ・ポーター、オルコットなどの翻訳を手がけた。基督教文筆家協会(現・日本クリスチャン・ペンクラブ)初代会長(在任、1952年〈昭和27年〉6月 - 1958年〈昭和33年〉10月)。 ●2022年10月23日追記。 ネロが見たかった絵画は、アントワープの聖母大聖堂の二つの祭壇画。 「キリストの昇架」と「キリストの降架」。 ルーベンスの作品である。 17世紀前半の画家、ルーベンスは、ウィキペディアに次のように書かれています。 ピーテル・パウル・ルーベンス(1577年6月28日 - 1640年5月30日)は、バロック期のフランドルの画家、外交官。祭壇画、肖像画、風景画、神話画や寓意画も含む歴史画など、様々なジャンルの絵画作品を残した。
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ある年令の人ならわかると思う。 TVアニメマンガ「フランダースの犬」 感動して泣きに泣いてしまった!という経験。 マンガなのに、 幼くてそう理解できると思われないのに、 「かわいそうで、かわいそうでたまらない!」 となんども言っていたうちの子ども達のことを思い出す。 原作はさ...
ある年令の人ならわかると思う。 TVアニメマンガ「フランダースの犬」 感動して泣きに泣いてしまった!という経験。 マンガなのに、 幼くてそう理解できると思われないのに、 「かわいそうで、かわいそうでたまらない!」 となんども言っていたうちの子ども達のことを思い出す。 原作はさぞかしいいのだろう、 ダイジェスト版のお話は知っているけれども、 読んでみようと、去年のクリスマスシーズンの時に購入しておいた。 果たして…、電車の中で読むのじゃなかった! ぽろ、ぽろ、ぽろ…グス、グス、グス。 何がそうさせるのか? 併録されている「ニュールンベルグのストーブ」 と合わせて読むとわかってくる。 貧乏、助け合い、動物への愛、芸術へのひたむきさ、 老人と幼子の気持ちの通い合い、そして運命の酷薄さ。 物語の外側は平明に優しく畳み掛けるように、 内側には作者の求める贋物でない芸術を求める切なる願いが、 書き込んである。 ほんとうの芸術は 「熱心さと敬虔な気持ちと誠実さと信念」 に裏打ちされているという。 「フランダースの犬」は成就せず、「ニュールンベルグのストーブ」は成るのだが、 「フランダースの犬」に涙誘われるのはやはり、 生きているうちには誰もわかってくれなかったということであろう。 この作品の作者ウィーダ(1839~1908)も一時人気の絶頂を博したが、 晩年は声価が落ち、窮乏のうちに生涯の幕を閉じたという。 訳者村岡花子の解説によると、 ロマンチシズムあふれた奔放な空想を走らす、魔術的な、怪奇なストーリーを書く傾向にあり、 のみならず 深い芸術的真実と、なみなみならぬ詩情をたたえた作品がすくなくない、らしい作家である。 現代ならきっと持てはやされたのではないだろうか! その片鱗は「フランダース…」にも「ニュールンベルグ…」にもあるのである。
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